待望の本が出ました!
「みんなでつなぐ 読み書き支援プログラム」
井川典克 監修
高畑脩平・奥津光佳・萩原広道・
NPO法人 はびりす/編著
学校年齢になると、読み書きに苦戦しているお子さんはとても多いものです。
そして多くの人は点つなぎ、なぞり書きをせっせとやらせ、「読む練習」「書く練習」をくり返して学習させようとします。
でも、成果は上がらず、子どもはますます読み書きが苦手に・・・。
そりゃあそうでしょう。
「読む」「書く」(「話す」も)は、からだや脳の中で複雑ないろいろなプロセスをたどった末の最終産物です。
その途中の「いろいろなプロセス」をきちんとアセスメントし、どの部分にテコ入れしてあげたらいいのかを見つけ、いっしょにトライして行くのでない限り、そのお子さんの人生はどんどん不幸なものになってしまいます(涙
「肩が痛くて動かせない」で困ってお医者さんに行った時に、検査も何もしないで「痛くてもなんでもどんどん動かしなさい、そうすれば動くようになる!」って叱咤激励され、かえって悪化させるのとおなじくらいひどい話だと思います。
この本を読むと、読み書きに至る「いろいろなプロセス」がこんなに重層的で広範囲なものだったのか、と目からウロコを何十枚も落ちること請け合いです。
そのことを専門とする医師、オプトメトリスト、作業療法士、視能訓練士、理学療法士、そして現場の先生や保護者、そして何より、いちばん苦労している本人とで「ワンチーム」で動いて行けるようになる日は、すぐそこ!にはありませんが、近づいて行きたいですね。
苦戦する子どもたちへの「本当の支援」が実現するように願います。