ある学校のホームページの「校長あいさつ」を紹介します。
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「先生、僕たちはなぜ勉強しなければならないのですか。」 先生がよく子どもたちから尋ねられる質問です。
本校の子どもたちには、次のような言葉で語りかけ、その意味をわかりやすく説明したいと思います。
「目に見えないことが見えるようになるために、耳に届かないことが届くようになるために、言葉に表されていないことが言葉として理解できるようになるために君たちは勉強するのです。」
物事はすべて因果関係から成り立っています。今、目の前に見えるもの、聞こえてくるもの、言葉に表されているものだけで物事を判断することは必ずしも適切とはいえません。真実だけが目の前にさらけ出されるとは限らないからです。
現象の裏側に存在する〝確かな真実〟という本質を見抜くことができる、『心の目、心の耳』を持った人間に育てることが本校の目指す究極の子ども像です。
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すてきデショ?
「ある学校」とは弘前聾学校。校長先生の名前は「風晴富貴」とおっしゃいます。
このブログに実名で登場する方は珍しいかと思いますが、風晴さんとは、彼が青森県の特別支援教育課長として青森県総合教育センターにおられた時に知り合いました。
最初に講演依頼の公式文書をいただいたとき、その苗字の文字列に目が釘付けでした。
「風」だけでも、ふゎ〜んと気持ちの中で風が動くのに、その後に「晴」とくれば、北国の真っ青な空を連想せずにはいられませんし。
青森で実際にお会いして、その豪快な笑いと、後から後からわいて来るダジャレと、“ダジャレ”では片付けられない底知れないるユーモアに東北人の底力を見る思いがして、すっかり意気投合。「友人リスト」に登録しました。 教育に向かう姿勢は「合点!!合点!!」ですし。
名前だけじゃなく、どんな人?って思う方は、「弘前聾学校」HPの「校長あいさつ」を開いて見てください。心の中がカラリと晴れ模様になり、思わず笑いたくなると思います。
(風晴先生、別に他意はありませんよー。)
さて、聾学校って名前は聞いていても、実際接するチャンスは少ない方がほとんどだと思います。この機に弘前聾学校のHPもご覧になってください。
http://www.chunan-w.asn.ed.jp/~sd/
どこも、在校生の数が減り、とても少人数になってきています。ごたぶんにもれず、弘前聾学校でも「22年度の在籍数は、幼稚部3名(2学級)、小学部5名(2学級)の計8名となりました。」だそうです。
でも「子どもたちの数が減少すると学校全体に活気がなくなりがちですが、本校は子どもたちも教職員もいたって元気です。〝ことばを育て、心を育て、人間として育てよう〟を合い言葉に、教職員が子どもたちの〝生きた教材〟となるべく、一体となって取り組んでいきます。子ども一人一人の教育的ニーズと発達の段階に応じたきめ細かな指導の実践こそ本校の特色です。」と、意気軒昂です。
こういうのを読むと、「特別支援教育こそ、真実の教育の源流」と強く思います。
10月1日に弘前聾学校に遊びに、いえ、講演のオシゴトに行くことになっています。秋の青森は最高です!! うれしいな。
また、アップルロードをあてもなく走りたいです。