
『子どものミカタ』
山登敬之
日本評論社
2014年12月
1600円+税
わが尊敬する精神科医、ヤマト先生の最新刊。
読みながら「そうだよ〜〜」と各所でつぶやいた一冊。
テーマは 「不登校・うつ・発達障害 思春期以上、病気未満とのつきあい方」
早期発見!早期対応!と何かに追われるように走らされている感のある発達マイノリティ(発達障害 あらため)分野。
何かうまく行かないことがあると「発達障害じゃないの?」とラベルを貼って、自分たちから切り離そうとする流れもどんどん強まっていて。
何でもかんでも、病気や障害のせいにして安心する、って、何かおかしくない?
帯の文章を転載します。
いつも子どもの側(がわ)にいてくれるヤマト先生らしさに溢れています。
「子どもというものは、いつの時代にもそうは変わらない。
変わっていくのは世の中のほうだ。
その動きに合わせて、精神医療の領域でも、病気や障害の新しい考え方が生まれたり消えたりしている。
それも時代の要請なのかもしれないが、子どもに新しい名前をつけることや、その名の下に医療の枠の中に囲い込むことが、果たして、彼らの幸福に資することになるのか。
本当に『子どもの味方』をするつもりなら、この点はよくよく考えておかねばなるまい。」