支援ということばになんともいえない違和感があります。
「私たち支援者は」などと、ポロポロ言う人がいると「んん?」と居心地が悪くなります。
「支援する人」がいるということは「支援される人」がいる、ということです。
その両者がうまく対等な関係性を保てるのならいいけど、実態はどうなのかなー、と思うのです。
カッコつき「支援者」の善意が、ありがた迷惑だったり、余計なおせっかいになっちゃうことも多々あるし・・・
湯浅誠さんが、「支援support ではなく 協働 working together」と話しておられたことに深く共感しましたし、北海道の田中康雄先生の二冊の本も、ガッテンガッテンでした。
■「支援から共生への道 発達障害の臨床から日常の連携へ」 田中康雄 慶應義塾大学出版会 2009年
■「発達支援のむこうとこちら」 田中康雄 日本評論社 2011年
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忙しくてなかなか遊びにいけなかった東田直樹くんのブログ、7月7日付けの所にこう書いてありました。
支援というと、みんなは、何を手伝えばいいか、あるいは
どんな風に環境を整えればいいかと考えます。
それも、大切だと思いますが、一番重要なことは、
ずっと頑張り続けられる意欲を育てることだと
思います。
持続力や忍耐力を指しているのではありません。
明日も、頑張って療育や仕事に取り組もうと思える
意欲です。
すぐに成果の出るものだけが、いい支援とは
限りません。
その人にとって大事なのは、20年後30年後の自分が、
自分らしく生きていられるかということではないでしょうか。