今日は、横浜の朝日カルチャーセンターの「古武術介護」の講習会(岡田慎一郎講師)に行ってきました。わずか2時間の入門編でしたが、それでも、相手を介助しようと気張るのをやめて、自分の体のありよう(姿勢とか、位置とか、動きとか)に対して敏感であろうとすると、結果的にラクにすいっと起こせたりするし、「起こしたゾ!」という満足感よりも、自分自身が「気持よかったなぁ」という気持ちになれる、ということが、感じられました。
帰宅してから、二階から降りてきた長男をつかまえて、実地練習をしてみました。日本人が長い時間をかけて作り出してきた無理のない動きを、再度見直せるといいな、と思いました。
「古武術あそび」が、学校の体育に取り入れられるといいな・・・・。
そしてもうひとつ。これも、OT(作業療法士)をしている次男が「おもしろかったよー」と教えてくれたものです。 「ダイアログインザダーク 」
新聞で見たことはあって、興味はあったのですが、それっきりになっていました。
これは、真っ暗闇の会場の中で「アテンド」と呼ばれる視覚障害のある方の助けを借りて、いろいろな体験をするというものです。体験とはいえ、「展覧会」なのですって。
暗闇の中では、見える人たちのほうが動きが不自由で、視覚障害の方たちが、私たちをアシストしてくれる・・・・という風に、立場が見事に逆転するのも、とても新鮮な体験だし、上記のサイトのフレーズにもあるとおり、「見えないから 見えるものがある」という体験ができるそうです。
体験した人たちの感想を見るだに、とても、興味深いものであることが推測されます。
一回数名という限定人数ですが、すでに世界では600万人、日本では6万人の人が経験しているそうです。チケットは5000円、と、けっして安価ではありませんが、自分ひとりで「これが世界だ」と思いこんでいる「世界」を、覆したり、広げたりできるのなら、決して高くはないのかもしれません。
私もぜひ行ってみようと思います。
日本に、この「ダイアログインザダーク」を日本で始めた金井真介さんのインタビューのページがあります。この「展覧会」が何を目ざしているのか、よくあらわれていると思います。
http://www.soundbum.org/sekai/14kanai.html