ここは中川信子のホームページです。ことばの発達や障害について、
また、言語聴覚士に関連するさまざまな情報を配信していく予定です。

「そらとも」は「この空のもと、いたるところに、志を同じくする友あり」という意味です。
疲れて、ひとりぽっちと思えるときには、空を見あげ、胸いっぱいに元気を補給しましょう。
その曲がり角の先には、きっと新しい出会いと、すばらしいできごとが待っています。

  狛江市民まつりの企画「ミニSLと笑顔の森」は大盛況でした。
  具合の悪くなった赤ちゃんがあり、救急車の出動を要請し、成育医療センターまで同乗しました。幸い大事には至らずにすんで、ほっとしました。
  一緒に来ていた就学前年齢のお姉ちゃんと遊びながら待ちました。センターの駐車場でどんぐりを拾ったり、枯れた木の枝で、木の幹や、植え込みの柵を叩いて、いろんな音をさせて遊んだり、何だか「こんなに童心にかえって、ゆっくり遊ぶの、久しぶりだな〜」と思いました。
 いつもは、遊びながら、相手を観察するために、目を光らせているんですから。
 

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  成育医療センターにいた1時間か2時間の間に、救急車が少なくとも6台来ました。埼玉、八王子、練馬ナンバーの救急車もありました。

  構内の紅葉もきれいでした。
赤ちゃんのようすが安定したので、ママたちを残して、一足早く病院を出るとき、一枚写真を撮ってみました。

 なお、市民まつり、ミニSLは、こんなに本格的なものでした。
このSLの手前に、小さなお子さんづれの親子さんがわんさと集い、マットの上で、時間待ちをしたり、手作りおもちゃを作ったりして遊びました。
間をぬって、「相談オバサン」が動き回り、若い親ごさんたちにエールを送りました。

22年11月14日 笑顔の森  SL.JPG

  毎年、ちょうどこの時期、相模原市(神奈川県)にある北里大学に行きます。
北里大学医療衛生学部 言語聴覚療法専攻、つまりSTの養成コースの学生さんたちに「言語発達障害学実習」として、90分2コマの講義をするためです。
  3年生は、まだ、臨床実習を経験しておらず、やっと、見学実習に出始めたころ・・・とあって、私がいつもお話しするテーマ「家族支援と地域との連携」については、「へぇ〜」と、不思議な感じ・・・を持って受け止められているみたいです。
毎年事後に送っていただく感想文でも、STの仕事の領域として考えたこともない話だった! というものがあったりします。

 でも、全国に出向く講演の折、たまに、北里大学の卒業生のSTさんが聞きに来てくれていて、「3年生のときに、中川先生のお話、うかがいました!」「あの時はぴんと来ませんでしたが、現場に出てみて、ナットク!していることがあります」と言っていただけると、とてもうれしいです。
今すぐに役に立たなくても、いつか、思い出してもらえれば、という思いで、資料をつくり、お話をします。

養成コースのシラバス(授業の年間計画)を見せていただくと、そのぎっしりさにびっくりします。
言語発達に関係する検査だけでも、S−S式、PVT、ITPA、LCスケール、表出語彙検査、新版K式、田中ビネー、WISC、K−ABC、DN−CAS、CARS、PEP−Ⅲ などなど。
そのほかにも、視知覚認知機能、聴覚認知、インリアル、サイン・・・などなど、目白押しです。
でも、確かに、これらは、発達を考えて行く上で、常識として知っておいてほしいことばかり。
これでもまだ、足りないものがたくさんあるように思います。

たくさんのことを知った、有能なSTがたくさん輩出されることを願いつつ、でも、大学といいながら、朝9時から夕方まで毎日ぎっしり必修の講義で埋まってしまっている養成コースの実状を見ると、「う〜ん・・・考える暇もないのよね」と思ってしまいます。

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でも、ともかく、STなんていうマイナーな職業を目指す、若き後輩たちに、「がんばれ〜」とエールを送りたいと思いました。
その学生たちを養成する先生方にも!!

北里のキャンパスの一帯は、まだまだ木の多いところが残されています。
医療衛生学部にいく途中、空がきれいで、白い雲がぽっかり浮かんでいました。人の心のありようとは関係なく、自然は、いつも淡々と、そこにありますね。       
           

  狛江ローカルの話題です。

11月14日(日)に開かれる「狛江市民まつり」で、私たちの「サポート狛江」が出番をもらいました。 狛江青年会議所の企画「ミニSLと笑顔の森」で、「相談おばさん」として、参加することになったのです。

その詳細は、「サポート狛江」ホームページをどうぞ。http://www.sapokoma.jp/article/13833847.html


例年の市民まつりは「人が多いからイヤだ」「うるさいから」とか言って、ほとんど行かないのですが、今年は10時から14時半の時間、基本的には会場にいる予定です。現金な話です・・・・。
あわよくば、ミニSLにも乗ってみたいな!! 本格的なものらしいです。

  今日(11月8日)は、中央区の保健師さんの依頼で、「ことばが伸びるじょうずな子育て」という題の講演に行きました。場所は築地です。
  講演終了後、仲介役だったSTのSさんが聖路加国際病院の中を案内してくれたので、聞きにきてくれたSTさんたちと一緒に見学しました。
 重厚なチャペルはステンドグラスも石造りの柱もすばらしく、しばし、タイムスリップしたような気分でした。
  新館のチャペルも見に行くと、たまたまミニコンサートが開かれていました。すばらしく美しいテナーと、うっとりするような和音のバランスで見事に歌うピアノの伴奏(伴奏ではなく演奏と言いたいほどでしたが)に酔いしれました。音楽はいいなぁ。ピアノの上を片付けて、また、弾いたり歌ったりしたいものです・・・。
  ホールの最前列に日野原重明先生が座っておられて、コンサート終了後、ユーモアあふれる挨拶をされました。テレビで拝見するのと同じ、お元気、お元気の99歳でした。

  そのあと、有名な「築地 寿司岩」の本店でランチをいただきました。
お店は有名ですが、お値段はリーズナブルでしたよ (^_^)
ST4人で、いろいろ語り合いました。  
成人部門のSTたちで、地域生活支援のために、奮闘している人たちの働きぶりに感心し、子どもの部門も、何とかしなくちゃならないなぁ、と思いました。

しばし、観光気分の一日でした。

入院している人をお見舞いに、近くの病院に行きました。 面会受付で、面会カードに記入して、首から下げる式の面会証をもらいます。

今まで考えたことがなかったのですが、番号がいろいろあるんですね。 その日は、カウンターに「555」と「726」の二枚が並べておいてありました。とても迷いました。受付のおじさんは「どれでもいいですよ」って親切に言ってくれたのですが。

555=111×5=(37×3)×5 726=121×6=(11×11)×(2×3)

う〜ん、111 か  11の2乗か。悩むところです。

結局、555の方を取り、「いい数字だから」と受付のおじさんに言いました。
おじさんは「そうだね。こないだは、777がありましたよ、ラッキーセブン」と教えてくれました。
そうか・・・・・777もあるのだ。

今度、お見舞いに来ることがあったら、ぜひ、777をゲットしよう、と誓ったことでした。 お見舞いに行くことは、そう度々あることではありませんけれど。

でも、入院のお見舞い、という、必ずしもうれしいこととは言えない事態のときも、「よい数字に出会う」という楽しみもあるんだな、と分かったことは収穫でした。

先日、講演帰りに新幹線に乗ったときのこと。
指定席はあいにく窓側が取れなかったため、自由席にしました。
が、自由席も案の定、窓側はすでにいっぱいだったので、やむなく、通路側にすわりました。

窓側にはサラリーマンらしい男性がいたのですが、この方が、妙に落ち着きがない方で。
しょっちゅう、身動きしたり、かばんを開けたり閉めたり、読んでいる文庫本を閉じたり、通路のほうを見たり。

人が、電車の減速と共に読んでる本を閉じると「次の駅で降りるのかな?」と、思いません?
通路の方を見て身動きしたら「あれ?トイレに行くのかな?」と思いません?

ともかく、私は、彼の身動きのたびに「?」と、いつでも立てるように心の準備をしました。が、そのつど予想は空振り。お隣の彼は、結局終点までしっかり乗っていたのでした。
なんだか、ツカレタ。私がひとりで勝手に空回りしてたわけです。

隣の人が立ち上がって「すみません、降ります」と言うまで、気配や身動きに全然気がつかない「鈍感」な人も世の中にはいます。そういう人の「鈍感力」がつくづくうらやましくなった車中でした。

と同時に、「やっぱり通路側は安心できないんだ。だから、窓側の席が好きなのね、私は」と、自分で自分に納得しました。

人生において「安心できること」「落ち着ける居場所」は、ほんとに大切・・・・・・。

先週末、山形に行っていました。保育士対象のセミナーがありました。
午前ー午後4時間半の講義だったので、前泊しました。
さすがに5時間とか6時間の講義(大学等の集中講義に比べればずっとマシですが)となると、その日のうちの日帰り往復はカンベンしてほしいです。

駅近くで予約したホテルのすぐそばに、「足裏マッサージ」(っていう名前ではありませんでしたが、リフレクソロジーという名前でもありませんでした)があったので、飛んで行きました。

施術者の女性は、最初にオイルを足裏全体にささーっと塗って一なでしただけで「胃がお疲れのようですね〜」と見抜きました。
そう、もっとも不調なのは胃だったのです。食べすぎか???

30分しっかり押してもらって、体じゅうの血流がよくなったみたいな感じで、目がしょぼしょぼしていたのも、心なしか回復。
東京にいると、何だかんだ追いまくられ、自分の体の手入れをする余裕がないので、講演に伴う旅行は、疲れるともいえますが、楽しみでもあるのでした。
東京駅にも羽田空港にも、足裏マッサージがあり、早めに着いた時には利用しています。
アカの他人が、自分のために時間を提供して、押したりもんだりなでたりしてくれる・・・というだけでも、人間は元気になれるのかもしれません。
鍼灸の資格を取った友人が「エネルギーの交換、っていうのよ。鍼もお灸も、自分でやればいいようなもんだけど、他の人にやってもらったほうがよく効くのよ」って言っていたことがありました。

足裏に内臓全体の反射区がある、っていう考え方、実に不思議です。
が、きっと本当のような気がします。
現に、他のところは押されても全然痛くないのに対して、押されると「あいたたた!!」という場所がいくつかあり、反射区で言うと、まさに、今違和感があったり痛かったりする場所なのですから。
興味のある方は「足裏」「反射区」で検索すると参考資料が出てきます。


世の中には、カッコ付の「科学」がまだ及んでいない領域がたくさんあると思います。人間、もうちょっといろんなことに謙虚になる必要がありますよね。
見えてないこと、わかってないことがいっぱいあるんですから。

そうそう、不思議といえば、以前ご紹介した、自閉症の漢方治療をしておられる飯田誠先生の本がもうすぐ講談社から出ます。出たら、ご紹介します。
本の題は「自閉症は漢方でよくなる!」です。「よくなる」は、治る、ではなく、改善する、という意味です、念のため。

本の中には(ハンス・)アスペルガー教授が来日された時にじかに話をしたら・・というエピソードがさらっと入っていたりして、それこそ「マイリマシタ!」です。 飯田先生と自閉症の人とのお付き合いの古さをほうふつとさせます。還暦をとうに過ぎたナカガワですが、飯田先生にくらべれば、まだまだひよっこだな、と反省しきりです。

  10月1日、青森県立弘前聾学校で開かれる研究会にお招きいただきました。 北の国が大好きな私なので、「交通費先方持ちで、秋の青森に行けるなんて!!」とわくわくして、行ってきました。
前日の懇親会も、当日の研究会も、考えること、学ぶことがたくさん
あったのですが、それは後半に書きます。
右は、宿泊先の弘前のホテル13階朝食会場からの岩木山です。
携帯カメラなのですが、その姿の美しさの一端はお分かりいただけるかと思います。

ホテルから見た岩木山.jpg

翌2日に、私的に人と会う約束があったのでもう一泊。 今度は、青森市郊外の浅虫温泉に泊まりました。 浅虫は、私が小さいころ、とても可愛がってもらった方の故郷だと聞いているので一度行ってみたいと思っていました。 1人で泊まれる温泉つきホテルにはいろいろな限定があるので、あまり期待せずに行くことにしていますが、今回は200パーセント満足のお宿でした。お風呂もお料理も、そして、小さい宿であるがゆえの宿の方のあったかいもてなしも。そして宿泊料も!! 浅虫温泉駅に着いた時は、ちょうど、お日様が沈むところでした。 「夕焼け」が売り物の一つでもある観光地なので、「ゆうやけ橋」という橋があり、そこから撮った写真と、翌朝の海のようすです。

浅虫温泉の夕日.jpg
浅虫温泉の朝の海.jpg

さて、聾学校は、いずこも、生徒数の減少が顕著です。
青森県立弘前聾学校も、例外ではなく、昭和30年代、最盛期には幼稚部・小学部・中学部・高等部合わせて150人もいた生徒が、今年は8名。弘前聾に限らず、いずこの聾学校も、学習集団がつくりにくくなっているとのことです。

早期発見、早期指導の成果、補聴器の進歩、人口内耳の手術の一般化、そして、インテグレーション、インクルージョンの流れの中での喜ばしい変化という面もありつつ、でも、「聞こえにくい」という特性は、どこまで行ってもなくなることはありませんし、通常の子の中で育てればいい、とだけは言い切れません。
聴覚活用、音声のみでのコミュニケーションを強制するのではなく、手話の併用も視野に、「聞こえにくい子」としてのアイデンティティと誇りをきちんと育てる場が必要だと言われていますし、実際、私もそう思います。
短時間ながら見せていただいた授業で、1人ずつの子どもを大切にする、子どもの気持ちに寄り添いながら、必要なスキルを教えて行く・・・・という、教育の本質を見せていただいたようで、とても嬉しい気持ちになりました。
もちろん、聾教育独自の専門性の確保と継承、地域の園や学校への地域支援のあり方、知的障害特別支援学校等との併設の動きなどなど、簡単に割り切れない大きな問題も多々あります。
ですが、研究会と併せて開かれた講演会の終わりのあいさつで、風晴校長が言われたとおり、「特別な子への支援教育ではなく、支援を必要とするすべての子への個別支援」という発想をもって、動いて行かなければ失われるもののほうが多いと思います。

そしてもう一つ印象に残った話。
風晴校長がずっと以前に、幼稚部の担任をしていたとき、「熱があるので、休みます」と連絡してきた子が、2時間目から登校してきたことがあるそうです。お母さんに聞くと、「先生が待っているから、どうしても行く、と言ってきかないので、連れて来ました」というお返事だったそうです。
「先生が、私のことを待っていてくれるから、(たとえ体調が悪くても)行く!」という気持ちで、生徒が先生とつながっている・・・・。

 すべての学校の、すべてのクラスで、そういう生徒と先生の関係が成り立つような条件整備と、教員の力量向上が図られるべきですね。 日本中の子がみんなそんな楽しい気持ちで、学校に通い、成長することができたらなぁ・・・と思います。実態は、まだまだ、ですが。

ともすると発達障害が話題の前面に出て、後ろのほうに追いやられがちな聾学校、盲学校ですが、教育の中で、本当に大事な一翼をになっています。多くの方たちに知っていただければと思います。

風晴先生、他の先生方、共にがんばりましょう!! 青森に行くと、なぜか、いつも、こんな、高揚した気分になるのが不思議です。
あ、そうそう、そろそろ木々の先端部で
紅葉も始まっていました。

なお、弘前聾学校は平成20・21年度 文部科学省委託事業として
「PT、OT、ST等の外部専門家を活用した指導方法等の改善に関する実践研究事業」 に取り組みました。その報告書が青森県のHP上に載っています。↑
なかなか広がらないSTと教育分野との協力関係がさらに開かれていくといいな、と思います。
ごらんになってください。

  桐生に親友がいます。40歳を過ぎてからできた親友の、金居孝子さんです。「とおりゃんせ」というお店をやっています。売り物の中心は、お人形とオルゴールとランプなのですが、彼女の店には、「売り物」とは別の「何か」があるみたいに思えます。 

  前橋にある社会福祉法人「すてっぷ」とも浅からぬ因縁のお店でもあります。

 あ、そうそう、10月3日まで開催の「≪閉じ忘れた扉≫矢部藤子人形展」  は、一見の価値、あります。

 金居さんと知り合ったのは、星野富弘さんと歌とが取り持つご縁でした。最初に電話をかけたとき、金居さんの第一声を聞いただけで、「友だちだ!」と直感しました。 不思議なことに、彼女の方も同じように感じてくれたのだそうです。

 その後も、彼女に電話しようと思っていると向こうから電話がかかってきたり、「どうしてるかな?」とふと思い出したのは、ちょうど彼女が体調を崩していた時だった、などなど、なんとも不思議な関係の二人です。

  9月、群馬県子育て支援センター連合会での講演依頼を受けたのを幸い、桐生に寄って「とおりゃんせ」に寄って、久しぶりに金居さんとおしゃべりしてきました。

  そして、帰りにサンキャッチャーをおみやげにもらいました。
ちょうどほしいと思っていたのと同じ、どころか、200パーセント以上のステキなものでした。

  直径11センチほどの円形の木の枠の中に、スワロフスキーのクリスタルが組み込まれていて、窓辺に下げると、お日さまの光をあびて、部屋の中の至るところに、虹色の粒々がくるくると踊ります。
一日中見ていてもあきない・・・・と思いますが、幸か不幸か、私の部屋は東向きのため、やがて日が入らなくなるのでした。
  写真では、そのすばらしさの100分の一も伝えられませんが、載せてみました。

  光は、いろいろな波長が混合されると透明になるのだそうですが、  この、虹の色の粒を見ているとそれが実感されます。
    見えないけれど、確かに そこにあるもの・・・・
                     そういうもの、いっぱい、ありますね。

ついでに、上記「とおりゃんせ」の人形展(10月3日まで)のハガキを
スキャンして載せてみました。お近くの人はどうぞ。

矢部藤子人形展 30パーセント.JPG
とおりゃんせ住所 50.JPG
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  北海道広尾郡大樹町(たいきちょう)に来ています。
昨日、30度を越える東京を出て、帯広空港に降りる前、「帯広空港の気温は22℃」とアナウンスがありました。涼しいです。朝夕はもはや寒いくらい。
町のホームページによれば、8月の平均気温が17.8度だそうです。(そのかわり、2月の平均気温はマイナス8度!)

昨日(9月11日)午後に南十勝地域療育推進協議会主催の講演会がありました。
古川力也先生から依頼を受けたとき、みっともないほど即座に「行きます!行きます!」と返事しました。

北海道大好き人間のナカガワですが、中でも大樹町は、特に好きな町のひとつです。7月に浦河・べてるの家に見学に行った帰り、天馬街道を通って帯広空港から帰京する折にも、大樹町を通りました。
雄大な日高山脈をのぞみ、清流・歴舟川(れきふねがわ)が流れる広い広い町です。町名の由来はアイヌ語の「大木の群生するところ」(タイキウシ)から来ているそうです。大樹町のホームページに書いてありました。

以前に古川先生をおたずねしたとき、母子通園センター(現・南十勝こども発達支援センター)にご案内いただきました。暖かい、心のこもった雰囲気にも感動しましたが、それより何より、「耳が痛くなるほど静か」な環境が印象的でした。

今回もおなじように感じました。木が多くて、人の気配が薄くて、音が静かで。
多くの家が平屋です。贅沢な土地の使い方だなぁ・・・・。
日本で三番目に面積の小さい市・狛江(6.4平方キロ)に住んでいるナカガワとしては、全国で62番目に大きい面積(816平方キロ!)を有する大樹町はとてもうらやましいです。土地があれば、いろんな施設を建設できるし・・・・。

平成12年におなじ南十勝療育推進協議会でお招きいただいたときに泊まった隣町忠類(ちゅうるい)の「ナウマン温泉ホテルアルコ236」もとてもモダンな建物でしたが、今回泊まった「HOTEL TAIKI」もとってもおしゃれなホテル。

 また、来たいな・・・と思いながら、朝の便で猛暑の羽田に向かいます、あーあ。

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昨日、今日と雲っているので残念ながら「十勝晴れ」の写真ではありませんが、ホテルの窓から撮った周りのようすを貼り付けました。


追加情報 :  HOTEL  TAIKIの建物設計は、ナウマン温泉ホテルアルコ236とおなじ会社が設計したのだそうです。
朝食の折、ホテルスタッフに取材(?)しました (^_-)-☆   
ホテルのお庭にシジュウカラが集団で遊びに来ていました。

  

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  新しい本が出ました。                  

 「4歳までの子どものことばを伸ばす語りかけ育児」
出版社は  PHP   
価格は1260円です。

◎生協の会員向け企画なので一般書店には並びません。
◎店頭には並びませんが、申し込めば、取り寄せることができます。
  書名に ISBNコード 978-4-569-77867-9 を添えて
  くだされば、なお確実です。

◎PHPに直接申し込めば手に入ります。
  内容と、PHPへの申し込みについてはこちらをどうぞ
      ↓
http://www.php.co.jp/manabica/detail.php?id=77867
 
一般の親ごさん向けの入門の本として、読みやすく作っていただきました。
親子で、先生と、コミュニケーションを育てるために、お役に立てば幸いです。

今日は、「伊東光子 裂織展」に行ってきました。どれも、とっても美しい、夢のような色合いの作品で、完全に私の大好きな色ばっかりだったので、感動しました。
ケイタイで撮った写真なので、あまりステキじゃありませんが。

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日ごろ展覧会などにはほとんど行かないナカガワが、この猛暑の中、出かけていくのはアヤシイ、と私を知る人はみなさんお思いになるでしょうが・・・・・。

伊東光子は、私の3歳違いの姉なのです。
熟年になってから始めた水彩画と織物に、熱中しています。
そういえば、小さい時から、絵心がある、って言われていたみたい。
二人とも本の虫、であることは共通でしたが、他のことは、ほんとに違っていました。その証拠(?)に、私は絵心とは無縁でした。でも、とても仲のいい姉妹でした。
どうやら姉が「いっぱいガマンしていた」らしいです・・・・・
お時間のある方は、暑いですが、行ってみてください。

  

場所 : K.Sギャラリー原宿
  渋谷区千駄ヶ谷3−62−1
  電話  03-3470-0810
    JR原宿駅(竹下口)より徒歩2分
    東京メトロ千代田線「明治神宮前駅」出口3番から徒歩5分
      「原宿外苑中学校西」交叉点すぐそば

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開催時間  4日(土)  11時〜18時30分                       5日(日) 11時〜17時

  「さっきの秘密をいおうかね。なに、なんでもないことだよ。心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ」と星の王子さまに言ったのはキツネでした。(『星の王子さま』サンテクジュペリ)

「かんじんなことは目に見えないんだよ」というフレーズが急に頭に浮かんだのは、福岡県大牟田市にある「あけぼの学園」主催の合宿研修からの帰り道です。

大牟田は、私が4歳から9歳までを過ごした懐かしい土地。2歳から4歳までは隣の荒尾(熊本県)に住んでいたので、「アタシも、合計7年は九州のことばばしゃべりよったとばい。今でもうまかとよー、ほんなこつ」
東京から遊びに来たいとこが、幼かった私に、『よか!』とか『でけん!』とか言われて、面食らっていた、と母に聞いたことがあります。
延命公園にはまだ観覧車があるそうですし、夜にアシカ(?)の鳴く声が家まで聞こえた市立動物園も、まだ健在だそうです。この財政難の中よくがんばってます。
幼児期のことを懐かしく、楽しく思い出すことができるのを、とても幸せだと思います。
発達障害のあるお子さんの中には、叱られ続けて育ったために、幼児期のつらい思い出ばかりが湧き上がって来る・・・・と語る人も少なくありませんから。

たとえ発達障害があり、育てにくい子であるとしても、特性を理解され、無理せずにだんだんに育つことが許される社会が早く来てほしいという願いを研修の中ではお伝えしたつもりです。

「あけぼの学園」は、日本言語聴覚士協会の深浦順一会長のゆかりの施設でもあります。それらもさることながら、昭和40年に設立されたという社会福祉法人「あけぼの会」の45年にわたるあゆみの確かさに圧倒されました。
この「あけぼの会」は、新聞記者だった中島正敏氏(現・理事長)が、たまたま取材で知り合った保護者の方たちの窮状を見かねて私財を投じて設立したことが発端となった社会福祉法人なのだそうです。
職員の方たちがそのことを誇らしげに、でも淡々と語られるのを聞き、ああ、いい仕事をされているのだな、見えないところに「本当の大切なこと」が、しっかり埋め込まれているのだな、と感じました。

合宿研修会は、昭和47年から毎年続けられているのだそうです。 入所施設、通勤寮をかかえる法人が法人全体で日にちを合わせて一斉におなじ会場で研修の機会を持つための努力の大変さは想像するにあまりあります。

そして、事前に送っていただいた、施設内研修の報告が、「利用者中心の・・」という立場に貫かれているのも、読むだけで分かりました。

帰りにさまざまな施設を案内していただいたのですが、山の斜面を利用して建てられた小さめの建物の数々が、作った人の「思い」を抱き、それぞれに歴史を重ねてきたことが、つくづくと思われました。(施設のすぐ裏山には見事な断面を見せる大岩もありました!!)

昨今は、いろいろな面で、障害のある人たちへの支援が進んできました。
が、一方で、「福祉もサービスだ」ということが強調され、指向する方向が見えないまま「支援」だ「利用者さん」だ「患者さま」だ、とことばばかりが軽く滑っているような気持ちのすることが多い昨今、「こころざしを持って、ぶれずに歩き続けている人たち」の姿を見て、何だかとっても励まされました。
こころざしとは、本来、「心が指す方向」のことなんですものね。

あけぼの会の中心をになっている方たちは、こぞって、団塊の世代。 学生時代、「そもそも人間の平等ということはなぁ!」とか「君の考えは、間違っている!!」とか、「だって、そもそも」とか、互いに指を指しあいながら、福祉について、障害者運動について、理想の社会のあるべき姿について、毎日毎夜語り合ったころのことが、今、ここによみがえったような心持でした。

あけぼの会の施設は「あけぼの苑・あけぼの学園」「有明ホーム」「有明通勤センター」「大牟田授産センター」「大牟田ワークショップ」などがあるそうです。 それぞれに何だか、とても興味深いので、いつか、ゆっくり遊びに来ようと思いました。そのときは、ぜひ、延命公園で観覧車に乗り、動物園でゾウさんに会いたいものです。4−5歳のときの私の幻に会えるかもしれません。

「このぐらいのこと、みんなできるのにっ!!どうしてできないのっ!」とか、「どーうして、そういうことするのっ!!」って言いたくなるような行動の数々・・・。 子どもを育てる過程では多かれ少なかれこういうことがつき物です。

育てにくい子、気になる子がすべて発達障害ということにはなりませんが、周りの人に「どーして、あんたはっ!」と責められたり叱られたりする前に、「そういう理由があったのかぁ、あんたも大変だわねぇ」と言ってもらえるようになれば、発達障害があっても、深刻な二次障害に至らずにすむのではないかと思います。

「対処」を考えるためには、「相手の置かれている状況を“知ること”“理解する”こと」が不可欠。 そのために役に立つのが、ニキ・リンコさんたち当事者による本の数々です。

ご紹介する本は、当事者による本ではありませんが、、当事者と同じかそれ以上に、ご本人たちの困り感を描き出し、「だから、周囲にいる私たちがどうすればいいのか」へと自然に導かれます。

   ◆◆◆
 『青年・成人期のアスペルガー障害・特定不能の広汎性発達障害
          パスポートは特性理解』
    NPO法人ノンラベル  田井みゆき
    かもがわ出版     2000円+税
                2009年8月発行

NPO法人ノンラベルは、京都にある引きこもりと不登校の家族会の活動から生まれたNPO法人だそうです。アスペルガー障害が基礎にある人の利用が予想外に多く、今は、成人期アスペルガー障害の人たちへの支援を主におこなうことになったとのこと。
本全体から「近いところにいる」「寄り添う」「見守る」という姿勢を感じさせられます。

感覚の過敏・鈍感、空気の読めなさ、圧倒的な不快にさらされることから起きるパニック・・・
一人ずつの持つさまざまな困難が、「生活」の中で描き出されています。「本当に、大変だねぇ」と言ってあげるよりほかないエピソードの連続です。
(私にも同様、または連続線上の状態がたくさんあるので、なおのこと、身につまされます)

「本人さん」「HF−PDDさん※」と、さん付けで記載してあることも、抵抗感なく読める理由の一つ。
    (※High-Function  Pervasive  Developmental Disorder   高機能広汎性発達障害)

この本の中のエピソードの一つ、ある成人期のアスペルガー障害の方が統合失調症と誤診されたいきさつは次のようなものでした。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
≪ドクターの「何か声が聞こえますか?」の問いにHF−PDDさんが「はい」と答えたところ、「幻聴」と診断されました。HF−PDDさんは「今」を生きる方々ですから「何か声」は質問した医師の声です。だから返事が「はい」になるのです。≫
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
同じことばを使っていても、使い方がちょっとずれると、こんなことになっちゃいます。そんなことの連続・・・・。ほんとに大変なんだってことを、周りのみんなに分かってほしい!!

◆◆◆もう一つは、感覚統合学会のHPです。
「お父さんお母さんのための入門講座」は残念ながら、今のところ工事中ですが、トップページの土田玲子先生のお話を読めば、大枠はつかめるのでは? ムリかな・・・・。

リンクされているJSI−R(日本感覚インベントリー)であげられているような、一見関係なく見えるさまざまな行動が、感覚統合というメガネを通してみると、ひとつこととして一挙にナットク!できるのです。
日本じゅうに、もっともっと感覚統合という視点が広がってほしいものです。

上記JSI−Rが掲載されている姫路獨協大学太田篤志先生のホームページもついでにご訪問くださいませ。 スヌーズレンについても知ることができます。

相手に発達障害があろうとなかろうと、人と人との関係は「対処」「指導」ではなく『対等な」「関係性の中」での「相互理解」でありたいものです。

  昨夜(8月7日)夜遅く、帰宅しました。新百合丘行きのバスの時間に間に合わなかったので、京急川崎経由で帰ろうとしたところ、人身事故の影響とやらでえらく時間がかかり、九州から羽田に来るより、羽田から自宅に着くまでのほうがずっと大仕事でした (ーー;)

さて、武雄市というところは、さすが鍋島藩のお膝元だけあって、文化の香り高い、美しい町でした。
観光名所は、武雄市のホームページ観光情報からご覧下さい。
市長さんが頑張ってる市らしく、ホームページもとってもがんばっています。レモングラスを売り出し中とか。私も買って帰ってきましたが、さわやかで夏の飲み物にはぴったり。

武雄駅で、時間つぶしのためにのったタクシーの運転手さんによると、武雄のシンボルである御船山は300万年前に有明海の海底が隆起してできたものだそうです。
温泉楼門の背景にある山にも、山頂に大きな岩が屹立していると聞き、「えーー? 楼門は見たけど、岩は見なかった。ぜひ連れてってください」と頼み、見て来ました。運転手さんに「タクシーの運転手さんに聞くと、ただ観光に来るよりずっと勉強になりますね」と言うと、「こっちも、お客さんみたいに、いろいろ聞いてくれると、話すんですよ」とのこと。

いろいろな地方にお招きいただいて、「この次は観光目的で行ってみたい町」が増えますが、武雄もその中の一つになりました。
朝鮮から連れて来られた陶工が住まわせられた最初はてっきり伊万里(⇒大川内山)だと思っていたら、武雄のほうが古いのだとか。古唐津焼。

陶器に興味があるのは、「石」とか「岩」とか「地形」「土」と関係があるからかな? と、今回はじめて自覚しました。

第34回九州地区難聴・言語障害教育研究会佐賀大会が佐賀県武雄市で8月5日ー6日の日程で開かれています。
私は記念講演講師にお招きいただき、やってきています。
5日は、400人近い参加者があったとのこと。

武雄はJRの駅名が「武雄温泉」であることからも分かるとおり、古くからの名湯で有名だそうです。私は、初めて来ました。
会場の武雄文化会館は周辺のたたずまいが素敵!と思ったら、鍋島の別邸だったところだそうで、庭園はそのまま生かしてあるとか。
暑くなければ、あちこち観光したいところですが、あちちち。

事前に事務局の担当者から「宿泊は、洋式のホテル形式のお部屋と、和室とどちらを希望されますか?」と聞かれたので、「そうですねぇ。できたら、和室を・・・」とお願いしましたら「東洋館」という、武雄温泉楼門のすぐそばの由緒ある日本旅館を予約していただきました。
他の方たちはみんな洋式ホテルで(もちろんいずれも温泉つき)、この和風旅館に泊まるのは私一人だそうです。
いつも、「一人が好き」と公言していますし、館内で誰にも会う心配(?)がないのは、とてもありがたいのですが、ちょっと恐縮です。

  それにしても、畳の部屋って、いいですねぇ。 このところ、旅暮らしが続き、ホテルの部屋には食傷気味なのと、自宅には畳の部屋がないので、なおさらありがたさが身にしみます。

  全難言協、地方の会、いずれの会でも感じることですが、担当者同士が手を励ましあい学び合い、親ごさんたちと手を組んで、「みんなで」がんばってゆこうとする力は、本物だ、と思います。   LD/ADHD等通級指導教室や、いろんなネーミングの通級がふえ、「ことば」を標榜する教室の先行きは何かと不透明ですが、でも、「保護者と共に」の伝統は、決して消えないでほしいと願います。

今日、佐賀の会場で、佐賀県の「ことばの教室」の草分け、伊万里市の井手先生とお会いし、草創期の逸話を聞かせていただきました。  田口恒夫先生、大熊喜代松先生、神山五郎先生・・・・。すでに、伝説上の人物となった感のある大先輩たちのお名前をお聞きして、懐かしい気持ちがしました。

 と同時に、「はるばるも来つるものかな・・・・」といった感慨も覚えます。何もなかった草創期に比べれば、ずいぶん恵まれてきた昨今ですが、恵まれてきたことでなくなってしまったものも、多いのかもしれません。

7月26日(月)、念願の「浦河べてるの家」を見学に行きました。
意図したわけではありませんが、ちょうど月曜日は向谷地さんが札幌から戻っての「当事者研究」が行われる日でした。
午前は「べてるの家」で、午後は浦河日赤病院で、の「当事者研究」に参加(見学)しました。

見学者までもが「受け入れられている」「そこにいていいよ、って言ってもらえている」「否定されない」という空気感はなんとも言えず、居心地のよいものでした。 浦河で考えたことはたくさんありましたが、「ことばにするとウソっぽくなる」ので、今はまだ語らないほうがよさそうです。

  「治りませんように  べてるの家のいま」(斉藤道雄  みすず書房)を、「べてる」のお店である「カフェ ぶらぶら」で買い、一気に読みました。
 「べてる」の底力については、この本をお読みいただければと思います。

 べてるの家に関する本はいろいろありまmすが、

 「技法以前 べてるの家のつくりかた」(向谷地生良  医学書院)
 「ゆるゆるスローなべてるの家 ぬけます、おります、なまけます」
       (
向谷地生良ほか、大月書店)
  「悩む力 べてるの家の人々」(斉藤道雄  みすず書房)
などが、私には、酸素吸入代わりです。

  自宅にもどってからこれらの本を本棚に探したついでに、近くにあった「パパの色鉛筆」(山登敬之  日本評論社)を再読しています。

  そうそう、「現代霊性論」(内田樹+釈徹宗   講談社)も、久々にゾクゾクするほど面白い本でした。

 1999年、WHOが健康の定義に肉体的・精神的・社会的健康に「スピリチュアルな健康」を加えるかどうか検討したことは、大きな反響を呼びました。結局は健康の定義に入れることは見送られたのですが、それから10年がたち、個人レベル、医療モデルでの健康ではなく、社会モデル、絆の中での健康や生きることの意味が、再度問い直され、新しい段階に入りつつあるのではないか、という思いがしています。

北海道日高地方ニ風谷(にぶたに)にアイヌ民族の伝統を残し、世に伝えることに奔走した萱野茂(かやの・しげる)さんの名前を冠した「萱野茂ニ風谷アイヌ資料館」があります。
萱野さんが集めた資料の多くは、「平取(びらとり)町立ニ風谷アイヌ文化博物館」に寄贈・展示されていますから、「萱野茂ニ風谷アイヌ資料館」に残る資料の数はそう多くはないのですが、萱野さんご自身が生前に作られたアイヌ伝統の品や、たくさんの写真が展示されていて、「すごい人だったなぁ」ということが伝わってきます。亡くなったあとも、その存在がくっきりと残る感じです。

萱野さんの書かれた「アイヌの碑(いしぶみ)」(朝日文庫)は、日本国が少数派に属するアイヌの人たちを、どのように扱ってきたのかが淡々と書かれています。静内(しずない)アイヌのことを書いた小説「静かな大地」(池澤夏樹 朝日文庫)もそうですが、和人が行ってきたアイヌに対するしうちの数々に対して、本当に申し訳ない思いに駆られます。

  ニ風谷の「萱野茂資料館」の入り口あたりに、金田一京助氏の歌碑が立てられていました。
  『物も言わず 声も出さず
      石はただ 全身をもって おのれを語る』

 静岡県富士宮にある「奇石博物館」も、「石」をめぐる、実に味わいの深い博物館でしたが、「あるだけで存在を語る」ものって、何なのだろうな・・・・などと、わが身を反省しつつ考えました・・・・。
 

  連日35℃を記録する東京を逃れて、北海道に来ています。帯広と札幌での講演依頼をお受けしていたためです。   今日(7月25日)などは、長袖がないと寒いくらいの気温で、猛暑の東京にいる方に申し訳ないくらいです。

  札幌では、「北海道クリスチャンセンター福祉会 家庭福祉相談室」主催の講演会でした。熱心なスタッフの方たちとお話しする中で、思い出したことがあります。 

 夏休みに九州から東京にいる祖父母の家に遊びに来たおりのこと。多分、幼稚園か小学校の低学年のころのことです。   祖父が、昔の仕事の関係で、縁の下においてあった石を出してきて、細かく砕き、乳鉢(?)でゴリゴリ擦って粉にして、何回も何回も水で流すと、その底に、キラキラした金の小さな粉が残るようすを見せてくれました。

  夏の暑い盛りに、孫たちが長期間泊まりに来たのですから、相手をするのも難儀だったでしょうに、いやな顔一つせずに気長に遊んでくれました。石から金ができるようすもとても不思議でしたが、祖父母も含めて、たくさんの人たちの世話になって、今日の私があるのだった、と痛感します。石が好きなのも、そういう伏線があったからかもしれません。

札幌では、ついでに、「あかねや珈琲店」にも行ってみました。釧路の堀口さんとのご縁深いお店です。「とにかく、マスターがすごい人なの!!」と、堀口さんからは聞いていましたが、ほんとにお会いできてよかったです。   何が「すごい人」なのかは、実際にお会いになってみると分かる人には分かると思います。居心地のよいお店には、次々お客さんが入ります。

コーヒーの美味しさも、病みつきになりそうです。
深いのに、アクがなく、さらっとしているのに、味わいが複雑。
マスターの「すごさ」と似ています。

  札幌市中央区北3条西20丁目2-16  電話 011-643-4921  です。

健康は大切です。このトシになると、肥満と高血圧が大敵。
ところが、世の中にはおいしいものが多すぎるので、少しずつ、少しずつ、体に脂肪がたまって・・・・。
ついに、下を向くとお腹が苦しい、という自覚症状が  \(◎o◎)/!
食べすぎで体調を崩すという失態まで起こしまして。

  これは大変。と、時々トライする「キャベツスープダイエット」を実行し、おかげさまで3キロ軽くなりました。といっても、徐々に徐々に太ってきていたので、もとに戻った・・・だけですが。
 でも、お腹に小太鼓が入ってた感じが、タンバリンくらいに縮小したかしら・・・。
 階段をあがるときに、違いを実感します。

 最初の2日か3日目でするするっと、2キロくらい減るので、モチベーションが高まります。レシピには、「5キロから8キロ減る」と書いてありますが、それは、多分150キロもある肥満体の人のことで、普通は、2キロか3キロ減だと思います。

 何よりの効果は、「今までなんと食べ過ぎていたのだろう!! 胃さん、腸さん、ごめんなさい」と思える、ということ。お惣菜を買うときにも、カロリーに注目して取捨選択するようになりました。

 このレシピは、10年以上前に、母の友達から伝わってきたもので、周辺の人たちは、次々すっきりして行きました。急激なリバウンドや不調という人もいない上、全然体重が減らなかった、という人もいないので多分安全なものなのではないかと思います。

 が、もちろん、保証はありません。実行する方は、安全をはかりながらどうぞ。 

 レシピを知りたい方は、インターネットで「キャベツスープダイエット」で調べると、出てきます。

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「そらとも」は「この空のもと、いたるところに、志を同じくする友あり」という意味です。

疲れて、ひとりぽっちと思えるときには、空を見あげ、胸いっぱいに元気を補給しましょう。
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