第34回九州地区難聴・言語障害教育研究会佐賀大会が佐賀県武雄市で8月5日ー6日の日程で開かれています。
私は記念講演講師にお招きいただき、やってきています。
5日は、400人近い参加者があったとのこと。
武雄はJRの駅名が「武雄温泉」であることからも分かるとおり、古くからの名湯で有名だそうです。私は、初めて来ました。
会場の武雄文化会館は周辺のたたずまいが素敵!と思ったら、鍋島の別邸だったところだそうで、庭園はそのまま生かしてあるとか。
暑くなければ、あちこち観光したいところですが、あちちち。
事前に事務局の担当者から「宿泊は、洋式のホテル形式のお部屋と、和室とどちらを希望されますか?」と聞かれたので、「そうですねぇ。できたら、和室を・・・」とお願いしましたら「東洋館」という、武雄温泉楼門のすぐそばの由緒ある日本旅館を予約していただきました。
他の方たちはみんな洋式ホテルで(もちろんいずれも温泉つき)、この和風旅館に泊まるのは私一人だそうです。
いつも、「一人が好き」と公言していますし、館内で誰にも会う心配(?)がないのは、とてもありがたいのですが、ちょっと恐縮です。
それにしても、畳の部屋って、いいですねぇ。 このところ、旅暮らしが続き、ホテルの部屋には食傷気味なのと、自宅には畳の部屋がないので、なおさらありがたさが身にしみます。
全難言協、地方の会、いずれの会でも感じることですが、担当者同士が手を励ましあい学び合い、親ごさんたちと手を組んで、「みんなで」がんばってゆこうとする力は、本物だ、と思います。 LD/ADHD等通級指導教室や、いろんなネーミングの通級がふえ、「ことば」を標榜する教室の先行きは何かと不透明ですが、でも、「保護者と共に」の伝統は、決して消えないでほしいと願います。
今日、佐賀の会場で、佐賀県の「ことばの教室」の草分け、伊万里市の井手先生とお会いし、草創期の逸話を聞かせていただきました。 田口恒夫先生、大熊喜代松先生、神山五郎先生・・・・。すでに、伝説上の人物となった感のある大先輩たちのお名前をお聞きして、懐かしい気持ちがしました。
と同時に、「はるばるも来つるものかな・・・・」といった感慨も覚えます。何もなかった草創期に比べれば、ずいぶん恵まれてきた昨今ですが、恵まれてきたことでなくなってしまったものも、多いのかもしれません。