2009年07月11日

『三木安正著作集 全7巻』学術出版会

 『三木安正著作集 全7巻』

       学術出版会   全巻で 90300円

 http://www.gaku-jutsu.co.jp/pages/user/search/?keyword=%8EO%96%D8%88%C0%90%B3&blog_id=344787

 私が「親分」とあおぐ、故・三木安正先生の全集です。
 三木先生は日本の幼児教育、知的障害児の教育の基礎をきずいた大きな人の一人です。
 復刻版なので、読みにくいところもあり、また、値段も高い(!!!)のですが、財布をはたいてさっそく買い込み、本棚の一番大切な本を置く場所におさめました。

  「精神薄弱教育の研究」(昭和44年、日本文化科学社 現在は絶版)も、二分冊になって収められています。上記の本は、広辞苑くらいの厚さがあるので、先生はつねづね「昼寝枕」と呼んでいました。「こんなに厚い本を読むヤツはいないよ!」って。

  脳科学とやらが進歩し、発達障害ばやりの今日このごろですし、その恩恵は決して否定すべきものだとは思いませんが、障害のある子どもたちに対してほとんど何の手立てもなかったころ、「この子らの育ちにとって、どういうかかわりが望ましいのか」を実証的に考え続けた先生の足跡は、とても大きいと思います。また、今こそ、理念問題に立ち返りながら目の前の問題を考えて行かなければ、特別支援教育が上すべりのものになってしまいそうで、ちょっと気がかりです。

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2009年07月11日

『ディスレクシアでも大丈夫』藤堂栄子 ぶどう社

『ディスレクシアでも大丈夫
  読み書きの困難とステキな可能性』
            藤堂栄子 ぶどう社

 http://www.budousha.co.jp/booklist/book/dhisure.htm

ディスレクシアとは「読み書き障害」のことです。知的な障害があるわけではないのになかなか文字を覚えない、書けるようにならない、ひどく字が汚い、本を読むときに読み間違いが多い、行の読みとばし、テニオハの間違い・・・・など、「あれ?」と思われる子の中にはこのディスレクシアの子が混じっている可能性があります。 
  ディスレクシアは、言語聴覚士にとっては、あまり珍しいことではありません。ディスレクシアは失語症の周辺ではよく見られ、脳のどこかにうまく行かないところがあると、おきる状態だからです。

 それにしても・・・・・・ディスレクシアとわかったら「おめでとう! いろいろな支援が受けられるよ」と言ってもらえるイギリスと、いじめや叱責の対象になってしまう日本と、症状の現れ方は同じでも、扱われ方の違いには、ほんとに、悲しくなってしまいます。

 あと5年、10年たったら、日本も。藤堂さんの息子さんがイギリスで言われたように「君はディスレクシアだから、そんなにステキなんだね!」と言ってもらえるようになっているといいな、と思いつつ。

 

 

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