先日、講演帰りに新幹線に乗ったときのこと。
指定席はあいにく窓側が取れなかったため、自由席にしました。
が、自由席も案の定、窓側はすでにいっぱいだったので、やむなく、通路側にすわりました。
窓側にはサラリーマンらしい男性がいたのですが、この方が、妙に落ち着きがない方で。
しょっちゅう、身動きしたり、かばんを開けたり閉めたり、読んでいる文庫本を閉じたり、通路のほうを見たり。
人が、電車の減速と共に読んでる本を閉じると「次の駅で降りるのかな?」と、思いません?
通路の方を見て身動きしたら「あれ?トイレに行くのかな?」と思いません?
ともかく、私は、彼の身動きのたびに「?」と、いつでも立てるように心の準備をしました。が、そのつど予想は空振り。お隣の彼は、結局終点までしっかり乗っていたのでした。
なんだか、ツカレタ。私がひとりで勝手に空回りしてたわけです。
隣の人が立ち上がって「すみません、降ります」と言うまで、気配や身動きに全然気がつかない「鈍感」な人も世の中にはいます。そういう人の「鈍感力」がつくづくうらやましくなった車中でした。
と同時に、「やっぱり通路側は安心できないんだ。だから、窓側の席が好きなのね、私は」と、自分で自分に納得しました。
人生において「安心できること」「落ち着ける居場所」は、ほんとに大切・・・・・・。