2017年02月24日

「発達障害 あんしん子育てガイド  幼児から思春期まで」小学館

「発達障害 あんしん子育てガイド  幼児から思春期まで」
    edumom コミュニケーション mook      小学館
          2017年2月24日発売

 

出版社からのメッセージ
   ↓ ↓
 発達障害の子はそうでない子に比べて、強いストレスにさらされていることは精神科医など専門家の間ではよく知られていることです。

 まず親ができることは、その子が安心できる環境を作ることです。「安心」こそが、子どもが自分のよさを発揮できるベースとなるからです。

 本書は幼児期、小学校時代、思春期、そして社会へ出てから、と、年代別に課題となることを取り上げて、安心への道筋を示しました。

 専門家や、ちょっと先を行く先輩ママたちの助言は、発達障害の子を育てている親はもちろん、当事者である子ども本人の支えにもなるはずです。困った時の、迷った時の道案内として、そばに置いていただきたい一冊です。
           ↑    ↑

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

なお、中川も一部インタビューを受けてお話ししました。
 

posted by 中川信子 at 17:42| Comment(0) | TrackBack(0) | お勧め書籍案内
2017年02月24日

[ 「親子で向きあう発達障害ーあなたはたまたま選ばれただけー」植田日奈 幻冬舎

東京えびすさまクリニックの山登敬之先生から送っていただきました。

「親子で向き合う発達障害」植田日奈  幻冬舎
  2016年12月 発売

 

ーー療育で大切なのは、メソッドやテクニックではなく、「マインド」なんだ!という熱い思いが込められた情熱の書です。
 著者は「障害受容」には終わりがない、と書きます。「はい、受容できました。明日からは迷いません」なんてことは起こらない。受容そのものには終わりがないのなら、では、どこをゴールにすればいいのか。それは子どもが「人を頼っていいんだ」と心から思えるようになること。自分の力を知り、人を頼ることができる、そこがゴールなのだ、と。
  著者自身も障害のある子どもを育てているので、このような説得力のある言葉が前編に並んでいます。わが子が発達障害といわれて不安になったママたちが、ひとりでも多く笑顔を取り戻せますように、という願いがつまった本です。−−(山登先生の文章から)

アマゾンの「クチコミ」をご覧ください。
この本が、どんなに待たれていた本であるか、わかります。

 

 

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2017年02月09日

[ 「発達障害の子を育てる親の気持ちと向き合う」(金子書房)

1月28日発売
「発達障害の子を育てる親の気持ちと向き合う」
    中川信子  編   金子書房

新刊予告http://www.soratomo.jp/article/15574616.html  で出した内容の補足です。(狛江自慢)

 

 発達のしかたがみんなと少し違う子を育てる保護者の苦労は、周囲の人たちになかなか理解してもらえず、そのことが保護者を二重に苦しませます。
 今回の本では、子どもの成長段階を追い、それぞれの時期の保護者の気持ちを知り、支援者側にいる人たちがどう寄り添えばいいのかヒントになるようなこと書いて下さいと執筆者に依頼しました。
 
 狛江ゆかりの方も執筆者です。
長年就学相談にかかわって下さっている精神科医の山登敬之先生、
フリースクールコピエ主宰の前田かおりさん
(前)府中けやきの森学園コーディネーターの田上美恵子さん、
そして、最終章に転載した「先生ありがとうbook」を編集した通級の保護者の方たちです。

「先生ありがとうbook」には狛江の通級教室の保護者による先生方への感謝のことばが集められ、通常の教育の中でのささやかな支援によって、親子がどんなに助けられるかが書かれています。わざわざ「特別な支援」と言わなくても、「個別の当たり前の配慮」が日本中に行き渡る日が来ることが私の願いですが、狛江では、その方向に向けて確かな歩みを重ねていると思います。

狛江の先生方や行政や地域の方たち、そして、保護者の努力に感謝し、狛江を誇りに思うと共に、この本が多くの方に読んでいただけるよう願っています。

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2016年11月02日

障害のある子のきょうだい達をどう健やかに育てるか(故・西村辨作さんの講演録) 再度ご紹介

本だなを整理していたら、西村辨作さんのきょうだい児に関する講演録が出てきました。
2015年4月にも、このHPで紹介しました。
家族まるごとの支援にほど遠いこの国の現状の中、せめて、きょうだい達に「応援してるよ」と言ってくれたり、応援を形にして表してくれる人が、ひとりでも、ふたりでも出て来てくれるといいな、と思い、再掲します。

そらとも広場 2015年4月15日 のぶろぐ

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2016年10月02日

■『発達凸凹なボクの世界ー感覚過敏を探検するー』

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『発達凸凹なボクの世界ー感覚過敏を探検するー』

 

   プルスアルハ 著   

    ゆまに書房    2015・9月

    1800円+税

   NPO法人ぷるすあるは   https://pulusualuha.or.jp/

発達“障害”と名付けられる子どもたちが、実は、聴覚、視覚、触覚、味覚、嗅覚、そしてわかりにくい重要な感覚である 前庭覚、固有受容覚にさまざまな困難、苦労をかかえていることがかなり知られるようになってきました。

でも、それを知っているのは、せいぜい当事者や家族や関係者に限られ、「一般の」先生方や身の回りの人に、わかってもらうことは至難です。

この本は、そんな、わかってもらいにくい困難を「そうだったのかぁ! 大変だったね。何かしてあげられること、ある?」って理解してもらうのに、とても役立ちそうです。

 

 

 

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2016年07月15日

断然オススメ!!『乳幼児期の感覚統合遊び』高畑脩平他編著 クリエイツかもがわ 2016年7月

『乳幼児期の感覚統合遊び』
   
加藤寿宏監修 高畑脩平他編著
   クリエイツかもがわ 
    2016年7月   1600円+税

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発達障害、発達マイノリティの人たちの「問題」は、脳のはたらき方に起因する「からだの問題」が大きいということがやっと少しずつ知られるようになってきました。

一部の人にしか受け入れられていなかった感覚統合も少しずつ市民権?を得て、感覚統合に関連する本が次々出版されるようになりました。

とは言え、感覚統合に関わる本は、書いている人が専門家なので、やさしく書いているつもりでも、なかなかに分かりにくい本も少なくありませんでした。

今回の本は、作業療法士と保育士とのコラボレーションというだけあって、理論面もほんとに分かりやすく、今日明日の子どもとの生活にすぐに使えそうなアイデアがたくさん含まれています。

保育園や幼稚園のちょっと気になる行動が見られる子どもたちを含めた子どもたち全体に、どんな遊びを組み立てたらいいのか、その遊びにはどういう目的や効果があるのか、が分かりやすく説明されています。
保健師さんたちが行う、健診後のフォロー教室などでも、どういう遊びをどういう視点をもって行って行ったらいいかの参考になると思います。


また、幼児にかかわる方たちだけでなく、学校の先生方にも、基礎知識としてぜひ知っておいていただきたいことがたくさん含まれています。

学校で読み書きに苦戦している子どもたちに、的外れな「指導」や「クンレン」を強いることなく、身体を含めた全体を見てゆく・・・・機運が盛り上がりますように。

クリエイツかもがわ の書籍案内ページ

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2016年04月11日

「言語聴覚士のための言語発達障害学 第2版」

「言語聴覚士のための言語発達障害学 第2版」
21719-1.gif 編集 石田宏代  石坂郁代
 医歯薬出版株式会社
 定価4400円+税
     2016年3月20日発行

 

 

 

 

 

2008年に出版された第1版は、言語聴覚士養成コースの学生向けの教科書との位置づけでした。第2版はその後のいろいろな状況の変化を反映し、次のような目標のもとに編集されたそうです。

1  新しい理論や知識、技術の進歩にもとづいた内容
2  ベテランSTの知恵を若い世代に引き継ぐ
3  教科書としてだけではなく、臨床についてからもずっと傍らに置いて活用できる内容

お子さんの言語の問題を理解したと思う方のための参考書としてお勧めします。

ナカガワは、第6章 環境調整と連携  の中の「家族支援」「連携」を担当させていただきました。

▼内容詳細は医歯薬出版のサイトをご覧下さい。
http://www.ishiyaku.co.jp/search/details.aspx?bookcode=217190
▼目次はこちら
http://www.ishiyaku.co.jp/search/details_1.aspx?cid=1&bookcode=217190

 

 

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2016年02月15日

『重症児ガール ママとピョンちゃんのきのう きょう あした』福満美穂子 ぶどう社

「重症児ガール  ママとピョンちゃんのきのう きょう あした」
    福満美穂子     
    ぶどう社   2015年11月
    1500円+税
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発達障害、発達マイノリティばかりが話題にのぼる最近。
肢体不自由や、重症のお子さんと、その保護者の暮らしにも、もっともっと目が向くようになってほしいと思います。

障害が重くても、“ふつう”に子育てができるためには、たくさんの応援が必要です。
本を読み、“知る”ことも、応援の一つの形だと思います。
読んで見て下さい。

≪帯の文章より≫
吸入、吸引、胃ろう注入、てんかん発作あり。
ピョンちゃんは、重症心身障がい児の「スタンダード」。
迷い、悩み、泣き、笑い、そして「受容」へーーー
母と子の日常  はじまり はじまり。

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2016年02月15日

『子どもの吃音 ママ応援BOOK』菊池良和 学苑社  2016年2月

kitsuon_mamaoenbook_4c_obi.jpg吃音や選択性(場面)緘黙についての書籍を次々出版して下さっている学苑社から、新しい保護者向けの本が出ました。

『子どもの吃音 ママ応援BOOK』
菊池良和    学苑社  
2016年2月  1300円+税

「吃音ドクター」こと、菊池良和先生の本です。
幼児期、学童期の吃音は、自然に改善することもあり、継続的なST支援を続けても改善が見られないこともあり、実際の業務でも、悩み多いところです。

この本は分かりやすいマンガで吃音について、吃音のある子への具体的な接し方について、解説してあります。吃音のある子どもの『子育て』を応援したい、という著者の気持ちが伝わってきます。
◆吃音の誤解と正しい情報を知る
     ↓
◆子どもとの接し方が分かる
     ↓
◆子どもの笑顔が増える

という道すじを、親子でたどれるといいですね。
保護者にはもちろん、センモンカといわれるST(言語聴覚士)にも、ことばの教室の教員にも、心理担当者にも読んでいただきたい本です。

私は今まで吃音のご相談があると、全国言友会連絡協議会発行の幼児用パンフレット(※)をお渡しして説明して来ましたが、今後は、さらに、この本もご紹介できるので、とても助かります。

(※)
上記言友会の 吃音幼児用パンフレットのダウンロードはこちらから
幼児用 と 学童用 があります。

 

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2015年12月16日

東田直樹・山登敬之往復書簡が単行本化されました 『社会の中に居場所をつくる』(ビッグイシュー日本)

作家であり自閉症でもある東田直樹さんと、精神科医の山登敬之さんが、ビッグイシュー日本版誌上で連載を続けていた往復書簡が待望の単行本化されました。

『社会の中に居場所をつくる』
発行元  ビッグイシュー日本
一般発売予定日  2016年1月15日
それ以前の購入  路上販売員からの購入
             ビッグイシュー日本からの通信販売

 

どんなにすばらしいことばに溢れているか、一部をご紹介したいところですが、そうなると結局最初から最後まで転載するようなことになってしまいそうです。

ビッグイシューの販売員は大きなターミナル駅を中心に路上販売しています。
売り上げの半分が販売員の収入になります。
ホームレス支援の意味からも、できるだけ販売員から購入していただきたいところですが、販売員に会うことが難しいですから、ビッグイシューからの通信販売、1月を待っての一般書店・ネット書店販売をご利用下さい。

でも、狛江駅頭にも、ビッグイシューの販売員、おられるんですよ!
狛江はマイナーな町なのに、大都会のターミナル駅なみになった気分で、ちょっとうれしい。

なお、12月20日に、お二人の出版記念の対談が新宿で開かれるそうです。
東田直樹オフィシャルブログ内記事をご覧下さい。

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2015年10月07日

「なゆたのきろくーー吃音のある子どもの子育てと支援」

吃音や選択性(場面)緘黙に関する本を精力的に出版している学苑社から、またまた、すばらしい本がでました。

「なゆたのきろくーー吃音のある子どもの子育てと支援ーー」
    阿部法子・坂田善政 著
    学苑社   2015年8月発行
           1800円+税

3歳でどもり始めたなゆた君の5年間の記録です。
帯の推薦のことばをそのまま引用します。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜   
「変動することばの状態に心を揺らすお母さんと言語聴覚士の詳細なやりとり。“チームなゆた” のサポートと本人の成長。
吃音に関する情報と対応も分かりやすく解説されており、「うちの子、どもってる?」そんな不安を持つご家族、そして吃音に悩む親子を支援するすべての臨床家にとって、多くを受け取ることのできる一冊です」  
            by   原由紀氏(北里大学 言語聴覚士)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

吃症状の一進一退に一喜一憂し、担当の言語聴覚士に疑問をストレートにぶつけるまっすぐなお母さん。
いろいろな疑問に、ぶれずに、丁寧に、本質的なことを伝え続け、「親子を支える」を実現しようと奮闘するST坂田さんの誠実な姿。

なゆた君の吃音がどう変容していくか、も興味深いテーマですが、阿部さん(お母さん)が吃音を通して、3人のお子さんの「子育て」に、深く向き合ってゆくようすも感動的です。

お母さんとST坂田さんとの「関係性」には、人と人との“出会い”を出発点とするSTという仕事の本質が見えるように思います。

学苑社ホームページ
     吃音や緘黙についての本が多く掲載されています。
     皆さんの身の回りにも、きっと吃音や緘黙の子どもがいます。
     ぜひ、理解を深めて下さい。

吃音理解に役立つパンフレット    

坂田さんのようなSTが全国にいるわけではないので、現在、お子さんの吃音に悩んでいる方は以下のホームページから、幼児用または学童用パンフレットをダウンロードしてお読みになるよう、お勧めします。

全国言友会連絡協議会」(吃音当事者団体)
      ↓
  出版物のご案内
      ↓
  幼児用パンフレット
       「うちの子は どもっているの?」
  学童用パンフレット
       「どもる子どもがクラスにいたら」

 

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2015年04月17日

本のご案内 4冊まとめて

私の手元には、次々本が贈呈されてきます。

目を通して、これはオススメ!と思うものしか紹介しないことにしているので、なかなか紹介できません。
その理由は
◎老眼がすすんで(脳の機能も低下して)読むのに時間がかかる
◎忙しくて本を読んでいる時間がない
◎読み終わっても、HP(そらとも広場)に感想と紹介文をアップする時間がない

などの事情です。

 

これでは、たまる一方なので、当面4冊まとめてお伝えしますね。

 

■ 1    ===================

「(保育者が知っておきたい発達が気になる子の)感覚統合」 

     木村順    学研   2014年 1600円+税

 ===========================   

木村さんの知り合いの保育者が協力して書かれた本なので現場目線で、しかも、知識もはしょらずに書かれています。

 

■ 2=========================

「私はかんもくガール」(コミック)
    著:らせんゆむ  解説:かんもくネット
    合同出版    2015年2月  1300円+税
=========================== 

  大きくなってから「あ! 私って場面緘黙って状態だったんだ!」と知った作者のらせんゆむさん。

  今は充実した生活を送っている自分だけれど、「もし、私の体験がちょっとでも人の役に立って、私の絵がちょっとでも役に立つのなら」と本にすることを決心した、とのことです。とっても分かりやすいいい本だと思いました。

 ちなみに、合同出版は最近発達マイノリティ系の本に力を入れて、独自の視点の本をたくさん出しています。

  「マンガ版 親子アスペルガー」とか

  「まさか! うちの子 アスペルガー? セラピストMママの【発達障害】コミックエッセイ」   など。

 

花風社の本からも目が離せませんが、合同出版の当事者からの発信は、貴重ですね。

 

■3 ========================

「子どものありのままの姿を保護者とどうわかりあうか」
      久保山茂樹     学事出版
      2014年       1000円+税

==========================

 著者の久保山さんは、独立行政法人 特別支援教育総合研究所というイカメシイ名前の部署にお勤めではありますが、一貫して保護者目線、保護者支援に軸足を置いたお仕事をしてこられました。

  保護者が療育に通う決心をされたことをもって「お母さんは(やっと)障害を受容した」などという軽いことばでとらえる支援者、専門家が今でもいます。

  私は、そんな時にかなり「むっ!」とするのですが、この本には障害のある子どおとの人生と折り合いをつけてゆく保護者の心のあゆみと、それを周囲の者はどう支えてゆけるのかをていねいに伝えてくれています。

 経験の浅い「支援者」と言われる方たちにはきっと役に立つと思います。

 

■4======================
「(発達障害の子どもを伸ばす)魔法のことばかけ」
       著 shizu   監修 平岩幹男
       講談社      1400円+税

 ========================

 ABA(応用行動分析)の手法を用いた「ことばかけ」の本です。
ABAは、とてもすぐれものの手法、理論ではありますが、成果が顕著であるだけに、時として、子どもを操作象にしてしまう危険性があると思っています。

 この本は出たのは知っていたのですが、「魔法の」という題名に抵抗があり、まだ読んでいませんでした。子育てに「魔法」があるわけはないのに、とね。
ですが、あるきっかけで読んでみたら、あらら、とってもよかったわん。

 著者のshizuさんは かんもくネット(次の項で紹介)の会員でもあります。
 ご自分の自閉症スペクトラムのお子さんの子育ての中から編み出したいろいろな工夫を 惜しげもなく公開してくれた、という感じの本です。

 参考になるところがたくさんあると思いますし、割り切った考え方で、結果的に親子の生活がスムーズに運ぶようになるなら、とてもいいですね。 

 

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2015年01月03日

「特別支援教育をサポートする図解よくわかるソーシャルスキルトレーニング」

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2015年01月03日

『ほぉ・・・ ここがちきゅうのほいくえんか。』てぃ先生

てぃ先生.jpg『ほぉ・・・ ここがちきゅうのほいくえんか。』
てぃ先生
KKベストセラーズ
2014年9月
1000円+税

男性保育士「てぃ先生」が保育園での子どもたちとの生活の中で拾いあげた子どもたちの、キラキラしたことばと心。
ふっと笑えて、しみじみします。
「子どもって、すごいなぁ」って。

多分、子どもたちに向きあう「てぃ先生」のまなざしが澄んでいるから。

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2015年01月03日

『子どものミカタ』山登敬之  日本評論社

子どものミカタ.jpg『子どものミカタ』 
山登敬之
日本評論社
2014年12月
1600円+税

わが尊敬する精神科医、ヤマト先生の最新刊。
読みながら「そうだよ〜〜」と各所でつぶやいた一冊。
テーマは 「不登校・うつ・発達障害    思春期以上、病気未満とのつきあい方」

早期発見!早期対応!と何かに追われるように走らされている感のある発達マイノリティ(発達障害 あらため)分野。
何かうまく行かないことがあると「発達障害じゃないの?」とラベルを貼って、自分たちから切り離そうとする流れもどんどん強まっていて。
何でもかんでも、病気や障害のせいにして安心する、って、何かおかしくない?

帯の文章を転載します。
いつも子どもの側(がわ)にいてくれるヤマト先生らしさに溢れています。
「子どもというものは、いつの時代にもそうは変わらない。
変わっていくのは世の中のほうだ。
その動きに合わせて、精神医療の領域でも、病気や障害の新しい考え方が生まれたり消えたりしている。
それも時代の要請なのかもしれないが、子どもに新しい名前をつけることや、その名の下に医療の枠の中に囲い込むことが、果たして、彼らの幸福に資することになるのか。
本当に『子どもの味方』をするつもりなら、この点はよくよく考えておかねばなるまい。」

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2015年01月03日

『自閉っ子の心身をラクにしよう』栗本啓司 花風社

「自閉っ子の心身をラクにしよう!  −−睡眠・排泄・姿勢・情緒の安定を目指して今日からできること」
              栗本啓司    自閉っ子の心身.jpg 
  花風社   
  2014年8月   
  1500円+税 

 障害児の体操教室などにかかわった経験から、整体、野口体操、各種の手技、フェルデンクライス・メソッドなどを学び「からだをラクにする」方法を磨く。
個別の能力の訓練をすることよりも、「からだの土台を作る」ことが「姿勢」や「学習」や「対人」にもつながってゆくと分かる本。
人間は、全体的な存在なので。

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2014年12月26日

絵本「カラスのチーズ」 しむらまさと

カラスのチーズ.png

知人から情報提供をいただきました。
自閉症の青年 しむらまさとさん が作ったかわいらしい絵本です。

 内容詳細、購入方法は以下から http://shimuramasato.weebly.com/

 

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2014年12月08日

『発達障害の再考』汐見稔幸監修 

発達障害の再考.jpg右を向いても 左を向いても、発達障害、発達障害。
確かな診断を! 理解を、そして、支援を。
こういうやり方が有効だ………

どれも間違ってはいないし、必要な情報なのでしょうが、でも、何かがおかしい………という違和感がぬぐえません。

この本の前書きにはこうあります。
「発達障害」は今や一般用語になりつつあります。「発達障害者支援法」ができ、「特別支援教育」が始まり、「早期発見・早期対応」が叫ばれる世の中ですが、では、この社会は、発達障害を持つと言われる人たちにとって、以前より生きやすい社会になっているのでしょうか?そもそも、発達障害を持つと言われる人たちは、本当に「早期に発見され」「早期に支援され」なくてはならない人たちなのでしょうか?そこに、多様性を忌避するこの社会の歪みを感じるのは私だけでしょうか。   (中略)
8人の素敵な講師の方々が、以上のような疑問について、真摯に向き合い語って下さいました」

講演記録をまとめてできたのが、本書です。

 

『発達障害の再考』
  〜〜支援とは? 自立とは? それぞれの立場で自分にできることを問う〜〜

白梅学園大学子ども学研究所 編集発行
汐見稔幸(監修  
市川奈緒子(責任編集
発行:風鳴舎   
発売:新日本教育図書(株)
価格 1800円+税    2014年10月発行 

出版舎HP  http://fuumeisha.co.jp/2014/10/24/407/

著者と内容は以下の通りです。

【著者と内容】

●再考1発達障害である前に、ひとりの子どもである
田中康雄
井桁容子   

●再考2療育訓練の前に、子育てがある
尾崎ミオ
山本芳子

●再考3特別支援教育と『普通の』教育は何が違うのか
阿部利彦
吉本裕子

●再考4『発達障害流行り』の背景にあるもの
汐見稔幸
品川裕香

 

胸のすく思いで読みました。
 

 

 

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2014年11月02日

お勧めの本  解説つき(そらとも講演会で配布したもの)

子どもの発達、ことばの発達、子どもの育て方、発達障害、特別支援教育。
子どもをどう理解し、どう支援するか………
それらに関する本が驚くほどの数、出版されています。
とても全部に目を通す余裕はないので、(老眼も進んでいますしね)たまたま見つけて、あるいは、贈呈を受けて、オススメ、と思えたものだけを紹介してあります。

本文内に貼り付けるのも大変なので、
@Wordファイル26年11月  そらとも用 解説つき  参考になる本の紹介.doc 

Apdfファイル 26年11月  そらとも用 解説つき  参考になる本の紹介.pdf  

で貼り付けました。

 

参考になれば幸いです。

ほんとは、この3倍くらいもありますが、うんと精選しました。

 

posted by 中川信子 at 23:13| Comment(0) | TrackBack(0) | お勧め書籍案内
2014年10月14日

『発達障害の原因と発症メカニズム  脳神経科学から見た予防・治療・療育の可能性』黒田洋一郎他 河出書房新社

発達障害の.bmp発達“障害”や、そうではないかと気がかりな子どもが増えている………というのは、子どもの現場にいる人に共通の実感ではないでしょうか?
そして「どうして、こんなにふえているのか?」という疑問もつきまといます。

 

 

 

 





『発達障害の原因と発症メカニズム
〜脳神経科学から見た予防・治療・療育の可能性』
   黒田洋一郎 木村・黒田純子   
   河出書房新社   2014年5月
   2300円+税

この本は「微細なシナプスから疫学まで、最新の脳をめぐる科学を集積し、再構築された脳の“共発達”の様相は、発達障害の常識を逆転させ、さらに予防や、脳に沿った正しい療育すら明示する」ものです。
帯には、杉山登志郎先生の「本書によって、新たな時代が始まる」ということばが書かれています。

脳神経科学をベースに、子どもの育ちに必要なことを、一般の読者にでも分かるように、実にわかりやすく書いてあります。
巻末の引用・参考文献の多さにも圧倒されます。
中から、興味深いものを読む楽しみもあります。

この秋、おすすめの一冊です。

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2014年06月23日

『小学校で困ることを減らす親子遊び10ーー発達が気になる子を理解して上手に育てる本』(小学館)

小学館の動画サイトもごらん下さい。
 http://www.shogakukan.co.jp/pr/90th/311412.html
                 2014年8月18日追加情報

 

『小学校で困ることを減らす親子遊び10
ーー発達が気になる子を理解して上手に育てる本』
    木村順     小学館    1300円+税
     2014年6月発行

 

授業態度が悪い、授業中に席を離れる、読み書き計算が苦手、やる気がない、人の気持ちが分からない、極端に不器用、忘れ物が多い………
小学生になってからの「困った」ことの数々。親はほんとに頭が痛いです。

この本は、「小学校で困ること」にぶつかった子どもたちに対して、「家庭で何かできることはないか」と考える保護者向けに作られています。
家にある物、安価で入手できるものを使って気軽に取り組める遊びです。

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2014年06月23日

『わかってくれるかな、子どもの高次脳機能障害』(クリエイツかもがわ)

「わかってくれるかな 子どもの高次脳機能障害 
    発達からみた支援」
      太田令子編  クリエイツかもがわ
      2014年5月   1500円+税

病気や事故によって、高次脳機能障害の状態になるお子さんは、決して少なくありませんが、理解も支援もなかなか進みません。

この本は、(高次脳機能障害の子どもを持つ家族会の)「活動の中から見えてきた子どもの気持ち、親の気持ち、こんなことが周囲に分かってほしかったのにという思いを
何とか伝えたい、もっと多くの人たちにわかったもらいたいということから編集されたのが本書です」とあります。

「人の一生を左右するもっとも大切な臓器である脳に後遺症を残してしまった子どもたちのために『生きていてよかった』と思える人生をプレゼントしたいものです。
それは私たち大人の責務であり、どのような配慮をして彼らの長い人生を支えるべきか?

本書が高次脳機能障害支援拠点機関の支援コーディネーター、教育関係者、家族、当事者団体関係者の活動の一助になればと願う次第です」
と前書きにあります。

内容は
1  私たちはこんな本を出したかった
2  子どもの高次脳機能障害を考える
3  子どもの育ちを考える
4  高次脳機能障害を持つ子どもの行動特性
5  家族会の活動
               に分かれています。

 

同じクリエイツかもがわ から出版されている高次脳機能障害関連の本に
◆「ふたたび楽しく生きていくためのメッセージ
     高次脳機能障害の子どもを持つ家族との対話」
     栗原まな アトムの会
◆「よくわかる 子どもの高次脳機能障害」
          栗原まな
◆「なるほど高次脳機能障害」 橋本圭司  
                      があります。

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2014年06月02日

こころの科学 175  特別企画「思春期の“悩み以上、病気未満”」(山登敬之 編)

こころの科学175号  日本評論社  2014年5月

こころの科学175.jpg

 

 

 

 

 

わが敬愛する精神科医 山登敬之先生(東京えびすさまクリニック)の企画による特集「思春期の“悩み以上、病気未満”」は、さすが!!と言いたくなるような内容満載でした。

企画・編者のことばとして
「精神科医の目から見れば、思春期の年代には、病気の輪郭が曖昧なケースが少なくない。また、慌てて白黒をつけるよりも、グレーはグレーのまま経過をみたほうが、のちに本人に利益をもたらす場合もある。この時期、そんな子どもの傍らには、彼らの悩みに耳を傾け、適切な助言のできる大人が一人でも多くいてほしい」
とある所に、山登先生の立ち位置が現れていると思いました。

記事の内容は
勉強ができない・学校に行きたくない・友だちという存在・いじめにあっている・家に帰りたくない・イライラする、キレてしまう・ケータイ依存・友だち未満、恋人以上!?・性への違和感・自分がどう見られているか気になる・自分のことがイヤでたまらない・リストカット、OD(薬物依存)・死にたくなる・大人になりたくない?
と多岐にわたります。

「友だちという存在」(岩井秀人氏)から、心に残った一節。
他者とこころ同士のつながりをもつきっかけとなるのは、自分が「何ができる」とか「何をもっている」というようなこころの中の「強い部分」ではなく、「何ができない」とか「何をもっていない」という、こころの「弱い部分」だと思っている。
「お互いひどい目にあってきたけど、まあ、頑張ろーよね!」という関係。生きてきた中で遭遇した理不尽なことというのは、時を超えて意外なところで人と人を結びつける。それを共有できたとき、「えー! 自分だけじゃなかったのー! あなたも大変だったのねけ!」とお互いにその理不尽さを共有できる。
この「共有できる」ということがとても救いで、一人でもちきれないものだって、何人かでもてば軽くなるものだ」        P26

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2014年03月31日

『子どもの発達に合わせたお母さんの語りかけ』中川信子 PHP研究所

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以前、PHP研究所から出版された「4歳までのことばを育てる語りかけ育児」は、会員向け販売というスタイルだったため、一般書店に並びませんでした。
今回、一般流通ルートに乗る形でリニューアルされました。


月齢・年齢ごとに、「ことばの育ち」の基礎知識と、語りかけのポイントをイラストでわかりやすく解説しています。
日々の忙しい子育ての中でも無理なく実践できると思います。

ことばの遅れとか、障がいの可能性には正面からは言及してありませんが、子どもの発達に不安を持っている、子どものことばを豊かに育ててあげたい、とお考えの親御さんに役立つ本です。
挿し絵がとてもかわいいですよ (^_-)-☆

今まで以上に、共同注意の成立を意識して、視線を合わせることの大切さや、テレビ、DVD,スマホに気をとられずに、子どもに気持ちを向けて、ということを強調したつもりです。

 項目例:赤ちゃんの視線を追う/気持ちにことばを添えてあげる/二人で同じものに興味を向ける/大人の行動をことばでつぶやく/など

どうぞ、よろしくお願いします。

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2014年03月30日

『発達支援実践塾〜開けばわかる発達方程式』木村順ほか 発達障害臨床研究会(学苑社)のご案内

◆『発達支援実践塾〜開けばわかる発達方程式』◆
   発達障害臨床研究会 著
   木村順・川上康則・ほか編著
  学苑社     1500円+税
http://www.gakuensha.co.jp/cn61/pg468.html

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作業療法士の木村順先生たちのグループは、故・宇佐川浩先生(淑徳大学)主宰の「発達障害臨床研究会」を、宇佐川先生の没後も、続けておられます。

この本は、宇佐川先生の「感覚と運動の高次化理論」と「感覚統合理論」を手がかりに、子どもたちの発達の全体像をつかみ、子どもの行動をどう理解し、どういう手立てを講じたらいいかを学べるようになっています。

各項目の見出しの一部をご紹介します。(^_-)-☆
     たとえば

▲7▲ 軽トラで、アクセルべた踏み、きつい坂道
  長期の不適応=苦戦している子ども×少ない支援 

▲8 ▲「今のうち(強制)、そのうち(放置)、ココで(食事場面のみ)」は要注意
 「急がば回れ」で偏食指導
 膠着状態=「食べない」こだわり×「食べさせる」こだわり
▲11▲ オンリーユウ(言う)「おしゃべりばかり」も障害特性
  ことばの空回り=視空間認知のつまずき+知的能力あり

    

たとえが分かりやすく、日々苦戦している担任や担当者、そして、保護者の方たちに役に立つと思うので、オススメします。 

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2013年10月17日

「子どもの発音とことばのハンドブック」(山崎祥子  芽ばえ社)

「子どもの発音とことばのハンドブック」
   山崎祥子  芽ばえ社   2011年7月  発音ハンドブック.jpg


こんな有益な本が出ていること、今まで知りませんでした。お恥ずかしいこと。
子どもの発音が気になってきた保護者や保育園・幼稚園の先生向けの、とてもわかりやすい本です。
発音を育てるためにおうちでもできる楽しい、簡単な遊びも紹介されています。
著者の山崎さんは、京都在住のST(言語聴覚士)です。
だんぜんオススメしたい一冊です。

 目次 
1章  発音の障害はどこで起きているのか
     1 発音が作られるしくみ
     2 構音障害の原因とタイプ
     3 ことばの発達のしかた
2章  構音障害はどのようにして起こるのか
     1 発音の発達のしかた
     2 聞き分ける力の発達のしかた
     3 日本語の音のつくられ方
3章 専門家はどのような検査や訓練をするのか
     1 機能性構音障害の検査と訓練方法
      2 専門家の行う構音訓練の方法
     3  家庭や保育所でできる、発音を育てる遊び
Q&A

 

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2013年08月18日

『3歳までの子育てに大切な たった5つのこと』(佐々木正美)

『3歳までの子育てに大切な  たった5つのこと』
   佐々木正美(児童精神科医)  講談社 
   2013年5月発行    1300円+税
       ISBN978-4-06-259680-0 

小さい子は、思いが通らないと泣きわめき、ほしいおもちゃを奪い取り独り占めし、親に甘えたかと思ったら振り払って離れて行き、「やりなさい」といえば「イヤ」と言い、してほしくないことはしっかりやる・・・。
そんな、わけの分からない、やっかいな存在です。
そういう存在と付き合い、子どもも親も成長し、度量の幅を広げてゆくのが「子育て」の醍醐味だと私は(ふりかえれば・・)思うのですが。

ひるがえって、今、子育てまっさいちゅうの親ごさんの、子どもとのかかわりを見て、危なっかしさを感じることがたびたびです。
自分の中の“あるべき”子ども像にあてはめて、子どもをコントロールしようとしているように見えて。

佐々木先生の新しいこの本は、そんな子どもの育ちの根幹に立ち戻り、子育てに大切なことをあらためてはっきりと教えています。

5つの大切なこととは
   1 遠くから見守る
   2 ほほえみを返す
   3 泣いたらあやす
   4 できるまで待つ
   5 いっしょに遊ぶ

ほんとにその通り。
たったこれだけ。
でも、「されど・・・」です。

 

佐々木先生からのメッセージ

親のあなたが望む、あなたの理想の育児をしていませんか?
幼い子が親の期待に応えることなんてありません。
子どもが望むように育ててあげる、それが育児の基本です。
望みにこたえつづけることで安心感が育つのです。

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2013年04月03日

LCスケール(言語・コミュニケーション発達スケール)増補版 

LCスケール.jpg2008年に刊行された『LCスケール』(言語・コミュニケーション発達スケール)は信頼できる言語・コミュニケーションの検査として、ことばの教室、特別支援学級・学校の先生やSTを中心に広く活用されています。。

今回、発達をプロフィール化するための「領域別まとめシート」追加と絵図版の一部修正を加えた増補版が刊行されました。
旧版からの課題内容や手続き、標準化データの変更はないので、従来の『LCスケール』も引き続き問題なく利用できます。

なお、記録用紙は、学苑社のHPからダウンロードできることになったそうです。

詳細は学苑社の紹介ページをどうぞ。

言語能力だけではなく、共同注意に着目してコミュニケーションの力を知ることのできる貴重なスケールです。もっともっと広がってくれることを願っています。

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2013年01月14日

「風になる  自閉症の僕が生きていく風景」(東田直樹  ビッグイシュー日本) 1月10日から通信販売で手に入ります

「ホームレスが売る雑誌 ビッグイシュー日本版」はご存じの方も多いかと思います。
ターミナル駅などでしか売っていないので、私はなかなか出会うことができません。
1冊300円のうちの、160円が販売者の収入になります。

この「ビッグイシュー日本版」に東田直樹くんが、ずっと連載を続けています。最初は東田くん自身にも大きな戸惑いがあったとのことですが、

通常の会話はほとんどできないという重度の自閉症者である東田さんがつづったピュアな心、内面の世界が読者を魅了」して、大好評連載になっています。

そして

同時にそれは、『人はなぜ生きるのか?』という問いへの明晰な回答」となってもいると思えます。(青字は「ビッグイシュー」のサイトからの引用)

私は12月9日に大阪府高槻市の大阪医大LDセンターにお呼びいただいて講演に行く途中、たまたま高槻の駅で、販売者に行き会いました。

ビッグイシューを久しぶりに買ったところ、そこに、黄色い単行本が!!

「あ、そうだ、東田くんの新刊が、12月5日発売だったはず!」と思い出し、早速一冊購入しました。1500円の定価の半分が、販売者の今日の生活費になるのです。
引き返して2冊目を買いました。(実は、家に帰ったら、東田くんから一冊送られてきていました)

この本は「ビッグイシュー」という、ユニークな媒体に連載されたエッセイという特性のためか、他の本以上に、東田くんの内省的な思索がストレートに表現されています。嘘や余分な飾りのない文章が、一気に読み手の心に入ってくる感じです。

一番最初に、直樹くんが手を支えてもらう「筆談援助」で自分の気持ちを書けた瞬間のことも、あらためて、本人のことばで語られています。

ありがたいことに、「ビッグイシュー日本」でも、1月10日からオンラインでの販売を始めたそうです。「ビッグイシュー日本 通信販売開始」のサイトからお申し込みください。

〜〜〜〜〜〜購入方法紹介ここから〜〜〜


下に、申し込み方法を転載させていただきました。
============
■■「風になる」通信販売開始■■
============

"近くに販売者がいない""直接の購入がむずかしい"といったお客様にもご購入いただけるよう、東田直樹さん著書『風になる ―自閉症の僕が生きていく風景―』の通信販売を開始いたします。  

■販売開始日: 2013年1月10日(木)
■価格  1冊1,500円(税込)
■送料  100円(冊数に関わらず)  

■ご入金金額: 1,500円×冊数+送料100円
・1冊  1,600円
・2冊  3,100円
・3冊  4,600円〜 

■ご入金方法
郵便局備付けの振込用紙のメモ欄に下記の項目をご記入し、振込みをご依頼ください。
・本のタイトル『風になる』
・冊数
・送付先の郵便番号、住所
・お名前
・電話番号
 

■ご入金先口座
・郵便振替口座番号: 00900-3-246288
・加入者名: 有限会社ビッグイシュー日本

 

■本の発送
お客様からの入金を確認後に、郵便局の「ゆうメール」にて、お送りします。

〜〜〜〜購入方法紹介ここまで〜〜〜〜〜〜

高槻市駅頭で購入したビッグイシュー204号(2012年12月1日号)で、東田くんは、「家族が病気なのに何もして上げられない時、情けないと感じる。とても心配していても 大丈夫のひと言さえ言えないから。それどころか、苦しんでいる相手の目の前で、意味不明に笑ったり、こだわり行動を続けたり、まるで、相手の病状など目に入らないかのような態度」をとってしまうことに、とても悩んでいる、と書いています。
「心配ごとがあるときに限っておかしな行動をするのは、すべきことが他にみつからないせいです」とも。
でも、そんなときにも、「家族は 僕が心の中では悲しんでいる、心配しているにちがいないと分かってくれる」
そのおかげで「僕は誇りを失わずに生きて」いるのだと直樹くんは書いています。

会話はなり立たないし、意味不明にピョンピョン跳んだり、あたりを走り回ったり、同じことばかりくり返して聞いたり、外見からは「重い知的障害を持つ自閉症の人」としか見えない東田くんが心の中で、「人の役に立てないことに対して、罪悪感にさいなまれている」とは、誰が考えつくでしょうか。

人を見かけによって断定しないこと、小さい子どもや、障害が重い(ように見える)人に対しても、一人の人間として尊敬の念を持って接することの大切さを年の初めにあたって、あらためて、自分に言い聞かせようと思っています。

 

 

 

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2012年09月23日

『発達障害の子を理解して上手に育てる本 幼児期編』木村順  小学館

作業療法士の木村順さんの新しい本がでました。
発達障害の子を理解して上手に育てる本 幼児期編
            木村順  小学館

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子どもの苦手がわかる5つの遊び: @お絵かき  Aつみき B追いかけっこ C運動遊び Dまねっこ  を通して、子どもの苦手をつかみます。

そして、苦手を減らす遊び 27 : @ぎゅーっとタッチ Aストレッチ体操 Bトランポリン遊び Cジャングルジム Dブランコゆらゆら  (以下略)を重ねることによって、触覚防衛を軽減し、適応能力を育て、「生きていくことがラクになる」ように手伝うためのヒントが得られます。

木村順さんのことばを紹介します。
ーーー私たち大人は、子どもが抱える「困難さや辛さ」がわかったときに、「この子に合わせて」「臨機応変に創意工夫をして」育てていくことができるはずです。
 そして、この本が 育児の“マニュアル本”や“指示書”となるのではなく、ステキな子育ての参考書としてお役に立つことを願ってやみませんーーー

 

木村順さんの他の本

『発達障害の子の感覚遊び 運動遊び』

 『発達障害の子の読み書き遊び コミュニケーション遊び』
       以上2冊  講談社

『育てにくい子にはわけがある』(大月書店)

 

 

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2012年07月05日

『子ども・若者総合サポートシステム〜三条システムとは〜』

『子ども・若者総合サポートシステム〜三条システムとは〜』 
   古川聖登(まさと)    ジアーズ教育新社
http://www.kyoikushinsha.co.jp/book/0186/index.html


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著者の古川聖登さんは、文部科学省で特別支援教育教育課課長補佐・兼・発達障害支援専門官として特別支援教育の推進を担当した後、新潟県三条市に出向。
平成20年から23年まで三条市教育部長を務め、平成23年4月に文部科学省に戻った方です。

私は平成22年に三条市の保健師さんのお招きで講演に行きました。
そのとき、古川さんを先頭に、一貫した子育て支援システムの構築に熱心に取り組んでいる関係スタッフの方たちと意気投合したのでした。

その、三条市で作り上げた「子ども・若者総合サポートシステム」と、そのシステムの根底にある「思想」、システムのマニュアル、そして実際のシート見本などの関連資料が公開された本です。

本に収録されている主要な資料は、三条市のホームページからダウンロードできます。  ↓↓

三条市子ども・若者総合サポートシステム

 

著者古川聖登さんからのメッセージ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
この本は、私が一年前まで新潟県の三条市教育委員会 教育部長をさせていただいていたときに構築した行政システムをまとめたものです。

このシステムは、虐待、障害、不登校、非行、引きこもりなど、支援が必要な子どもや若者を護るため、行政のタテ割りを乗り越えて各組織や機関が連携するものです。

また、このシステムは、国が推進している各支援ネットワークと響き合っています。

昨今の子ども・若者を取り巻く状況は厳しさを増しているように感じられますが、その支援者の方々に少しでもお役に立てば、という想いで出版を決意した次第です。

甚だ不十分な内容ですが、そのような想いをお汲み取りいただき、ご一読いただければ幸いです。

       なお、拙著は行政資料が大半ですので、印税等はいただかないことにしました。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここまで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

地域での一貫した支援のためには連携が大事だ、連携、連携、とたくさんの人が言います。言うだけなら誰にでもできるのですが、実行されている自治体はまだまだ少ないと思います。
実行できている自治体に学び、どこから取りかかればいいかのヒントを手に入れることができそうです。

また、「サポートシステムを、誰にでも分かりやすくプレゼンする」ための説明資料が、ありがたいです。

私はわが町狛江も大好きですが、三条市も、きっといい町なのだろうな〜と思いました。

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2012年05月28日

『エビデンスに基づいた吃音支援入門』(菊池良和著) 学苑社

『エビデンスに基づいた吃音支援入門』(菊池良和著) 学苑社  1995円

「吃音ドクター」として各地で講演活動などに取り組んでいる著者による、STやST学生、学校の先生、家族等に向けた本です。
吃音当事者としての熱い思いが、つまっています。

まえがき を一部紹介します。
「吃音のある本人には、必ず一回は自分と吃音の関係を考えこむ時期がやってくる。人間分からないものは無意識的に排除しようとする。私が知る吃音の最新の知識を本書に詰め込んでいるので、吃音を理解し、吃音とうまく付き合う方法の一助になればと思う」

詳細は学苑社HPをご覧になって下さい。
http://www.gakuensha.co.jp/cn27/pg358.html 

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2012年05月10日

「月刊 地域保健」5月号に、陸前高田市へのST支援についての記事が載っています

「月刊 地域保健」という雑誌があります。保健師さんたち向けの雑誌です。

私は、この雑誌に超!長期連載のコーナーを持っています。多分、もう20年以上毎月書き続けています。
日本中の保健師さんに一番名前の売れているST(言語聴覚士)はナカガワかもしれません \(◎o◎)/!

子どものことばや発達について、乳幼児健診に関わる保健師さんたちを応援するために書いているので、ネタが尽きることがありません。

この「月刊 地域保健」現在発売中の2012年5月号特集は「災害時要援護者の支援はどう進められたのかーー東日本大震災における福祉避難所の設営と民間支援」です。

特集の中に、私のお仲間である「一般社団法人子どもの発達支援を考えるSTの会」の会員STによる、陸前高田市の被災の状態と、支援の経過報告の記事が載っています。

地域で、支援するとはどういうことか?」をもっとも切実に考え続けてきた職種である保健師と、その働きのことを知っていただきたいので、興味のある方はどうぞ読んで見てください。

月刊地域保健   ← こちらから申し込めます。 

・・・・・・・  ・・・・・・・   ・・・・・・・   ・・・・・・・

2012年6月2日(土) 震災復興支援講演会「子どものこころとことばを育てるために」子どもSTの会主催)が予定されています。
(陸前高田市は、100人以上の多くの人が集まれる公的な場所がすべて被災したり使えなくなっているため隣の住田町の会場を使わせていただきます)

 

 

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2012年03月03日

『ちょっとしたスペースで 発達障がい児の脳と感覚を育てる かんたん運動』(森嶋勉 著  太田篤志 監修   合同出版)

とってもわかりやすく、すぐに明日からでも取り組めそうな遊びの本です。

おまけに、その遊びにどういう意味があり、どういう力を育てようとしているのかの「効能書き」も、ちゃんとつけてあります。

使われているのが、カットではなく、実際の子どもさんの写真なので、その臨場感の助けもあって、これもやってみたい、あれも面白そう! とイメージがふくらみます。

保育園、幼稚園、療育の場や、おうちで、みんなで楽しく運動できそうですよ!!
2011年11月発行  1600円+税

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2012年03月03日

『対人援助専門職のための発達障害者支援ハンドブック』(柘植雅義他編 金剛出版)

 日本の特別支援教育推進の立役者の一人である柘植雅義さんが、編集にあたった本です。2012年2月発売  定価2800円+税
本の扉にはこうかかれています。

多様な専門スキルで発達障害当事者ニーズを充たすために集う「対人援助専門職
発達障害当事者が健やかに生きるために整備される「発達障害支援ネットワーク」

ふたつの歯車が連動するとき、誰もが愉しく自由に生きていくユニバーサルデザイン社会は実現へと歩みはじめる。

この社会の青写真は「誰が支援するのか?」に応える16の専門職種、「何を支援するのか?」に応える12の支援内容を起点に、描かれる。

特別支援教育の理念に始まり、支援の枠組みと全体像を俯瞰するのに役立つと思います。

柘植さんに頼まれて、「言語聴覚士の立場から」の4ページ分を担当させてもらいました。

 

 

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2012年01月21日

「人生を逆転する学校」 宮澤保夫 角川書店

 「星槎(せいさ)大学」または、「星槎国際高校」などの名前を聞いたこと、おありでしょうか?
 星槎大学は通信制の共生科学部を中心に、特別支援教育をはじめとする多彩でユニークな教育活動を展開しており、 星槎グループ 全体もあちこちに広がっています。

 創設者の宮澤保夫さんが「宮澤学園」に始まる星槎創設の思いを、星槎グループのホームページに書いています。
これを読んで「その通りだ! 同感だ!」と思う人はたくさんいるでしょうが、思いを実行に移せる人は、数少ないのではないでしょうか。私も、「同感だっ!」までは思う一人です (=_=)

宮澤さんが、星槎創設から、展開までの苦闘の歴史を書いた本を出版されました。

「人生を逆転する学校」 宮澤保夫  角川書店  1575円

 

夢はかなえるためにある・・・・   とのことばを思い出し、「お互いがんばりましょう!」と元気になれる本でした。

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2011年10月16日

『子育てのモヤモヤ・ウツウツが晴れる本』(中川・花山・伊藤) PHP研究所

9月に発売された本のご紹介です。                モヤウツ表紙.jpg

『子育てのモヤモヤ・ウツウツが晴れる本
       〜〜こころがラクになる考え方』

 (中川信子・花山美奈子・伊藤郁子) PHP研究所
       1260円(税込み)

私と、臨床心理士で子育て支援センターに長くかかわっていた花山美奈子さん、小児科の伊藤郁子さんと3人で子育てをめぐる質問に3人3様の答え方をしました。

第一章「子どもについて」    
第二章「人間関係について」   
第三章「自分について」     と分かれています。

たとえば第一章「子どもについて」の項目としては
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

出産後、なぜか気持ちが落ち込みがちに。子どもを産んでよかったのかな? と思うときもある。

子どもがうっとうしいと感じたり、子どもに向き合えないときがある。これって変?

子どもに対してしょっちゅうイライラしてしまう。そんな自分に嫌気がさすことがある。

子どもに対してあまり愛情が持てない。こんな私はどうやって子どもを育てていけばいいの?

何を言ってもイヤばかりで、子どもが言うことをきかない。どうしてこんなに反抗するの?

子どもの発達が気になる。他の子より遅れたり、違っているように思えて不安。

子どもの性格が難しいと思うことがある。親子の相性が悪いのか、育てにくいと感じる。

自分の子どものころと時代が変わり、今の時代に合う子育てのしかたがわからない。

子どもが全然思ったように育ってくれない。子育てに失敗したかな? と思うときがある。

などの質問があります。

 

これを読んだある若いお母さんは

「どれも深く頷きながら、涙がだらだら出て、読み終わったら頭がスッキリしてこころがラクになりました。」

と書いてくださいました。

 

PHPの家庭用直販という形式での販売なので、購入するには

@PHP研究所に直接申し込む HPから ⇒ PHPへの申し込み
           又は    電話  075−681−8818

A書店に申し込む  かという方法でお願いします。

(アマゾン等、ネットには出ていません)

 

たくさんの子育て中の親ごさんに読んでほしいと思います。
そして、子育て支援に関わる関係者にも、子育て中のお母さんたちが、笑顔の奥に、こんな、モヤモヤ・ウツウツした思いを押し込んでいるんだということを知ってほしい、もっと、もっと応援団になってほしいと切に願います。

 



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2011年09月05日

『失語症の理解とケア』(遠藤尚志) 雲母書房      

失語症の理解とケア.jpg『失語症の理解とケア』(遠藤尚志) 
       雲母(きらら)書房  2000円+税

 

言いたいことがあっても、口から出てこない。
「お茶」と言いたいのに、「イス」と言ってしまう。
周りの人たちが話していることが、まるで外国語のようで理解できない。
自分に質問されているということだけは分かるのでとりあえず「ウンウン」とうなずいたら、知らない所に連れ出されてしまって、とても不安だった・・・・・

「失語症」とは、健康な人にある日突然訪れる脳血管障害の後遺症として、深刻な孤独と混乱をもたらす障害です。

この本の著者である遠藤尚志さんは、ST(言語聴覚士)です。
病院という枠の中での「ことばの訓練」にとどまることなく、「障害を負った人の地域生活を支え、生きる張り合いを作り出すのがSTの役目」という思いから、失語症友の会、失語症デイサービス、若い失語症者の就労支援、車イスでの海外ツアーなど、さまざまな新しい道を切り開いてきました。
(STの養成校の時の同期生なのです。)

この本は
●失語症とは何か?
●失語症の言語訓練の実際
●地域での仲間づくり
●失語症デイサービス
●旅は最高のリハビリ      という五つの章に分かれています。

初めて失語症に出会う人が、失語症を理し、失語症の人たちとどうかかわり、ケアすればいいのかを分かりやすく紹介してあります。

 

なお遠藤さんの監修によるDVD『失語症者の障害にわたる支援〜〜新しい地域リハビリテーションの展開』(62分 15750円  (株)アローウィン)も出ています。
こちらは、価格が高いので、誰にでも買える・・・とはいえませんけれど。

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2011年08月29日

『発達障害の子の読み書き遊び コミュニケーション遊び』(木村順 講談社)

読み書き遊び.jpg以前ご紹介した作業療法士の木村順さんの「発達障害の子の 感覚遊び 運動遊び」の続編が出ました。

『発達障害の子の読み書き遊び コミュニケーション遊び』
         (木村順 講談社)です。

読み書きって、遊びを通してじょうずになるものなのか?
ジャンプする遊びで書き順が整うだって?  え〜、まさか〜。
ブランコやジャングルジムで落ち着いて読み書きできるようになるって? うっそ〜。

たいていの方は最初そう思われると思いますが、この本を読むと、その疑問が氷解するでしょう。
アタマの中の題材を提供された作業療法士の木村順さんもスゴイけれど、難しい理論をいとも簡単に解き明かし、絵にしてくださった編集担当の石川さんにも、敬意を表します。

いまだに「努力不足!」とか、「注意が足りない!」と叱られてばかりの子どもたちが、理解されて、生きていくのがラクになるための助けになりますように。

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2011年08月29日

『言語・コミュニケーション・読み書きに困難がある子どもの理解と支援』(学苑社)

言語・コミュニケーション.jpg『特別支援教育のための 言語・コミュニケーション・読み書きに
困難のある子どもの理解と支援』 
   大伴潔 大井学  編著
   学苑社   3000円+税

 

題名どおりの内容の本です。現役のST(言語聴覚士)も各節を分担執筆しており、きわめて具体的な例や工夫が掲載されています。

どの部分も子ども理解に役に立つと思います。理解できれば、支援の方策はおのずとわかるはずですし。
特に、第三部「読み書きの発達とその障害」は、さすが!でした。

学校の巡回相談の折りに、「字が汚い」とか「漢字を書けない!」とか先生方に「努力が足りない!」ととらえられてしまっている、あの子、この子のために、先生方にこの本を読んでいただければな・・・と思いました。

 

 、 

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2011年07月08日

児童精神科医 佐々木正美先生の講演DVD  3巻

子どもの発達支援を考えるSTの会でもお世話になっているネット書店「スペース96」からお知らせをいただきました。
児童精神科医で、日本へのTEAACHの紹介など、大きな働きをされている佐々木正美先生のお話のDVDが発売されるそうです。予約特価での販売とか。

発達障害のお子さんへの「接し方」や「トレーニング」については、たくさんの情報が提供されるようになってきましたが、その根本の部分、「子どもをどうとらえるか」や「人間同士、どうかかわるか」について、小手先のスキルにとどまらない深いお話が伺えるものと思います。

一巻3000円程度なら、個人でも購入できそうですし・・・。一巻ずつでも3巻セットでもよいようです。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜紹介ここから〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


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■  発売記念予約特価
   「 DVD  佐々木正美・子どもとともに3巻セット 」のご案内
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『 DVD  佐々木正美・子どもとともに  3巻セット 』
著者:佐々木正美

編:社団法人神奈川学習障害教育研究協会(神奈川LD協会)

価格:2011年7月26日までの予約特価  10,500円→9,000円

発売日:2011年07月26日

(内容)

発達障害実践シリーズ・プレミアムDVD“ファースト1st”

●収録時間 各巻70分

第1巻 自閉症の理解 
    −どこからが自閉症?どこまでが自閉症?−

自閉症を理解することの大切さ、また、何をもって自閉症というのか、自閉症スペクトラム(連続体)の意味するところなどについて、佐々木先生の豊かな臨床経験と科学的データを絶妙なバランスで織り交ぜながらお話いただいています。やさしく楽しい語り口でありながらも、児童精神科医としてのプロフェッショナルな厳しいまなざしで、自閉症をはじめとする発達障害の人たちの基本的な理解と対応について本質に迫ります。

第2巻 子どものこころの世界 
   −臨床家として子どものこころの声に耳を傾ける意味−

子どものこころの声に耳を傾けることの真の意味と大切さについて、お話しされています。発達障害のあるなしに関わらず、子どもたちの発することばやさまざまな行動について、子どもの発達や人間の成長に焦点をあてながら、具体的な事例を取り上げて解説をしています。

 

第3巻 家族を支える 
     −親に求めること・親から求められること−

家族について静かに語りかけます。佐々木先生ご自身のこと、幼少期のこと、日本の家族の形態、日本人の孤立主義、自己中心主義、人間関係の中で生きる人間の家族との関係について、現代を生きる家族の抱える問題に照らしながら家族を支援することの意味についてお話しています。

 

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スペース96  久保耕造
176-0011 東京都練馬区豊玉上2-24-1
電話 03-3991-9600  ファックス  03-3991-9634
E-mail qwk01077@nifty.com
ホームページ https://www.space96.com
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2011年05月14日

たべもの あいうえお 「しりとり しましょ!」

  先週(5月7−8日)の赤ちゃん学会の会場に、書籍とおもちゃの販売に来ていたのは「トロル」のhttp://www.troll-ren.jp/ 飛田さんでした。今までに何回もお会いしていたのに、お名前を知らなかった上、「スペース96」の久保さんと間違えたりしてまして・・・。

 さて、書籍販売の中に
「たべものあいうえお  あっちゃん あがつく」「たべものカルタ あっちゃん あがつく」と、
それと、それと、「しりとり しましょ!」があり、一目ぼれ。衝動買い。
   (いずれも さいとうしのぶさんの絵です。リーブル社。)

ある種の「特性」を持つものにはこたえられない、「しりとり」「ことばあそび」!!  しかも、ぜ〜んぶたべもの。

「は」のページでは「はんばーがー」「がんもどき」「きなこ」「こーひー」が手をつないでラインダンスをしてます。いや〜 実にユカイきわまる!! 

しりとりしましょ!.jpg私がヨダレの出そうな顔で本を持ち上げたが最後、手離せずにいるのを見た飛田さんたら「つなげると29メートルになるんですよっ!! ちょっと待っててくださいね〜」とクルマに取りに行って見せてくれたのがこの写真。
「しりとり しましょ!」をバラして、ぜ〜んぶつなぎあわせると(裏表だから2冊必要だそうですけど)29メートルになるんですって!!

「うわっ!! それ欲しい!!」と言ったんですが、「売ってあげない!」とのお返事。
「3万円出すって人もいましたけど」だそうです。

なが〜く広がった「29メートル」を、もとどおりにきっちり巻くのは、もちろん、私がやりましたとも!


買ってきた本は、今も、デスクのそばにおいてあって、ときどき開けてみては「うっふっふっふ!」と言っております。
だってね、「えびふらい」と「いか」と「かつおぶし」と「しお」が「だるまさんがころんだ」をして遊んでいる所なんて、常人ではゼッタイ考えつくはずがないシチュエーションですもん。

我が家の息子たちが小さいころに、このシリーズがあったらよかったのになぁ。きっとはまりまくったにちがいありません。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 なお、赤ちゃん学会でのシンポジウムの様子は、佐賀の服巻智子さんが、さっそくその日のうちにブログに書いてくださっていました。 服巻智子公式ブログ
服巻さんとは、帰りの電車で一緒になりました。
服巻さんは、佐賀「それいゆ」で有名ですが、今年はちょっと現場から離れて、大学で、仕事の振り返りをされるのだそうです。

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2011年02月24日

edu 4月号(小学館) 特集で発達障害のことが取り上げられています

 小学館から発行されている 育児世代対象の月刊誌「edu」4月号で、「子育てが本当につらくなったときにあなたを救う心の処方箋」が特集されました。

1)怒鳴らない子育て 5つの方法
2)「発達障がい」にひとりで悩まない
の2本の記事があります。 

2)の方は中川が取材を受けて持論をお話ししました。
中川つながりで、狛江市内の、通級学級に通っているお子さんの親ごさんたちのグループの方たちの座談会「悩みに共感・励まし会える仲間がいるかがらがんばれる」 の記事もあります。
パワフルですよ〜〜。

さらに、その通級学級が設置されている小学校の校長先生のコメントもステキです。
     ↓↓
「(通級では)それぞれの苦手に個別の指導が受けられ、一人ひとりが達成感や満足感を得られるよに配慮しています。大人数クラスではできないことも、(通級では)丁寧に教えてもらえると分かると、自ら通級に行きたい!という子もいるほど。通級での指導は通常の学級の子どもたちにも参考になることが多いので、そのノウハウをどんどん活用して行きたいですね」

いくらわが愛する狛江だからと言って、狛江の現状がすべて万全とはいえません。
でも、狛江では、特別支援教育の「特別」がはずれて「当たり前の個別支援教育」が実現している、と言える日が来るように、さらに、保護者、支援者、行政、みんなで力を合わせて努力したいと思っています。 (^_^)v

なお、この4月号のメインの特集「ホンモノの英語脳は小学生のうちに育てる!」が好評のせいか、売れ行きがとてもよいようです。
20日発売だったので、売り切れ店もあるかもしれません。
お知らせが遅くなってすみません 
売れ行き好調に付随して、発達障がい記事も多くの人に読まれるとうれしいのですが。

 

 

 

 

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2011年02月11日

絵本  「なっちゃんの声〜〜学校で話せない子どもたちの理解のために」学苑社

  場面緘黙(かんもく)、選択性緘黙と言われる子どもたちがいます。おうちで、また、慣れた人や安心できる場所でなら、何不自由なくお話しできるし、むしろおしゃべりだったりもするのに、園や学校で、あるいは、外出するとひとこともお話ししない(できない)状態になる子どもたちです。
  日本では、なかなか支援が広がりませんでしたが、当事者と支援者が運営するサイト「かんもくネット」の活動や、本の出版などを通して、少しずつ理解が広がってきているようです。

 ご紹介するのは、本人やお友だちに、この「緘黙(かんもく)」という状態を理解してもらうためにうってつけの絵本です。

   「なっちゃんの声〜〜学校で話せない子どもたちの理解のために」
      はやし みこ  文と絵
      金原 洋治   医学解説
      かんもくネット  監修
               学苑社    1600円+税
               ISBN978-4-7614-0735-3

なっちゃの声.jpg「お家では話せるのだから」と、園や学校でも話すように強いるのではなく、園や学校が安心できる居場所になるように、大人たちが配慮することが何より大事なことです。
正しい配慮の前提は正しい理解。この本は、理解の助けになります、ゼッタイ。

場面緘黙Q&A.jpgかんもくネットが手がけた本「場面緘黙Q&A  幼稚園や学校でおしゃべりできない子どもたち」(学苑社)と合わせてお読みになり、“困っている”緘黙の子たちの味方になってあげてください。

医学解説をされた山口県下関の金原(かねはら)先生がどんな人か見たい(?)方はこちらをどうぞ。かねはら小児科  

金原先生、かんもくネットの角田さん、学苑社の杉本さん、よい本を出してくださり、ありがとうございました!! 活用させていただきます。

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2011年02月09日

「通常学級での特別支援教育のスタンダード」(東京書籍)

先日の学校巡回の折、専門家チーム仲間の通級の先生から紹介していただいた本です。

 『通常学級での特別支援教育のスタンダード』
 東京都日野市公立小中学校全教師・教育委員会with 小貫悟
    東京書籍   2800円
    ISBN978-4-487-80490-0

通常学級での.jpg

この本を読みながら、平成19年4月1日に文部科学省の銭谷初等中等教育局名で出された通知「特別支援教育の推進について」 の中で、はっきり示された方向、すなわち

《さらに、特別支援教育は、障害のある幼児児童生徒への教育にとどまらず、障害の有無やその他の個々の違いを認識しつつ様々な人々が生き生きと活躍できる共生社会の形成の基礎となるものであり、我が国の現在及び将来の社会にとって重要な意味を持っている。》

 を思い出しました。

「従来の教育ではもう通用しない」「教育は変わらなければならない」といろいろな人が発言し、さまざまな取り組みが行われていますが、特別支援教育を軸にすれば、おのずと、教育は変わるし、変えることができる、と私はずっと思ってきました。

先生という職業の人たちは、その表現の方法はさまざまですが、子どもたちが輝くことを心から願っている人たちなんだなー、と、知れば知るほど、感じます。
先生方がこの本から、子どもを輝かせるための具体的なヒントを手に入れれば、教員という仕事がもっともっと面白くなるだろうな〜と思います。

もちろん、文字に書かれるのは現実のごく一部、しかも上ずみにすぎない、ということはあるでしょう。実際の姿は、かならずしも手放しで賞賛されることばかりではないかもしれません。
私が目にする学校現場にも、いろいろな場面があります。

にもかかわらず、全校に一冊ずつ、全学年に一冊ずつ、できたら、全教員が一冊ずつ持って、座右の書にしてほしい本だと思います。

なぜなら「特別な大先生でもなく、特別な立場でもない、ごくごく普通の教育実践者たちが、子どもが活き活きと輝く方法を、一丸になって、一生懸命考えてみたら生まれていた」本(前書きより)だからです。「特別支援」の側からではなく、「通常の学級」の側から書かれた本として、「通常の学級の先生」たちにとって、よい啓発書になると思うからです。

「特別な子への特別な支援」ではなく、「すべての子どもに対する個別の支援(個のニーズに応じた支援)」が当たり前に行われる学校に、早く変わって行きますように。

 

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2011年01月05日

「ことばの育ちに寄り添って   小さなスピーチクリニックからの伝言」

 『ことばの育ちに寄り添って   小さなスピーチクリニックからの伝言』
        渡邉倭文子     コールサック社  1500円
 http://www.coal-sack.com/02/Copy%20of%20index_shinkan3.html

 

 ST資格の影も形もなかった1958年から言語障害・発達支援の道をひとすじに歩んでこられた渡邉先生の足跡が本になりました。

 序文でも書かせていただいたのですが、STの養成が整備され、知見は広がり、知識も、スキルも大きく広がった反面、子どもとその保護者にどう寄り添い、長い時間を共にすごすかという覚悟(とでも言うべき構え)に欠ける若いSTの方たちも増えていると感じています。

  障害のある人たちを、幼児期から青年期、成人期を通して「支える」「共にある」というのはどういうことなのか。ST以外の方たちにも、おすすめです。

 

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2010年12月16日

「親子で身体いきいき  古武術あそび」岡田慎一郎 NHK出版 2007

「親子で身体いきいき  古武術あそび」
   岡田慎一郎    NHK出版
   2007年      1260円

 

NHKの介護関係の番組で「古武術介護」という、なんとも不思議ななテーマの話を、かなりの時間を割いて放送しているのをご覧になった方もあるかと思います。太った患者さんを、小柄な介護者が軽々と介助しているのを見ると、びっくりします。

古武術を進化(?)深化(?)させた方として甲野善紀(こうの・よしのり)さんが高名ですが、その甲野さんに触発されて「弟子」になった、岡田慎一郎さんは理学療法士・介護福祉士です。
「古武術介護」は、岡田さんが発展させつつある領域です。

「古武術介護」を、ご本人のサイトから引用すると次のようなことになります。

岡田慎一郎 公式サイト  http://shinichiro-okada.com/ 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

  (http://shinichiro-okada.com/lecture/aboutus.html  より)

(古武術介護とは)日本に古くから伝わってきた武術の身体の使い方や考え方を取り入れた、身体運用の改善と介護技術への応用の取り組みです。

現代人の身体の動かし方は、一般的に筋力を中心としたものですが、これは明治以降、欧米の文化が入ってくるなかで定着したものだという説があります。
「古武術」の動きは、欧米の影響を受ける以前の身体の使い方であり、そこには、筋力に頼らない、質的な転換によって効率よい動きをめざすという特徴があります。

「古武術介護」は、そうした「古武術」の身体技術や発想を、介護はもちろん、日常生活や子育て、スポーツなど、さまざまな現場で生かすべくアレンジしたものです。個別の技術よりも、すべての身体動作の基盤となる「身体の使い方」を改善していくことをめざした取り組みです。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

今まで、あそびの本が出ていたのを知らなかったのは、不覚でした (@_@;)

あちこちでセミナーが開かれているようです。

私たちST(言語聴覚士)は、ともすると、口先、及び、脳ミソでの交流とか関係性に偏りがちな職種ですが、身体を通して「関係性」を捉えなおし、また、身体と精神との協調、全体性の回復」という、現代に共通するテーマとしても、とても大事なカギが含まれていると思います。

「キツネさんの手」とか、「ぞうきんがけ」とか、ええーーっ?とあっけに取られるようなことが、「身体」にはあります。

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2010年12月02日

「ことばの育み方」中川信子 NHK出版

NHK教育テレビ「すくすく子育て」 の過去の放送内容を再構成して、「育児ビギナーズブック』のシリーズの本が作られています。

@しつけ(岩立京子)
A病気 (病気)
B赤ちゃんケア(川野元子)
C健診・予防接種(宮田章子)  につづく D です。

ことばの育み方.jpg

目次は
◆ことばにかんするこんな勘違い
◆ことばはこうして生まれてきます
◆赤ちゃんに語りかけるときのコツ
◆成長別・ことばを育むコミュニケーション
◆ことばが遅いと感じたら
◆知りたい! ことばに関するこんなこと
   おわりに  子どもの「生きる力」を育んで

 

ごく基本的なことを、コンパクトに構成してくださってあります。
ちっちゃな本なので、読みやすいかもしれません。
基本的には文字の本です。 780円+税金

IZBN978-4-14-0011296-0
  
 

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2010年11月09日

「ママが知らなかった おっぱいと離乳食の新常識」(小学館)

 新しい本のご紹介です。おっぱいと離乳食.jpg

 「ママが知らなかったおっぱいと離乳食の新常識  
      かしこい育児はおくちからはじまる」
        監修   中川信子 
       小学館   
       税込み定価998円
       ISBNコード 9784093114059

 

小学館のサイトでのご紹介が、事情を一番よく説明していると思います。
 http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784093114059


監修を依頼されたときはうろたえたのですが(私は赤ちゃんの専門家ではないし、ましてや、離乳や摂食のことはよく分かりません・・・・)でも、いろいろな事情からお引き受けすることになりました。

小児歯科の先生方やSTの方々、管理栄養士、などなど、「子どものために!」を中心にすえて仕事をしておられる多くの方たちへの綿密な取材から、今までにない育児書となりました。

赤ちゃんや、お子さんを見ていると、「人間って、発達ってスゴイ!」と感心することばかりですが、この本も、知らなかった不思議にたくさん出会える本です。

小学館の育児関係の本の最近のポリシーに従って、「障害のある子もない子も一緒に」の観点から
「小さく生まれた赤ちゃん」「口蓋裂の赤ちゃん」など、障害にかかわる記述も充実しています。

健診にかかわっていると必ず聞かれるおしゃぶりについても「ナットク!」の説明があり、安心できます。

 

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2010年11月04日

「続・自閉症の僕が跳びはねる理由」(東田直樹  エスコアール出版部)

「 続・自閉症の僕が跳びはねる理由」        直樹くん .jpg       
    東田直樹  エスコアール出版部 
     ISBN   978-4-900851-59-7
        発行日   2010.10.10 
     税込み価格  1680円

 

筆談援助という方法から入り、いまや、一人で
パソコンで発信する方法を獲得した東田直樹くんの本です。
外見上は「重い知的障害を伴う自閉症の人」としか
見えない東田くんの内的世界の豊かさにはいつも
驚かされます。
徐々に理解者、応援団が広がっているようで、
私もとても喜んでいます。

今回の本も、前の「自閉症の僕が跳びはねる理由」と同じく、
一問一答の形で成り立っています。

■コミュニケーション  ■感覚  ■時間  ■行動   
■興味・関心  ■感情・思考  ■援助 ■今、そしてこれから  に分かれています。

 この本の「おわりに」から一部引用します。

nnnnnnnnnnnnnnnnnnおわりに  からnnnnnnnnnnnnnnnnn

  自分の思いを書くことは、心を見つめなおすことです。それは、ときに残酷で、ときに幸福な時間を僕に与えてくれます。
  自閉症とは何でしょう。その答えを一番知りたいのは、僕たち自身です。僕は、自閉症という障がいが、どこから来てどこへ向かおうとしているのかに、とても興味があります。

   〜〜〜中略〜〜〜〜

  ひとりひとりが大切な人であるように、僕が自閉症として生まれてきたことには、きっと大きな意味があるに違いありません。それが、何なのか見つけることが、これからの僕の人生の目標だと思っています。

nnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnn

 

自閉症の人たちの世界、(東田くんのことばを借りれば「国が違えば、文化や習慣が違う」ように、多数派の人たち(みんな)とは「様々なことが少しずつ違うだけ」の世界)を、周りの私たちがもっともっと知ることを通して、「自閉症者にとって、今よりずっと生きやすい世の中になる」ことを、私も心から願います。


 

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2010年10月26日

出ました!!「発達障害の子の感覚遊び・運動遊び」木村順  講談社

    木村順さんの本.jpg                  

 作業療法士の木村順さんの新しい本が出ました!!
最初の数ページを見ただけで、ワクワク、ドキドキしてきました。

苦手なことのある子どもたちをどうとらえ、おうちで、園で、学校で、今日から何をしたらいいか、合点!合点!できます。

苦手でできないから何回もやらせる、練習させる、という考え方は、百害あって一利なしだ、ということも、わかっていただけると思います。

たくさんの人に読まれますように。

  

 

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2010年10月25日

「自閉症は漢方でよくなる!」(飯田誠) 講談社

飯田先生本.jpg  精神科医、飯田誠先生の「自閉症は漢方でよくなる!」(講談社)が出ました。

先生とは、とても不思議なめぐりあわせでお会いすることができたのですが、そのいきさつは、「推薦のことば」に書かせていただきました。
(私の「推薦のことば」が巻頭に、しかも、ズラズラと長く載ってるのでびっくりされるかもしれませんので最初にお断りさせていただきます。)
飯田先生ご自身も、実に不思議なめぐり合わせから、自閉症の人たちに「大柴胡湯(だいさいことう)」が顕著な効果を発揮するということを発見されたのです。

私自身、知り合いの自閉症のお子さんや、アスペルガーのお子さんが、漢方を飲み始めて徐々に、あるいは、すぐに、なんとも言えず「ラク」そうになる姿を何人も見てきたので、早く、この新知見が公のものになるといいのに、と願っていました。

「よくなる!」という題が「治る!」と誤解されないか心配ですが、「改善する」という意味だと読んでいただければいいと思います。
実際に改善した子どもや成人の人たちの例が、豊富に紹介されています。
あまりよくならなかった人の例も紹介されています。漢方といえども万能ではありません。

漢方や代替療法についての誤解や拒否の強い日本の医療の中で、どこまで受け入れられるかは未知数ですが、「現実」が説得材料になっていくであろうことを期待しています。

 飯田先生に関しては以前にも書いたことがあります。
http://www.soratomo.jp/article/13402378.html

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2010年09月22日

「吃音ワークブック」(伊藤伸二 +吃音を生きる子どもに同行する教師の会) 「学習・どもりカルタ」(吃音臨床研究会)

 吃音キャンプ in GUNMA  記事でご紹介した伊藤伸二先生の新しい本が出ています。
親、教師、言語聴覚士が使える  吃音ワークブック」(解放出版社   1890円)です。

 内容詳細は出版社のサイトでどうぞ。

 

また、「学習・どもりカルタ」(1000円)が吃音臨床研究会から発行されました。
伊藤先生の吃音への思いが44枚の読み札に込められていて、学習教材としても使えます。
問い合わせは電話で、となっています。
072−820−8244 日本吃音臨床研究会

 

伊藤伸二先生のブログ   
  吃音をどうとらえ、どう付き合うか。数々のことばを見つけることができるブログです。

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2010年08月10日

「実践満載 発達に課題のある子の保育の手だて」(佐藤暁)

  「実践満載 発達に課題のある子の保育の手だて」
     佐藤 暁    岩崎学術出版社   1890円

2010年6月に出たばかりの本です。実は私はまだ手に入れていません。でも、佐藤先生の本なら間違いはない、ということと、釧路の友人である堀口貞子さんが、佐藤先生の釧路での講演会の内容をホームページ〔コロボックル通信)で紹介されていたので、ああ、やっぱり、いい本なんだ、早くみなさんにもご紹介しなくちゃ、と思った次第です。

堀口さんのHPから無断引用させていただきます。
     ↓ ここから  ↓
「(佐藤)先生は、同名の新刊をテキストに、支援のモデルパターンについて、『できないことはさせない、できることはつくる』『見えないものを見えるようにする』など7つの支援パターンについて、実際の保育現場での様子をまじえ、丁寧に教えてくださいました。
中でも『ほめるための視覚支援でなければいけない!』『それにはまず「楽しい体験を先行させなければならない』。さらに、『私たちの都合を伝えるためにスケジュールを使ってはいけない!』 (中略)  そして、最後に『適切な方法で要求をしたら大人は誠実に応えてくれる』ということを、子ども達に伝えなければならない』と話してくださいました」

      ↑   引用ここまで ↑

 ほんと、ほんと、溜飲が下がります。 

 子どもを大切にする・・・ということですよね、結局は。
さっそく注文しました。早く来ないかな。

 

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2010年05月12日

「奇跡のリンゴ」 石川拓治  幻冬社

 『奇跡のリンゴ 〜〜「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録〜〜』
     石川拓治    著
     NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」製作班 監修
     幻冬社   2008年8月     1365円

 

 「浦河 べてるの家」の向谷地さんの本に紹介されていたので読みました。
 りんご農家・木村秋則さんは2006年12月、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」で紹介されました。
  農薬も肥料も使わずにたわわにりんごを実らせる。しかもそのりんごのおいしさはたとえようもなく、しかも、二つに切った状態で2年たってもしぼむだけで腐らない・・・・
  従来の農薬頼みのりんご栽培の常識では絶対に考えられなかった農法でのりんご作りを目ざした木村さんの8年間の苦闘と、そこから導き出された農の姿、“いのち”の本質・・・。

 木村さんは言います・

「リンゴの木は、リンゴの木だけで生きているわけではない。周りの自然の中で、生かされている生き物なわけだ。人間もそうなんだよ。人間はそのことを忘れてしまって、自分独りで生きていると思っている」と。

 深く納得させられ、同時に、「でも、私には何ができるのだろう?」と、自分の生活や仕事のことを振りかえらずにはいられませんでした。

 木村さんへのインタビューや、木村さんをモデルに製作された映画「降りていく生き方」、主演の武田鉄矢がリンゴについて語っている映像などもyoutubeで配信されています。
  http://www.youtube.com/watch?v=20hBLoLCOMY&feature=related

  

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2010年05月12日

[ 「技法以前 べてるの家のつくりかた」 向谷地生良 医学書院

『技法以前 べてるの家のつくりかた』
      向谷地生良  医学書院(シリーズ ケアをひらく)

帯には「私は何をしてこなかったか」とあります。
読み終えて「ほーーっ」と満足のため息をついた本は久しぶりでしたし、読み終えたとたんに二回目を読んだ本は全くいつ以来かしら・・・というほど胸のすく思いの本でした。

最初のほうで「履物をそろえると心もそろう、まず形から入れ、中味はあとからついて来る」という言葉は本当か?との導入があり、さらにこのように書かれています。

 (略)ーーーー援助者として外に表された所作は、同時に私たち援助者としての内側に還流し、次なる所作を発動する基礎となっていく。当然のように、その循環の中で大切なのは、【心をそろえてから履物をそろえるのではなく、まず履物をそろえる】、という振る舞いである。
 
 「形から入る」とは、そのような経験の蓄積から導きだされた実践知である。
     (中略)
  先に紹介した道元の言葉の後に「誰かが乱しておいたら黙ってそろえる」という言葉が続く。周囲のご機嫌とりだとか、よい子ぶっているという批判をおそれずに、黙々と履物をそろえ続けるという所作がゆっくりと人を動かす。

 それと同じように、臨床場面で吟味された「形」が、その背後にある思想や理念をゆっくりと実質化し、現実化するのである。     

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

目次は次のようになっています。
1章  形から入れ
2章  専門家に何ができるか
3章  信じるということ
4章  「聴かない」ことの力
5章  人と問題を分ける
6章  病識より問題意識
7章  プライバシー 何が問題か
8章  質より量の“非”援助論
終章  「脳」から「農」へ
+α  「奇跡のリンゴ」の木村さんとの鼎談

 

私たちSTはセラピストと呼ばれる職種の常として、「何かをする人」「してあげる人」でなくてはならないという強迫観念にかられがちです。
「する」「してあげる」というのは専門家の驕り、勘違いで、実は相手の力を奪っているのではないか?
 「しない」ことの中に実は大切なことがあるのではないか?と問いかけられました。
「べてるの家」関連の本を読むときにいつも再確認させられる「ことばの力」「仲間の力」の大切さを思うと同時に、専門家としてどういう姿勢でいたらいいのか、たくさんの示唆が与えられました。

 

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2010年04月12日

『ともだちだよね なかまだよね Part2 〜これからもずっと〜』

  「十勝ADHD&LD懇話会」をご存じでしょうか?創立は2000年2月。
 創立時の代表は“あの”田中康雄先生でした。
今は、小学校の養護教諭の吉藤さゆりさんが代表を努めています。
 この冊子は、好評だった1冊目の『ともだちだよね なかまだよね』に続き、「十勝ADHD&LD懇話会」十周年を記念して編集されたもので、懇話会ゆかりの人たちが文を寄せています。(ナカガワも一応端っこに・・・)

 代表の吉藤さんの文章の一部を抜粋してみます。

 〇「発達障害があろうとなかろうと、一個の人間として、尊厳を持って『子ども』 を語っているだろうか」
 〇「子どもに直接かかわるものが希望を失っては、こどもに希望を与えることなどできるわけがないことです。(中略) この希望は、疲弊すれば枯れそうになってしまい、又、孤軍奮闘ではいつか枯れてしまいます。支えてとなる大人こそ、希望を失ってはいけないのです。」
 〇「『Children first』 を心に刻むことを忘れずに、薄れてきているのなら、もう一度刻みなおせばよいのです。仲間と共に刻みなおし、一緒に歩んで生きたいと思うのです。
 〇「どの子も、どの人も大事な人たちです」

 

『ともだちだよね なかまだよね Part 2』 の申し込み方法
    送り先住所・氏名・連絡先・冊数を明記の上
    メールで  ⇒   konwakai@amail.plala.or.jp へ

       送料込みで一冊1000円。
    同封の郵便振替用紙で払い込んでください。

        

 

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2010年04月11日

『気になる子も過ごしやすい園生活のヒント』(学研)

 『気になる子も過ごしやすい園生活のヒント』(園の一日  場面別)
        執筆   あすなろ学園
        出版   学研
        価格   1600円+税

保育園の生活を一日の場面別に分けて、どんな行動をどう理解し、どういう手立てが考えられるかを、実に分かりやすく書いてあります。

 場面は登園・自由あそび・集団活動・排せつ・散歩・食事・着脱・午睡・降園 に分けられ、それぞれの場面の中でありがちな行動がとりあげられています。
 たとえば、「集団活動」の中の話題は次のとおりです。
 「次の場面への切り替えがスムーズにできない」「保育者の説明が分からず反応できない」「保育室や園から飛び出してしまう」「絵本や紙芝居の読み聞かせに参加できない」「造形活動に参加できない」「運動あそびに参加できない」「集団あそびに参加できない」「水あそびに参加できない」「ごっこあそびに参加できない」「しゃべってはいけない場面でもよくしゃべる」「当番活動に参加できない」

 多くの園でまさに先生方が困ってしまう場面が取り上げられているでしょう?

「気になる子」「発達障がいのある子(かもしれない、も含めて)」だけでなく、すべての子にとっての“過ごしやすい園生活”が作りだせそうです。

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2010年03月04日

「支援から共生への道  発達障害の臨床から日常の連携へ」(田中康雄  慶応義塾大学出版会)

  「支援から共生への道  発達障害の臨床から日常の連携へ」 
         田中康雄    慶応義塾大学出版会
         1800円+税  2009年9月

   表紙カバーの裏にはこう紹介してあります。

     ↓
発達障害、不登校、虐待・・・・・
生きづらさを抱える人を前に「僕に何ができるだろう」と
自問自答する児童精神科医。
診察室を出て、自ら教室や福祉施設へ足を運び
そこで培われていく「連携」、そしてさらにめざす世界とは。
注目の医師が綴る、心の軌跡。

 

「教育と医学」という雑誌の二年間にわたる連載が一冊の本にまとめられたものです。
各章の題(一部省略)を見るだけでも、たくさんの示唆が得られると思います。

     治療する側から支援する側へ;
     誰のための連携なのか;
     虐待に対して何ができるのか;
     信じることから;
     その一瞬を待つ;
     困惑感そして関わることの覚悟;
     孤独を乗り越えた自立;
     就学相談での親の思いから;
     不登校の子どもたちから学ぶこと;
     聴き続けることから生まれる希望
     一緒にいる、ということ
     自立ってなんだろうーーー親からの学び
     聞いてほしい、と思うとき
     僕がいることを許される世界を探して
     診断名よりも大切なこと
     青い空の下で「僕」から「あなた」へ

    

 

 

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2010年02月13日

「赤ずきんと新しい狼のいる世界」  浜田寿美男+奈良女子大学子どもプロジェクト 編  洋泉社

  子どもの育ちをどう考えたらいいか、よく分からない時代になってきました。世間を覆う論調は「大切に見守る」「安全を保証するのは大人の役割」と言った方向に向かっています。でも、本当にそれでいいのでしょうか?
  「生きる力」を育てると言いますが、「生きる力」って何?

    浜田先生たちのこの本は、子どもの育ちをめぐって、育ちを支える環境としての大人の腹のくくり方について、多くの考えるタネを提起しています。

  『赤ずきんと新しい狼のいる世界
      子どもの安全・保護と自立のはざまで
          〜〜「子ども学」構築のために〜〜』

     浜田寿美男+奈良女子大学子ども学プロジェクト
     洋泉社 発行  (2008年2月)
     1700円+税

 

  ご紹介したい文が多すぎるので、「ともかく読んで見てください」としかいえないのですが、一部分だけ紹介します。

≪親や教師は「子どもたちにどんな力を身につけさせればよいか」とか「どうすればこの子の力を伸ばせるか」と言った話をよくします。(中略) 
  人は何のために力を伸ばすのかと問うてみます。
  あえて答えるとすれば、力を伸ばすことで、その伸ばした力を使って、それまでできなかったこともできるようになるからです。それまでなかった新しい力が身につけば、その力を使ったあらたな世界が広がる。だからこそ力を伸ばすこと、力を身につけることが大事になるんですね。
 「力を伸ばす」ということ、「力を身につける」ことは「この身につけた力を使って生きる」ということとセットではじめて意味を持つということになります。では、私たちは「力を使って生きる」という後者の面をしっかり見ているでしょうか?「力を身につける」という前者の面ばかりに目を奪われて、それを使ってどう生きているか、というところにじゅうぶん目が届いてないのではないかという気がするのです。≫

 

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2010年02月08日

おいしい地域(まち)づくりのためのレシピ50 (日置真世)

  『日置真世の  おいしい地域(まち)づくりのためのレシピ50』 
        著者  日置真世       
        発行  全国コミュニティライフサポートセンター
        発売  筒井書房

    北海道の釧路には名物がたくさんあります。
「マザーグースの会」しかり、「えぷろんおばさん」しかり、「ネットワークサロン」「ゴキゲン子育て」「小児科医の堀口貞子さん」そして、そして・・・・・。
  この本の著者の日置さんも、もちろん、名物中の名物と言っていいと思います。

日置真世とは何か? ご本人の言によれば「所属は地域、肩書きは地域コーディネーター」。
今は、地域の底力について、大学で研究中です。 

  障害のある娘さんと一緒に暮らすことを通して、「地域」に深く切り込んでいった日置さんがたどり着いた境地は「課題を宝に変えて地域づくりをするのなら、地域経済が抱えている課題も福祉の発想を取り入れてやってみよう。それはけして、非現実的なことではなく、おもしろく重要な示唆を含んでいる方法だと思うのです」 

  「障害」を入り口として、結局それは「まちづくりの本質」とつながるものになって行きました。
  私もささやかながら、「わが町」に根ざすとはどういうことか?考え、体を動かす中で、日置さんと全く同じように考えるようになったので、とても共感しました。

  「地域に軸足を置くと、元気で、楽観的になれるよ!!」と、私も言いたいです。

 

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2009年11月04日

「講座 子どもの心療科」 杉山登志郎 編著  講談社

 昨今は、「発達障害」関連の本があふれかえっていますが、杉山先生の本は、それらの中でも先頭を走る本だと思います。
 時間がないので、詳しく感動をお伝えすることはできませんが、今回の「講座 子どもの心療科」もすごかったです。

 地域で「ことば」を入り口とする「相談」という看板を出してお店を広げていると、実にいろんなお子さんにお会いします。いわゆる「発達障害」や「発達障害(疑い)」ではとうていくくることのできないいろんなお子さんと親ごさんたち・・・・・。

  (ちなみに、私は個人的には「発達障害の疑い」ということばが大嫌いです。「かもしれない」「案ずる」「心配」という意味を表わすだけでいいのに、なぜ「疑い」と悪者扱いされなくてはならないのでしょうか・・・)

   この本は、地域で「支援」にあたる、すべての方に読んで、知っていただきたいと思います。

 

 内容の一部紹介

◆心療科で出会う発達障害   

発達障害の理解と対応;    
発達障害の診断と鑑別; 
発達障害の治療とフォローアップ;   
広汎性発達障害の子どもと関係を築くコツ;     
発達障害の薬物療法;   
発達障害児の示す問題行動の理解と対応;      

◆ 心療科で出会う情緒障害   
小児心身症への対応;摂食障害の理解と対応;    
摂食障害の心理治療;子ども虐待への対応;    
性的虐待を受けた子どもへの対応と支援;    
不登校をめぐって;不登校への対応;

◆心療科をめぐって   
心療科の入院治療;    
心療科に関連した福祉制度

 

 

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2009年09月30日

「発達障害 子どもを診る医師に知っておいてほしいこと  日常診療、乳幼児健診から対応まで」平岩幹男 金原出版

 「発達障害 子どもを診る医師に知っておいてほしいこと   
       日常診療、乳幼児健診から対応まで」
               平岩幹男 金原出版   2800円+税

 

 「乳幼児健診ハンドブック」をご紹介した平岩幹男先生の新刊です。
  医師向けに書かれていますが、実は、「子どもにかかわるすべての人」に読んでほしい本です。

  診断の基準、発達障害とは?といった、決まりのお話ももちろんありますが(しかも、とても分かりやすく書かれていて、大助かりです!!) 一時発達障害の可能性があったけれどめきめき伸びた子がいた、とか、豊富な臨床経験と、実際に地域で子どもの成長を長く見守って来た医師ならでてはのエピソードがたくさんちりばめられています。

はじめに  子どもを診る医師にお願いしたいこと
第一章   発達障害とは
第二章   目指すゴール
第三章   幼児期の自閉症をめぐって
第四章   高機能自閉症をめぐって
第五章   ADHDをめぐって
第六章   学習障害
第七章   発達障害のかかえる問題は年齢により異なる
第八章   乳幼児健診をめぐって
第九章   発達障害をめぐってしばしば用いられる用語について
第十章   外来でできること

  値段が高いのが難点ですが、読んでいて溜飲が下がる思いでした。私の中では星5つ!!の本です。
  (私は平岩先生から献本していただいたのです・・・・・ 役得ですね)

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2009年09月09日

「これでわかる 自閉症とアスペルガー症候群」(監修 田中康雄・木村順)成美堂出版 

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p>   「これでわかる」だの「すべてがわかる」だのという名前の本には疑り深くなっているナカガワですが、この本は、北海道大学の田中康雄先生と、作業療法士の木村順さんの共同監修なので、期待できるゾ!と購入しました。2008年11月の発売です。

 そして、案の定、「いい本」でした。つまり、「これで、子どもたちの置かれた状況をわかってあげやすくなる!」という意味で。

  感覚統合という見方は、子どもの不可解な行動を理解するための入り口として、とても、重宝なものだと日ごろ思っています。「なぜ?」から「そうだったのか!」へ、です。
  ただ、育て方や、かかわりの方法として、感覚統合療法や、感覚統合訓練がどこまでも万能というわけではありませんよね。この本は、そのあたりのことも、きちんと押さえた上で、書かれています。育てにくい子をもって苦戦する親ごさんたちの子育てを助けるためのヒントに満ちた本、という感じです。
    さし絵と、図解も、実によく考えられた、情報量の多いものになっていて、理解を助けてくれます。

  「はじめに」には、こうあります。

 ≪こういった子どもたちが、誤解なく受け止めてもらい、理解の元に育てられうことを通して、「ボク、生まれてきて良かった!」「自分のことが好き!」と実感できる子どもたちがひとりでも多く増えてくれることを願ってやみません。そして、本書が、そんな子育てができるための一冊としてお役に立てれば幸いです。(木村)≫

 支援者の側にいる人も、当事者である親ごさんにもオススメします。

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2009年08月20日

「育てたいね、こんな学力   和光学園の一貫教育」(大月書店)

 「育てたいね、こんな学力     和光学園の一貫教育」
        大瀧三雄・行田稔彦・両角憲二 
        大月書店 2009年7月  1680円(税込み)
http://www.otsukishoten.co.jp/cgi-bin/otsukishotenhon/siteup.cgi?&category=1&page=0&view=&detail=on&no=460

  書評で見て思わず購入。電車の往復で一気に読み終え、文字通り溜飲の下がる思いがしました。
  「学力テスト」の結果、学力が低下したとなると、それ!学力向上、それ!学力テスト、それ授業時間を増やせ! と、世をあげてあたふたと浮き足だっているのは、何かおかしいと常々思っています。「学力」って、テストの点のことじゃないでしょうに。
  「学び」は、本来ワクワクする営みのはずなのに・・・。

  この本の中の一節に、こう書かれています。
  【和光では 『教師との一問一答式の授業』ではなく、『子ども同士の討論で答えを見つける授業』がよいと考えてきました。それを『問いと答えのあいだの長い授業』と言ってきました。
 つまり、(中略)子どもの疑問や気づきなど、一人ひとりの考えを大切にして、みんなで考えあう(中略)ということです】

  最後のまとめで教育学者の梅原利夫氏が学力の全体像についての考えをこう書いています。

@学びを求める力ーーーー学びへの要求ーーーーーー学びに向かう土台として
A学んでいく力ーーーーー 学びの持続的な行為ーーーわかる・できる・使える
B学び合う力ーーーーーーー学びのコミュニケーションー共同の学習
C学び取った力ーーーーーー学んで獲得・定着した力ーー学習の結果、身につく
D次の学びにつなげる力ーー学びの応用ーーーーーーー組み合わせて使いこなせる

  知識を得ることが生活を豊かにし、生活の中での疑問を解決するために学習や知識が必要になり自然に身につく・・・。
  そういう「当たり前」が、教育の中に実現するといいのに、と感じました。
 障害のある子どもにおいても、です。

 

  

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2009年07月11日

『三木安正著作集 全7巻』学術出版会

 『三木安正著作集 全7巻』

       学術出版会   全巻で 90300円

 http://www.gaku-jutsu.co.jp/pages/user/search/?keyword=%8EO%96%D8%88%C0%90%B3&blog_id=344787

 私が「親分」とあおぐ、故・三木安正先生の全集です。
 三木先生は日本の幼児教育、知的障害児の教育の基礎をきずいた大きな人の一人です。
 復刻版なので、読みにくいところもあり、また、値段も高い(!!!)のですが、財布をはたいてさっそく買い込み、本棚の一番大切な本を置く場所におさめました。

  「精神薄弱教育の研究」(昭和44年、日本文化科学社 現在は絶版)も、二分冊になって収められています。上記の本は、広辞苑くらいの厚さがあるので、先生はつねづね「昼寝枕」と呼んでいました。「こんなに厚い本を読むヤツはいないよ!」って。

  脳科学とやらが進歩し、発達障害ばやりの今日このごろですし、その恩恵は決して否定すべきものだとは思いませんが、障害のある子どもたちに対してほとんど何の手立てもなかったころ、「この子らの育ちにとって、どういうかかわりが望ましいのか」を実証的に考え続けた先生の足跡は、とても大きいと思います。また、今こそ、理念問題に立ち返りながら目の前の問題を考えて行かなければ、特別支援教育が上すべりのものになってしまいそうで、ちょっと気がかりです。

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2009年07月11日

『ディスレクシアでも大丈夫』藤堂栄子 ぶどう社

『ディスレクシアでも大丈夫
  読み書きの困難とステキな可能性』
            藤堂栄子 ぶどう社

 http://www.budousha.co.jp/booklist/book/dhisure.htm

ディスレクシアとは「読み書き障害」のことです。知的な障害があるわけではないのになかなか文字を覚えない、書けるようにならない、ひどく字が汚い、本を読むときに読み間違いが多い、行の読みとばし、テニオハの間違い・・・・など、「あれ?」と思われる子の中にはこのディスレクシアの子が混じっている可能性があります。 
  ディスレクシアは、言語聴覚士にとっては、あまり珍しいことではありません。ディスレクシアは失語症の周辺ではよく見られ、脳のどこかにうまく行かないところがあると、おきる状態だからです。

 それにしても・・・・・・ディスレクシアとわかったら「おめでとう! いろいろな支援が受けられるよ」と言ってもらえるイギリスと、いじめや叱責の対象になってしまう日本と、症状の現れ方は同じでも、扱われ方の違いには、ほんとに、悲しくなってしまいます。

 あと5年、10年たったら、日本も。藤堂さんの息子さんがイギリスで言われたように「君はディスレクシアだから、そんなにステキなんだね!」と言ってもらえるようになっているといいな、と思いつつ。

 

 

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2009年07月06日

『発達障害  境界に立つ若者たち』山下成司 平凡社新書

 『発達障害  境界に立つ若者たち』
       山下成司 平凡社新書  740円+税

 2009年6月15日発売の新書です。

「はじめに」から
  「障害とは親も本人も認めたくはない。でも学校の授業はちんぷんかんぷん・・・・。勉強が嫌いだから、怠けているからできないのだと、周囲からも言われ続けることで、本人は自信を失い、つらい思いをすることになります・・・・・(中略)  健常者と障害者のボーダーにいるような、いわゆる「はざまの子=境界児」と呼ばれる子どもたちです」

  著者は、こういう「はざまの子」を受け入れるA学院という小さな学校に、ひょんなことから美術の講師として採用され、生徒たちと18年間かかわり、教員にありがちな“上から目線”ではなく、生徒といっしょに考え悩みながら過ごしました。
  この本は、著者がかかわったA学院のことと、かかわった生徒たちがインタビューに答えて話してくれた今までのこと、から成り立っています。

 高校生、社会人になった「はざまの子どもたち」に接したことのない方には、ぜひとも読んでいただきたい本です。
  早い時期から、その子の特性に合わせた支援を受けて育つことがなぜ、大切なのか、また、たとえ、高校生年齢になってからでも、ちゃんと理解し受けとめてくれる人に出会えれば、そこからでもやり直しができることもある・・・・など、いろいろなことが学べると思います。

 

 

 

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2009年06月21日

「乳幼児健診ハンドブック  その実際から事後フォローまで」平岩幹男 診断と治療社

 

「乳幼児健診ハンドブック  その実際から事後フォローまで」
      平岩幹男 診断と治療社 

  小児神経のドクターとして実際の診療にもあたり、また、戸田市保健センター長として行政職も経験された平岩先生の本です。
  次の世代をになう赤ちゃんや子どもたちが健やかに育つために、大人たちがすべきことの具体的な表現の一つが乳幼児健診なのだと思います。
   必要なことをきちんと行いながら、保護者の気持ちを支えてゆくとはどういうことか、健診にかかわる人が読んでおくべき本だと思います。

  目次は以下のとおりです。

乳幼児健診の設計;
1か月ころの健診;
4か月ころの健診;
10か月〜1歳ころの健診;
1歳6か月ころの健診;
3歳児健診;
5歳ころの健診;

乳幼児健診の事後フォローと周辺事業、予防接種;
健診における母親の問題―抑うつそして接近感情と回避感情;
扱いにくい子どもたち…発達障害をめぐって;
児童虐待をめぐる問題;
障害や疾患の受容と対応

 

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2009年06月18日

絵本「キスなんて大きらい」トミー・ウンゲラー

   『キスなんてだいきらい』
    トミー・ウンゲラー  矢川澄子訳  文化出版局

 息子たちと一緒に読んだ懐かしい本の一冊。時々、無性に読みたくなります。
主人公は猫のパイパー・ポー。
次から次から「全くもう!」と言いたくなるようなことをしでかすいたずらっ子です。
ボーかあさんは、そんな坊やがかわいくてかわいくて仕方ありません。
  「はやくきて おすわり ぼうや。
   この つぶしねずみをおあがり ぼうや
   ほら、ニシンのほねも ヒワのフライもあってよ、ぼうや
   あんたの ために つくったのよ ぼうや」

 「つぶしねずみ」とか「ヒワのフライ」って、どんな味なのかしら?
食べてみたくはないけど、猫さんたちの味覚には合うのでしょうね。 

  パイパー・ポーは、“ママちゃん”の、そういうべたべたしたかわいがり方から卒業したいのです。次々、いたずら、ケンカ 、ケガを起こします。
  「そういうこと、ある、ある!」っていうシーンがいろいろありまして。
 久しぶりに読み返してクスクス笑いました。

 

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2009年05月31日

『大人のアスペルガー症候群』

『大人のアスペルガー症候群』 
   佐々木正美、 梅永雄二 監修
   講談社 こころライブラリーブックス
   200年8月   1300円+税

  読もう読もうと思っていながら、手に入れるのが遅くなりました。
  佐々木正美先生と、梅永雄二先生の監修で、講談社の「こころライブラリーブックス」のシリーズなのですから、もちろん、ナットクの一冊です。内容は

 第1章  なぜうまく生きられないのか
 第2章  人にあわせられない疎外感
 第3章  職場に定着できない無力感
 第4章  誤解と非難がもたらす劣等感
 第5章  支援を受けると生活が安定する   です。


  私は典型的なアスペルガー症候群ではないけど、かなり近いところにいる、と自己分析しているのですが「少数の友だちとだけ仲がよかった子ども時代」とか「興味のないイベントは楽しめない」とか、「一人遊びが好きでマイペース」などの特徴は、「それ、私のこと!」とばかりにバリバリ当てはまっています。
   私は幸い、周囲に恵まれ、また、自分で自分の特性をわきまえているつもりなので、今のところ、特段の不便はありませんが、(私はよくても、家族たちは、大迷惑しているらしい・・・・・ですが)まわりに「あれ?もしかしたら、アスペルガーでは?」と思う人がいたら、また、自分のことを「なぜ、こんなに生きるのが大変なんだろう?」って思う人には一読をオススメします。

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2009年04月11日

「ゆるゆるスローなべてるの家ーーぬけます おります なまけます」(向谷地生良+辻信一  大月書店)

 「べてるの家」は、北海道・浦河を拠点として活動する、精神障害のある人たちの集まりです。そのユニークな発想と果敢な「商売」で、全国にたくさんの支持者、いや、信奉者を生み出しています。信奉者のことを「べてらー」と呼ぶそうです。私もべてらーの一人です。
 べてるの家情報サイト「べてるねっと」もあります。

「べてるの家」に関してはいろいろな本が出ています。

「べてるの家の非援助論ーーそのままでいいと思えるための25章」
「べてるの家の当事者研究」          (以上  医学書院) 
「降りていく生き方ーーべてるの家が歩むもう一つの道」
                      (横川和夫 太郎次郎社)
「悩む力ーーべてるの家の人々」 (斉藤道雄  みすず書房)など。

また「寄る辺なき時代の希望ーー人は死ぬのになぜ生きるのか」
  (田口ランディ   春秋社)の中の一章にも取り上げられています。

 

それらの本のいずれも魅力的でしたが、今回の「ゆるゆるスローなべてるの家」はそれらに輪をかけて、来るべき時代の価値観とでも言うべきものに、しっかり踏み込んだ読み応えのある本です。
読み終わってすぐに2回目を読む、なんて、本当に久しぶりでした。

「苦労を奪わない」
「弱さを絆に」      「弱さによって人とつながる」
「足りないことが大事」
「病気で幸せ。治りませんように」
「失敗が失敗のままで収穫をもたらし、弱みが弱みのままで強みとなる可能性を帯びた場所」

などなど、忘れがたいことばがあちこちに見つかります。

 「なぜ?」「どうして?」と、答えのない問いを自分に突きつけ、苦しくなってばかりの人もいるでしょう。若いころ、私もそうでした。
この本はそんな方に、一つのヒントを与えてくれると思います。
答えは「みんなで」の中にある、というヒントを。

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2009年04月02日

「言語聴覚士のための言語発達障害学」

  

「言語聴覚士のための言語発達障害学」 
       大石敬子・石田宏代編集
       医歯薬出版株式会社 2008年3月刊

   言語聴覚士養成校の学生を念頭においた教科書シリーズの中の一冊です。4400円+税と値は張りますが、言語発達障害を概観するには適した本です。

   周辺分野の方たちが、ST(言語聴覚士)って、子どもをどういうふうにとらえるの? ことばの発達をどう考えるの?ということを知りたい時の助けになるでしょう。
  
  1 言語発達障害とは
  2 正常言語発達
   3  発達障害学
   4  評価
  5 支援
 に分かれており、「5  支援」に多くの紙数がさかれているのも、セラピストならではの視点だと言えるでしょう。
不肖ナカガワも「5 支援」の章の中で「家族支援」の部分を分担執筆しています。

本全体の印象は、もちろん専門書ではありますが、発達障害系の本を読みなれている保護者の方には、決して難解ではないと思います。

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2009年03月20日

『教室でできる特別支援教育のアイデア172 小学校編』月森久江編集 図書文化

『教室でできる特別支援教育のアイデア172 小学校編』
   月森久江編集 図書文化   2005年11月発行

 

  現場にいる先生たちが実際に行っている例が満載されています。
  読者レビューの中には、保護者が担任の先生と回し読みをして、できることを取り入れてもらったとの書き込みもあります。
  特別支援教育とは、「特別な子」への「特別な支援」ではなく、「何らかのニーズを持つ子」への「個別配慮」、つまりは「当たり前の、一人一人を大切にする教育」なのだということがよく分かる本です。

  なお、目次は次の通りです(「スペース96」サイトより)

 

パート2 も出ています。

 『教室でできる特別支援教育のアイデア 小学校編 パート2』
  目次

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2009年03月20日

『特別支援教育コーディネーターの手引き〜特別な支援が必要な子どもたちへC』

『特別支援教育コーディネーターの手引き〜特別な支援が必要な子どもたちへC』(佐藤曉  東洋館出版社  2008年9月発行)

 

「この本は、何をしたらいいのかどうも分からない、と言われがちなコーディネーターのお仕事内容を、コンパクトにまとめた実用書です。保護者の方も、ぜひ学校の先生と一緒に読んでみてください。」(著者より)と書かれているとおり、本当に具体的で分かりやすく、先生方のテキストとしてばかりでなく、我われのような学校外で支援する立場の人間にも非常に有益な内容になっています。

  ↑

 この紹介文は、釧路の堀口クリニックの堀口貞子さんのHPからの受け売りです。 佐藤曉先生の本なら、ゼッタイはずれはないのと、目次を見たら、まさに今必要なことが網羅されていると思ったので早速注文しました。
「スペース96」のサイトに目次の紹介が出ています。

目次:

第1章 発達障害のある子どもを知る
障害と「困り感」
「困り感」は環境とのあいだで生じる(1)時間環境
「困り感」は環境とのあいだで生じる(2)空間環境 ほか

第2章 担任へのアドバイスをするために
特別支援教育の枠組み
個別的支援のセオリー(1)学校の仕組みを教える
個別的支援のセオリー(2)生活のシナリオをつくる ほか

第3章 保護者を交えたケース会
「保護者を交えたケース会」を企画しよう
「支援の基地」としての「保護者を交えたケース会」
「保護者を交えたケース会」実施の手続き ほか

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2009年03月18日

「言えない気持ちを伝えたい  発達障がいのある人たちへのコミュニケーションを支援する筆談援助」(筆談援助の会  エスコアール出版部)

 「言えない気持ちを伝えたい   
  発達障がいのある人へのコミュニケーションを支援する筆談援助

   筆談援助の会 編 
   エスコアール出版部
   2008年11月20日発行
   1900円+税

  「閉じ込め症候群」(locked-in  syndrome)ということばをお聞きになったことがあるでしょうか? 脳幹部梗塞などによル全身麻痺で全く動かせなくなった身体の中に知性、理性が閉じ込められている、という意味です。
  高次脳機能障害の一つでST(言語聴覚士)の対象でもあります。
コミュニケーションの方法を模索するのがSTの仕事ですから。

  最近では、実話に基づいた映画「潜水服は蝶の夢を見る」がありました。
主人公はフランスのファッション雑誌「elle」の元編集長。
交通事故にあい、全身麻痺、かろうじて動かせるのは片方のまぶただけ、というlocked-in syndrome状態状態になったのです。
  その元編集長が、病院のSTの手助けを受け、唯一残された機能「まばたき」によってアルファベットをつづり、一冊の本を書く過程が描かれていました。

  また、医学的には「閉じ込め症候群」とは呼ばれないかもしれませんが、周りの人たちが話していることが全部聞こえ、理解できているのに、ことばやジェスチャーなどで表現(発信)手段を奪われている状態があります。
  ずっと以前の映画「ジョニーは戦場に行った」がそれです。
(あらすじ: http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD4512/story.html

  

  同様に、外見上は重度の知的障害を伴う自閉症と見えるのに、文字による表現の手段を得ると、ほとばしるように、自分の気持ちを伝えはじめる人たちがいます。文字表現の方法はいろいろですが、まとめてFC(ファシリテーテッドコミュニケーション)と言います。

  FCについては、「重度障害のある人がこんなことを書くなんておかしい」「援助者が書かせているに違いない」「いんちき」「コックリさんみたいなものだ」という批判が長らく浴びせられてきました。確かに、中には、不確かなものもあったようです。

  しかし、日本の各地で自然発生的に、あるいは、セミナーなどを通じてFCを使える人(FCユーザー)は、着々と生まれていました。


 千葉県に住む東田直樹くんが、手を添えてもらうFCから、文字盤を指差す方法、そして、自力でパソコンを打って表現するという方法を手に入れて、「自閉症というぼくの世界」「この地球に生まれたぼくの仲間たちへ」「自閉症のぼくが飛び跳ねる理由」(いずれもエスコアール出版部)などの本を精力的に送りだしてくれるようになって、一挙にFCへの理解が広がってきたように思います。

  ご紹介するこの本は、筆談援助という考え方の解説であり、自分の本当の気持ちをどんどん伝え始めた子どもたち(大きい人もいますが)の実例がたくさん紹介されています。

 筆談で自分の気持ちが伝えられるようになる前のことを思い出して、こんなふうに書いた子がいます。

≪じぶんの こころが つらくて おかあさんに  きいてほしいと おもっても つたえるほうほうがなくて なくことや おこることしか できなくて くるしかった ぼくがくるしいと おかあさんも くるしくなって そんなきもちばかりが ふくらんでいたね≫

また、≪たすけてください ぼく みんなと おんなじように なりたい≫
≪おかあさん ぼくを みんなとおなじに してください≫と書く子も少なくないと言います。

   FCユーザー本人も「なぜ、こういうことができるのかわからない」というくらいですから、科学的解明はこれからの課題です。

 けれども、もしも、「ほんとうは言いたいことがいっぱいある」のに「うまく表現する手段が与えられていない」状態なのだとしたら、 何とかして、その表現の手段を保障しようと考えるのは当たり前のことだと思います。

  STはなかなか取り組んでこなかったFCですが、私は重度障害と言われる人たちのコミュニケーション保障の一つの可能性を開くものとして、FCに大いに興味を持っていますし、トライしてみようと思っています。

  トライしてみる人が増えること、そこまで行かないにしても、「もしかしたら、この子もたくさんいいたいことがあるのかもしれない」という目で、障害のある子どもたちを見てくれる人たちが増えることを期待しています。

  

 

 

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2009年03月08日

「子ども虐待  多職種専門家チームによる取り組み」(松田博雄)


  松田博雄先生は小児神経のお医者さんです。私は、調布市の健診後フォローのチームの一員に、松田先生がいてくださることの恩恵をたくさんこうむってきました。

 先生は、子どもの虐待防止に精力的に取り組み、三鷹市のネットワーク構築に大きな貢献をされただけでなく、虐待防止のために医療にできること、医療がしなくてはならないこと、をさまざまな場で訴え続けておられます。

  発達障害のある子ども、発達障害かもしれない子の多くは「育てにくい子」であり、保護者や周囲の大人からの虐待(不適切な扱い)を誘発しがちです。
  逆に、虐待(不適切な養育)を受けてきた子どもは、発達障害と同様の行動、症状を見せるようになることが少なくありません。「虐待という第四の発達障害」(杉山登志郎先生による)といわれるゆえんです。
  発達障害にかかわる支援者、専門職は、虐待についてよく理解しておく必要があります。保護者支援のためにも、です。

  松田先生の本が2008年3月に出版されました。

「子ども虐待  多職種専門家チームによる取り組み」(松田博雄  学文社)

  虐待から子どもとその親を助け出す第一線で仕事をしてきた方ならではの本で、現場の支援者が知っておくべき知識の、ほとんどが網羅されていると思います。
  税込み4200円と値段は張りますが、目次を辞書的に使って、必要なところだけを読む、という使い方ができて便利です。


   目次を次に貼り付けておきます。
  

はじめに

第1章 虐待とはなにか
 1 子ども虐待
 2 児童虐待防止等に関する法律による定義
 3 古くて新しいこと
 4 ファミリーバイオレンス
 5 子ども虐待は小児の重大な疾患である
 6 不適切なことば「虐待」
 7 子どもの立場で
 8 子ども虐待は,子どもの権利侵害である
 9 親子心中・無理心中・一家心中
 10 子育て困難の最重症型が子ども虐待である
 11 愛着形成が障害されること
 12 たかが50年,されど20年
 13 虐待をする,特別な人がいるわけではない
 14 虐待をする,特別な人がいる
 15 ドメスティックバイオレンス(DV)の現場にいること,見ること
 16 「虐待」と認識することで,さまざまな支援につなげることができる
 17 虐待する親を罰するのではない,虐待する親も支援を必要としている
 18 構造的虐待・専門職による虐待
 19 日本の文化に根ざした対策の構築を

第2章 子ども虐待は放置してはいけない・子ども虐待の予後は悪い
 1 脳の発達と発達の臨界期
 2 子どもの命に関わることがある
 3 幼児期・愛着障害と第四の発達障害
 4 学童期・さまざまな問題行動と非行
 5 思春期,青年期
 6 世代間伝播
 7 虐待体験は,脳に不可逆的な病変を残す
 8 すくすくコホート研究

第3章 一般的な処遇・対応
 1 医療モデルと情報の取得
 2 発 見
 3 通 告
 4 処遇の検討・決定
 5 安全の確保
 6 在宅指導―再統合と地域での追跡と見守り
 7 予 防

第4章 子ども虐待の4類型と見極めのポイント
 1 身体的虐待
 2 性的虐待
 3 ネグレクト
 4 心理的・情緒的虐待
 5 傷の見方
 6 性的虐待の診察法

第5章 虐待の類型
 1 揺さぶられ症候群(SBS)
 2 代理によるミュンハウゼン症候群(MSBP)
 3 医療ネグレクト
 4 事故によらない薬物中毒
 5 非器質性発育障害(NOFTT)
 6 障害児と虐待
 7 ドメスティックバイオレンス(DV)と子ども虐待

第6章 周産期と子ども虐待
 1 極低出生体重児は発達障害,被虐待のハイリスク児である
 2 胎児への虐待
 3 胎児と環境
 4 新生児遺棄・新生児殺
 5 人工妊娠中絶
 6 生殖医療・不妊治療と虐待

第7章 医療機関と子ども虐待
 1 医療機関で子ども虐待に取り組む理由
 2 子ども虐待に病院職員は取り組まなければならない
   ―杏林大学病院の理念を基に―
 3 地域の中核病院の子ども虐待対応チーム
 4 クリニック・市中病院での対応
 5 医師・医療機関が虐待対応に躊躇する理由
 6 医療機関の中のソーシャルワーカー(MSW)の役割
 7 診断するということ
 8 意見書・診断書の書き方
 9 病院連携・病診連携
 10 緊急時への対応
 11 子ども虐待と医療費

第8章 亡くなった子どもから学ぶ・剖検とdeath review
 1 心肺停止状態で搬送され,死亡した事例
 2 死亡例に対する対応
 3 厚生労働省の死亡例検討
 4 剖検制度・監察医制度がある地域はごく一部
 5 臨床法医学
 6 子どもの死亡例の検討
 7 臓器移植と子ども虐待

第9章 予防に勝るものはない
 1 虐待発症のメカニズムと虐待の予防
 2 保健機関の役割・スクリーニング
 3 さまざまな育児支援策
 4 さまざまな保健施策,子育て支援策
 5 妊娠期からの虐待ハイリスク家族への支援
 6 妊娠・出産が変わってきている
 7 母乳が見直されてきている
 8 新生児訪問とこんにちは赤ちゃん事業
 9 ノーバディーズパーフェクト
 10 デベロップメンタルケア
 11 エジンバラ産後うつ病質問票
 12 乳幼児健診
 13 中高生のふれあい体験
 14 性教育と虐待
 15 チャイルドライン
 16 電話相談
 17 オレンジリボンと児童虐待防止推進月間
 18 子育ち支援
 19 safe community(WHO)

第10章 要保護児童対策地域協議会と地域ネットワーク
 1 要保護対策地域協議会
 2 ネットワーク構築には歴史がある・東京三鷹市の紹介
 3 ネットワークの適切な機能
 4 それぞれの機関・組織内の連携
 5 「見守り」という曖昧なことば

第11章 構造的虐待・支援者が気をつけること
 1 専門職による虐待
 2 援助者の精神保健,元気でなければ対応はできない
 3 一緒にやりましょう

 

以上です。

なお、とてもコンパクトに知りたい方には、「月刊 地域保健」2008年11月号特集「発達障害 up  to  date」の記事の中にも、松田先生の文が載せられていました。

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2009年03月06日

「育つ・つながる 子育て支援  具体的な技術・態度を身につける32のリスト」


 親だけで子どもを育てることが、どんどん難しくなっています。「子育て支援」ということばができて活動が広がって20年ほど経ったそうです。子育て支援の場所は増えたけれど、その質はどうなの?と考えた現場スタッフや研究者が「子育てひろば」のスタッフ向けに「本当の支援」になるようなポイントをあげて、わかりやすいイラストで説明したのがこの本です。

 「つながる 育てる 子育て支援   具体的な技術・態度を身につける32のリスト」  子育て支援者コンピテンシー研究会 編著  チャイルド本社
  http://www.childbook.co.jp/book/osu.html

  「コンピテンシー」って聞きなれませんが、「ある分野で成果をきちんとあげられる人たちに共通の知識・技術・態度」のことだそうです。
  この本はほんとうに役に立つ子育て支援をするために、支援者がわきまえるべきことの内容を

 ○環境を設定する   
 ○関係をつくる
 ○課題を知る
 ○支援する
 ○振り返る、学ぶ

の5つに分けて、全部で32のポイントについて、解説しています。

 子育て支援に限らず、さまざまな分野で「支援者」と言われる人たちが心得ておくべき基礎が述べられています。読み進みながら、「そうそう、こういう支援者だったら、どんなにかうれしいわ」と思えるような実例がたくさん出てきます。
   子どもの発達の道筋についても触れられているので、親が読んでもためになりそうです。
  読みながら、なんだかとてもうれしい気持ちになりました。「子どもを大切にする」「その親も大切にする」というハートが底に流れているからかもしれません。

 


 

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2009年03月02日

「難聴児・生徒理解ハンドブック  〜〜通常の学級で教える先生へ」

難聴児支援の本のご紹介です。
(なお、文章は、愛知県立豊橋聾学校の村松弘子先生の紹介文を大幅に引用しています)

 

補聴器、人工内耳など何らかの聴覚補償のニーズを持つ子どもの出現率は1000人について2-3人程度と言われており、発達障害に比すれば少ないにせよ、全国では相当数にのぼります。
その大部分の子ども達が、全国の小中学校で聞こえる子どもと一緒に学校生活を送っています。

元新潟県立長岡聾学校の白井一夫先生はじめお三人が以前出された「難聴児・生徒理解ハンドブック」が「 コミュニケーションが変わる・笑顔が生まれる」というキャッチコピーで学苑社から出版されました。

難聴は見えにくい障害といわれますが、難聴の子どもが抱える様々な問題の中から最重要なものを、30の項目といくつかのトピックでわかりやすく簡潔に説明する構成を取っています。
「小学校英語」や「人工内耳」などの今日的な課題を加えての出版です。

以下のHPで詳しい内容を確認できます。
難聴の思春期を考えるページ 
     http://www17.ocn.ne.jp/~nanchohb/

また、学苑社HPで詳細な目次とQ&Aの項目ガイダンスが見られます。
     http://www.gakuensha.co.jp/cn27/pg318.html


 以前のハンドブックは口コミでの販売でした。
難聴児への支援についてきちんと書かれた本が書店に並ぶということは、支援する側にとっても、おそらく本人にとっても助かることだ、と思います。 

 

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2008年12月21日

「続・自閉っ子 こういうふうにできてます」(花風社)

「続・自閉っ子、こういうふうにできてます」(岩永竜一郎・ニキリンコ・藤家寛子ほか 花風社)
が12月10日発売されました。

岩永さんは作業療法士です。感覚統合の知識を織り込みながら、アスペルガー症候群の人の、生きづらさを説明的に、かつ楽しくわかりやすく書いてあります。


第一作の「自閉っ子 こういうふうにできてます」に出てくる「コタツに入ると足がなくなる」とか「雨があたると痛い」っていう話、感覚統合をかじっていて「固有覚」や「触覚」の知識のある人なら、何の不思議もないことですが、ニキリンコさんや、藤家さんたちは、成人するまでそういう視点に触れるチャンスもなかったわけで、本当に大変だっただろうな、と思います。

 

自閉症、アスペルガー症候群を含めて ちょっと「???」だったり、子育てに苦戦を強いられる子たちの理解のために、感覚統合の知識が常識! 必須、となる世の中が早く来てほしいです。

 上記の本のほかに
「育てにくい子にはわけがある」 (木村順  大月書店)
「アスペルガー症候群の感覚敏感性への対処」(ブレンダ S マイルズほか 東京書籍)
もあわせてごらんいただくと、かなり、目の前の霧が晴れる心地になれるのではないでしょうか。

  

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2008年11月25日

「発達障害のある子の理解と支援                                   ありのままの一人ひとりに向き合うために」


「発達障害のある子の理解と支援     
    ありのままの一人ひとりに向き合うために」
  
    監修  宮本信也
    指導   園山繁樹、下泉秀夫、ほか
    発売   母子保健事業団
    価格   1890円
 詳細は⇒  http://www.mcfh.co.jp/cat03/127.html 

 

もともとは、福祉医療機構「長寿・子育て・障害者基金」の助成を受けて5000部を作成し、無料で、全国の母子保健関係部署に配布したテキストでしたが、大きな反響があったために単行本として発行されました。

私の知り合いの保健師さんは、無料配布テキストが配達されたあとすぐに読破し、「発達障害の本は何冊も読んだけど、これを読んで初めてどういうことだかわかった気がする!」っておっしゃってました。

本来は、母子保健向け教材の販路を使っての頒布なので、母子保健事業団への直接申し込みが一番たしかですが一般書店でも取り寄せてくれる場合があります。 上記サイトに申し込み方法がいくつか載っています。

なお、インターネット書店「スペース96」http://www.space96.com/でなら確実に手に入ります。  

出版元に直接お問い合わせされる方は、
母子保健事業団  電話  03ー4334−1188 まで。

 

 

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2008年11月24日

月刊地域保健11月号 特集 「発達障害up to date」

保健師さんたちに購読されている月刊誌は、大きく二つあります。
その中の一つ「月刊 地域保健」11月号の特集は「発達障害 up to date」です。

 

■厚生労働省発達障害対策専門官・日詰正文さんへのインタビュー
■発達障害の最新知見(大戸達之・宮本信也)
■発達障害と子ども虐待(松田博雄)
そのほか、いくつかの自治体の取り組みの取材記事、など、が掲載されています。

記事の一覧は
   ↓
http://www.chiikihoken.net/chiikihoken/browse/index.html?200811

厚生労働省の発達障害対策専門官、日詰さんは、言語聴覚士(ST)なんですよ!
相手に近づき、理解し、寄り添おうとするスタンスが貴重です。
何だかうれしくて、いろんな人に言いふらしています。

虐待については杉山登志郎先生の「虐待という第四の発達障害」(学研)が衝撃的でしたが、松田先生によるこの記事も、実に説得力があり、深くうなずきながら読みました。未熟児センターを経験された小児科の先生ならではの視点かもしれません。

月刊地域保健編集部運営のウェブサイトはこちら
    ↓
   http://www.chiikihoken.net/index.php

 「月刊地域保健」は一冊800円+送料  だそうです。 
上記サイトから購入申し込みができます。       

 

 

 

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2008年11月24日

「新版 ADHD のび太・ジャイアン症候群」司馬理英子  主婦の友社

  

『新版  ADHD のび太・ジャイアン症候群
      〜〜〜ADHDとのじょうずなつきあい方がわかる』
     司馬理英子   主婦の友社   1600円+税

 

司馬理英子先生の「のび太・ジャイアン症候群」シリーズは、既刊の4冊いずれもとても楽しくてためになる本でしたが、今回、新版が出ました。

司馬先生がクリニックを開いたところ、ADHDではないかと受診される中に、自閉症スペクトラムのお子さんが予想以上に多かったそうですが、今回の本でもADHDと自閉症スペクトラムの関係をわかりやすく述べてあります。

お医者さんなので、診断基準、診断の持つ意味や薬物療法についてもきちんと触れてありますから、支援者・保護者の双方にとって助けになるでしょう。

何より司馬先生ご自身も、また、お子さんのうち二人がADDまたはADHD! 「そうか! そういうわけだったのか! 分かった!」というところから始まっている本なので、全巻通じてポジティブ思考に満ち溢れています。
読んでいて、「そうか、こういうふうにとらえれば、こう接すれば、よい方向に育つのね!」と元気が出てくるでしょう。

「自分を好きな子に育てよう」
「そのために、周りの大人が子どもの行動と気持ちを理解しよう」
それが全巻を貫いているメッセージ、と私は読みました。

それって・・・・・・。多数派の子育てでも忘れちゃならないことですね。

 

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2008年11月09日

「マカトン法への招待」(松田祥子監修 磯部美也子編著  日本マカトン協会)

  「マカトン法」とはイギリスの3人のスピーチセラピストが体系化した「サイン(身ぶり)+音声言語」を併用する、コミュニケーション手段です。3人の名前(マーガレット・ウォーカー、キャシー・ジョンストン、トニー・コンフォース)をあわせて「MAKATON」=マカトンという呼び名がつきました。
  音声による「ことば」は、とても複雑なしくみを伴うため、障害を持つお子さんたちには乗り越えるのが難しい課題です。でも、ことばの代わりに手話に似たサインを使うと、らくらく気持ちを伝えることができるようになることも少なくありません。

 この本では、子どものコミュニケーション発達とはどういうものか、コミュニケーション手段を音声以外にも広げて考えることが、赤ちゃんや、障害を持つ人たちにとってどんなに助かることなのかがわかりやすく紹介されています。
 また、従来、マカトンサインのいろいろを知るには、ワークショップに参加することが必要でしたが、この本には、初歩的なサインが掲載されています。

  問い合わせは、旭出学園教育研究所内 日本マカトン協会
                     FAX  03−3922−9781
 

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