ここは中川信子のホームページです。ことばの発達や障害について、
また、言語聴覚士に関連するさまざまな情報を配信していく予定です。

「そらとも」は「この空のもと、いたるところに、志を同じくする友あり」という意味です。
疲れて、ひとりぽっちと思えるときには、空を見あげ、胸いっぱいに元気を補給しましょう。
その曲がり角の先には、きっと新しい出会いと、すばらしいできごとが待っています。

2019年9月11日をもって、狛江市健康推進課の「ことばの相談」を卒業しました。

あとは安心してお任せできるSTさんに引き継ぐことになっています。

調布市健康推進課の「こどもの相談室・ことば」は、2017年3月をもって卒業させてもらったので、これで個別相談事業からすべて卒業したことになります。

かねてより「相談の仕事からは70歳までに卒業する!」と決めていました。

70歳は越えてしまいましたが、老害にならないうちに卒業できてよかったです。

終わってしまうのを寂しく感じるのかと思っていましたが、ほっとした気持ちの方が強く、自分でも意外でした。

1歳6カ月、3歳児健診後の相談は、昭和59年?から調布市で、平成15年から狛江市で、ずっと続けてきた、大好きな仕事でした。

1歳代、2歳代、そして3歳代のお子さんの「ことばが遅い」という相談は、のべで何千人か(ちょっと大げさ?)お受けしてきました。いろんな親子さんとお会いしました。
「相談」は覚悟を決めて来所して下さった保護者にとって、一期一会、支援への最初の入り口になるかもしれない場所です。

一言ずつに注意を払っていても、専門職として背負う責任はとても大きいです。

あたたかく迎えてもらった、適切なアドバイスをもらえた、応援してもらった、というよい思い出を持っていただきたいと思ってやってきましたが、果たして、どこまでできたのか・・・・。
最近は、あまり致命的な見立て違いはしなくてすむようになったかな、とは思うものの、一人のお子さん、一組の親子さんの人生にコミットする怖さは、年を追って強くなっていました。

調布でも、狛江でも、いっしょに組んで仕事した保健師さんや心理職の方たちが「子どものために!」を共通の目標とする、親切な方たちばかりだったことも、幸せなことでした。


講演のご依頼も、可能な限り「子どもの発達支援を考えるSTの会」のお仲間たちに分けもっていただくようにしたので、スケジュール的にはだいぶ楽になって来ました。


今後は、2020年夏前に開設予定の狛江市児童発達支援センターのスタートを見届けること、
「発達教育」と「チャイルドヘルス」の連載、
「子どもの発達支援を考えるSTの会」の活動の広がりを後押しすること
「狛江市子ども・子育て会議」の副会長職
など、まだ卒業できていないものがいくつかありますから、ぼつぼつとできる範囲でやって行きます。

高齢になったから見えるものもたくさんあります。肩に力が入っている
若い専門職の方たちにそのことを伝えていこうと思います。

書類やモノを減らし、ピアノの上に積み重なっているいろんなものをどけたら、しばらく封印していた音楽にまた出会いたいともくろんでいます。
目が見え、耳が聞こえ、手が動くうちに。
母を送り、義母を送り、順当に行けば、次は自分たちが送られる番です。

残された時間はそう長くはありません。母や義母の生き方、去り方を思いながら、このあとをどんなふうに生きて行こうか、何ができるか、切実に考えています。

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「そらとも」は「この空のもと、いたるところに、志を同じくする友あり」という意味です。

疲れて、ひとりぽっちと思えるときには、空を見あげ、胸いっぱいに元気を補給しましょう。
その曲がり角の先には、きっと新しい出会いと、すばらしいできごとが待っています。

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