23日(土)は東京大学本郷キャンパスで「自閉症者の語る自閉症の世界」と題するシンポジウム」が開かれました。私もコメンテーターとして登壇しました。
本当に、貴重な経験でした。「百聞は一見にしかず」とはこのことです。
が、これについては、別の機会に書くつもりです。
24日(日)は茨城県言語聴覚士会(県士会)主催の研修会にお招きを受け、土浦に行きました。STはその大半が病院で成人を見ているという現状の中、子ども、しかも幼児とかかわっている少数派である私をお招きいただくことが大変ありがたく、勇んで出かけてゆきました。
参加者は、どこの言語聴覚士の集まりでもそうであるとおり、若い方の姿が目だちました。
そもそもSTとはどういう仕事か(仕事であるとナカガワが思っているか)というお話からはじめたのですが、会場のみなさんが本当に熱心に聴いて下さっている雰囲気が感じられ、気持ちよく話させていただきました。
今回の資料を作る中で、あらためて、STという仕事はステキだな、って思いました。
23日のシンポジウムでも感じたことですが、言いたいことがあり、それを発語する、話すというのは、話し手側だけの行為ではなく、それを「聴こうとする聴き手」の存在、聴き手の構えに大きく影響されるものですね。
対面しての会話では日ごろそう感じていましたし、講演でもそういうことはおぼろげに感じていましたが、講演とか、シンポジウムにおいても、「話し手が話す」だけでなく、「話し手は聴き手によって引き出される」ものなのなのだなぁ、と、なんだか不思議な気持ちになりました。 コミュニケーションはコラボレーション。