ここは中川信子のホームページです。ことばの発達や障害について、
また、言語聴覚士に関連するさまざまな情報を配信していく予定です。

「そらとも」は「この空のもと、いたるところに、志を同じくする友あり」という意味です。
疲れて、ひとりぽっちと思えるときには、空を見あげ、胸いっぱいに元気を補給しましょう。
その曲がり角の先には、きっと新しい出会いと、すばらしいできごとが待っています。

年末年始はうちにいる時間が多くなります。
ヒマさえあれば、ついついテレビをつけてしまう私。

地上波もBSもワンタッチで録画できるので、次から次から録画を予約しています。
ご飯を食べたり、台所仕事をしたりする時に「ただなんとなく」テレビをつける代わりに、録りためた録画を見ることができます。
CMを早送りして時間を節約できるのもうれしいですねぇ。わーいわーいって感じです。

年末年始は、音楽関連の番組を多く録画しました。
XJAPAN再結成、小室哲哉ー浦沢直樹のミュージックポートレイト、辻井伸行さん、小沢征爾さん、などなど。再結成後のXJAPANの「Forever  love」は以前のものと違って感じられました。
音楽はいいですねぇ〜。
そして音楽を作ったり演奏したりする人の話は、とても、含蓄が深く、思わず聞き入ってしまいます。

大晦日には恒例のNHK交響楽団の第九の放送がありました。
第九は、ずっとずっと前、「ゆきわり荘」主催の企画に参加して、上野の文化会館で歌ったことがあります。一応ソプラノでしたが、上の“ラ”なんて、素人にとっては悲鳴以外の何物でもないシロモノです。プロが入ってくれるから、何とか聞けるようになるものの・・・・

大晦日の夜だと言うのに、日中にたどりつかなかった煮物を作るため、里芋やらゴボウの皮をむいたり、ダシを取ったりしながら、第九を聞き、かつ、見ました。
第四楽章(合唱)が始まると、もう、テレビにくぎ付け。
指揮者の身体の動き、手や指の繊細な動きによって 音楽が自在に生まれて行くさま。
カメラでクローズアップされる指揮者の表情も、本当に豊かで。

コーラスをやっていたころ、ことばを用いずに直接心と心でコミュニケーションができる音楽の力に大きなショックを受け、かつ、夢中になったことを久しぶりに思い出しました。

練習の時には、随時音楽を止めて修正していくことができますが、ステージ上での本番では、そんなことはできません。
指揮者の指の小さな表情、腕の振り、視線や表情によって「もっと柔らかい音で」「そうそう、アルト、いいよ!」「そこは少し押さえて」「一つずつの音を大事に!」「そのまま、流れに乗って行こう!」などなどのメッセージがはっきり受け取れる気がしたものです。

「ことば」をなりわいとするSTとしての自分の無力を感じるとともに、ことばを超えたコミュニケーションの可能性に目を向けることができました。
音楽、特に、コーラスを通して学んだ多くのことは、今も、私の中に生きていると思います。
個を生かし、かつ、調和した全体を作り上げることの大切さと大変さも知りました。

いつの日か、また、音楽に身をゆだねて、聴衆と溶け合うような一体感を味わえたらな・・・などと夢想しつつ、「まあ、なかなか難しいよなぁ、何せ忙しいから・・・」と現実的なことを考えつつ、しばらくしまいこんであったi-podを充電して、お気に入りの曲を聞こうとしています。

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その曲がり角の先には、きっと新しい出会いと、すばらしいできごとが待っています。

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