ここは中川信子のホームページです。ことばの発達や障害について、
また、言語聴覚士に関連するさまざまな情報を配信していく予定です。

「そらとも」は「この空のもと、いたるところに、志を同じくする友あり」という意味です。
疲れて、ひとりぽっちと思えるときには、空を見あげ、胸いっぱいに元気を補給しましょう。
その曲がり角の先には、きっと新しい出会いと、すばらしいできごとが待っています。

  毎年、ちょうどこの時期、相模原市(神奈川県)にある北里大学に行きます。
北里大学医療衛生学部 言語聴覚療法専攻、つまりSTの養成コースの学生さんたちに「言語発達障害学実習」として、90分2コマの講義をするためです。
  3年生は、まだ、臨床実習を経験しておらず、やっと、見学実習に出始めたころ・・・とあって、私がいつもお話しするテーマ「家族支援と地域との連携」については、「へぇ〜」と、不思議な感じ・・・を持って受け止められているみたいです。
毎年事後に送っていただく感想文でも、STの仕事の領域として考えたこともない話だった! というものがあったりします。

 でも、全国に出向く講演の折、たまに、北里大学の卒業生のSTさんが聞きに来てくれていて、「3年生のときに、中川先生のお話、うかがいました!」「あの時はぴんと来ませんでしたが、現場に出てみて、ナットク!していることがあります」と言っていただけると、とてもうれしいです。
今すぐに役に立たなくても、いつか、思い出してもらえれば、という思いで、資料をつくり、お話をします。

養成コースのシラバス(授業の年間計画)を見せていただくと、そのぎっしりさにびっくりします。
言語発達に関係する検査だけでも、S−S式、PVT、ITPA、LCスケール、表出語彙検査、新版K式、田中ビネー、WISC、K−ABC、DN−CAS、CARS、PEP−Ⅲ などなど。
そのほかにも、視知覚認知機能、聴覚認知、インリアル、サイン・・・などなど、目白押しです。
でも、確かに、これらは、発達を考えて行く上で、常識として知っておいてほしいことばかり。
これでもまだ、足りないものがたくさんあるように思います。

たくさんのことを知った、有能なSTがたくさん輩出されることを願いつつ、でも、大学といいながら、朝9時から夕方まで毎日ぎっしり必修の講義で埋まってしまっている養成コースの実状を見ると、「う〜ん・・・考える暇もないのよね」と思ってしまいます。

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でも、ともかく、STなんていうマイナーな職業を目指す、若き後輩たちに、「がんばれ〜」とエールを送りたいと思いました。
その学生たちを養成する先生方にも!!

北里のキャンパスの一帯は、まだまだ木の多いところが残されています。
医療衛生学部にいく途中、空がきれいで、白い雲がぽっかり浮かんでいました。人の心のありようとは関係なく、自然は、いつも淡々と、そこにありますね。       
           

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疲れて、ひとりぽっちと思えるときには、空を見あげ、胸いっぱいに元気を補給しましょう。
その曲がり角の先には、きっと新しい出会いと、すばらしいできごとが待っています。

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