7月26日(月)、念願の「浦河べてるの家」を見学に行きました。
意図したわけではありませんが、ちょうど月曜日は向谷地さんが札幌から戻っての「当事者研究」が行われる日でした。
午前は「べてるの家」で、午後は浦河日赤病院で、の「当事者研究」に参加(見学)しました。
見学者までもが「受け入れられている」「そこにいていいよ、って言ってもらえている」「否定されない」という空気感はなんとも言えず、居心地のよいものでした。 浦河で考えたことはたくさんありましたが、「ことばにするとウソっぽくなる」ので、今はまだ語らないほうがよさそうです。
「治りませんように べてるの家のいま」(斉藤道雄 みすず書房)を、「べてる」のお店である「カフェ ぶらぶら」で買い、一気に読みました。
「べてる」の底力については、この本をお読みいただければと思います。
べてるの家に関する本はいろいろありまmすが、
「技法以前 べてるの家のつくりかた」(向谷地生良 医学書院)
「ゆるゆるスローなべてるの家 ぬけます、おります、なまけます」
(向谷地生良ほか、大月書店)
「悩む力 べてるの家の人々」(斉藤道雄 みすず書房)
などが、私には、酸素吸入代わりです。
自宅にもどってからこれらの本を本棚に探したついでに、近くにあった「パパの色鉛筆」(山登敬之 日本評論社)を再読しています。
そうそう、「現代霊性論」(内田樹+釈徹宗 講談社)も、久々にゾクゾクするほど面白い本でした。
1999年、WHOが健康の定義に肉体的・精神的・社会的健康に「スピリチュアルな健康」を加えるかどうか検討したことは、大きな反響を呼びました。結局は健康の定義に入れることは見送られたのですが、それから10年がたち、個人レベル、医療モデルでの健康ではなく、社会モデル、絆の中での健康や生きることの意味が、再度問い直され、新しい段階に入りつつあるのではないか、という思いがしています。