高齢者も 子どもも 障害のある人も 住みなれた町で ゆるやかにつながりながら 安心して生きて行きたい・・・。
たいていの人が願うこんな「あたりまえ」のことが、なぜ、できなくなっちゃったんだろう?
人と人の間に線を引いて、「はい、あなたはこちらね」「君はあっちだよ」と分けるようになっちゃったんだろう?
法律や行政は、ある枠に入るかどうかを見定めて、入ると決まったら給付を行い、入らない人には「自立できるんだから、自分でがんばってね」と言う。
この本を読んで、今の日本ではムリなのかな?と思っていたことを、実現している「場」があるというだけで、少し将来に希望が持てる気がしてきました。
「地域の寄り合い所 また明日ーー新しい時代の共生のカタチ」
太田美由紀 風鳴舎 2019年12月20日発売
発売1カ月たたないうちに、早くも重版。
ここで、長々と私が感想を書く必要もありませんが、一言でいえば「みんなでいっしょにやって行こうよ、楽しいよ」ってこと。
たとえば 東京ホームタウンプロジェクト の中の 多世代交流プログラムの中で。
風鳴舎のプレスリリース記事の中で。
おじいちゃん、おばあちゃん、赤ちゃん、スタッフ、訪問者たちの とびっきりの笑顔の写真が、ここが「よい居場所」であることを示しています。
「すごい人がいるなぁ」
「すごい所があるなぁ」
「うちの地域ではムリだわ」
で終わらせず、自分の住んでいる地域で、どうやったらこういう場所ができるのか、考えて行けたらいいな、と思います。