先週末(5月27日 土曜日)は、桐生の広沢保育園のお招きで、保護者と一般の方たちにお話をして来ました。
ずっとずっと前に中里恵子前園長と知り合って意気投合して以来、時々依頼を受けると「行きます!行きます!」と二つ返事で出かけるのでした。
現在は息子さんが園長を引き継いで、仲良し親子で園の運営にあたっています。
同じ仕事をしている仲良し親子の姿を見るのも、とってもほっこりしてうれしいものでした。
広沢保育園は神社(比呂佐和神社)の境内にあります。
お寺が経営する幼稚園や保育園はいくつか知っていますが、神社の中にある保育園は、私は、今のところ、広沢保育園しか知りません。
2年前に新園舎に建て替えかつ増築。
全部で240名定員の「子ども園」になったそうですが、旧・広沢保育園の時と園舎の雰囲気はほとんど変わっていませんでした。
園舎だけではなく、先生方が熱心かつあたたかで、保護者も子育てにゆったり、かつ、真剣に向き合っている姿も、やっぱり伝統だなぁって感心しました。
保護者会の活動が盛んなのも、特徴の一つ。
今回の講演会の催しであいさつをしてくださった父母会?保護者会の会長さんも、卒園生だそうで、広沢保育園を愛している感じが、ビンビンと伝わって来ました。
保護者に支えられる保育園。
理想ですよね・・・・。
今や、父母会、保護者会がない、ビジネスライクな園をわざわざ選ぶ保護者も多いご時世。
確かに子育てと仕事とでフル回転なのに、そのうえ父母会活動なんて、やりたくないという気持ちは分かりますが、でも、忙しくて大変だからこそ、保護者同士が知り合い、助け合う土壌を作らないと、「孤独な子育て=孤育て」から抜けられないと思います。
私も、子どもたちが小さかったころ、新設の保育園で、保護者会がなかったので、同じ園に通わせていた姉と、あと数人の人たちとで保護者会を作りました。
大変だったけど、楽しい思い出がいっぱいです。
「保育園の友だちは昼間のきょうだい」って、こういうことか、って思えるようなことがたくさんあり、日曜日とかは、誰かの家に遊びに行ったっきり、そこから別の誰かの家に遊びに行ったりして(もちろん、保護者の送迎で、ですが)自分の家が大騒ぎの日もある代わりに、自分の家はすっからかんの時もあったりしました。
昔の話です。今は、みんながスマートになり、こんな保護者同士の付き合いは夢のまた夢になってしまったようですが、広沢保育園に行って、久しぶりにこんなことを思い出しました。
広沢保育園は、その保育内容も素晴らしいです。
子どもが自分で考え、自分で行動できるよう、大人がじょうずに見守り、さりげなくプッシュする・・というスタンス。
そういうスタンスを取れるためには、先生の側には、理論に裏付けられた高い専門性が求められます。そのために行われる多彩な研修の数々。
やっぱり、保育とは、とても専門的な仕事だよなぁ、日常の生活の中でこそ、子どもは伸びるのだし・・・と久々に感激して帰ってきました。
広沢保育園ホームページ (http://hiroho.kids.coocan.jp/ )
神社の森に守られた園庭。
ヤギさんも飼われています。
講演会の朝、このヤギさんが、勝手にお散歩に出かけてしまう騒ぎがあったとか(笑
広沢保育園の保育の願い(方針)
あんまりステキなので、思わずコピーしてしまいました。
↓
・・・・・・・こんな子どもに育てたい
という私たちのねがい・・・・・・・
からだもこころもいっぱいつかって、生きるちからあふれる子
人格の基礎は「人間の尊厳を守ること」だと考えています
保育目標
”げんきな子””がんばる子””やさしい子”を
保育の3つの柱にし、「からだづくり」「自分づくり」
「なかまづくり」をしています。
保育方針 ・・・保育にあたり、大事に思っていること・・・
子どもの気持ちを大切にしたい。
自然の中で遊ばせたい。
自分で自分を変えて行く力をつけさせたい。