獨協医大の小児科医だった海野健先生がたった一人で続けてこられた「自閉症の家庭療育」(HACプログラム=Home Program for Autistic Children)が10周年を迎えたとのこと。
子どもさんが育てにくい、自閉症かもしれない(または、その傾向があるかも・・・)というときに、親ごさんが一番困るのは、「これからどういうふうに育てていったらいいのか分からない」ということだと思います。
HACプログラムは、特定の理論や、特別な〇〇法に頼るのではなく、ごくごくありふれた日常のこと(おっかけっこ、いないいないバア、洗濯物を受け取る、野菜をカゴに入れる・・・・など)を課題として取り上げ、将来、社会に交わって、あるいは家庭の中で、人のために働ける子に育てることを遠い目標として、一つずつ積み上げていくことを提案しています。
たまたま10年くらい前の日本赤ちゃん学会の会場で、海野先生が配っていたパンフレットを見て「本を送ってください」とお願いしたことがきっかけで、ずっと交流が続いています。
最近出た木村順さんの「発達障害の子の感覚遊び、運動遊び」もそうですが、専門家依存にならず、今、ここで、お家でできること、についての発信がもっともっと増えるといいな、と思っています。
10周年を祝して、「ひろがれ わわわ!」に隠れていた「HACの会」のリンクを、トップページに移動させました。