言語聴覚士の全国組織として「日本言語聴覚士協会」があります。そして、各自治体に県(都、府)士会が組織されています。
最初はメンバーがとても少なかった県も、この数年でどんどん人が増えています。その多くは病院のリハや高齢者施設で摂食嚥下等にかかわる方たちであり、幼児や子どもの発達にかかわるポストはなかなか増えないのが悲しいところです。
12月2日(日)には、長野県言語聴覚士会のお招きで、長野に行きました。
会場は安曇野にある「長野県立こども病院」でした。
午前は講演、午後の研究発表会にも参加させていただきました。
ST以外にもOTさんや保健師さんの参加もあり、日曜日というのに100名近い参加者がありました。こんなにたくさん集まるのは珍しいとのことでした。
午後の研究発表では、事例報告がありました。一人のお子さんとその家族を地域の中でどう支えてゆけるのか、そのためのスキルアップをどうしたらいいかと、休日返上で真剣に考え合っている皆さんの姿に、感動しました。自分もその一員なんですけど。
分からないことだらけで、反省することばかりの臨床ですが、それでも、長くやってきたご褒美なのか、発表へのコメントを求められると、それなりに言えることがいろいろあるので、自分でも驚きました。
前日到着した松本は、この冬一番の冷え込みとのこと。きりっとした空気でした。
一度泊まりたいと思っていた「松本ホテル花月」に泊まって念願を果たしました。
以前松本に来た時、喫茶室でお茶を飲んでいたら、その横をとおって別館の宿泊室に行く人たちがいて、とてもうらやましかったのでした。
前夜に県士会の役員の方たちがお食事会を開いてくださり、馬肉やキノコのてんぷらなどの郷土料理を味わいました。馬の「タテガミ」や「大動脈」なども食べました。
大動脈は想像どおり、白っぽい色で、強靭な組織でした・・・・。噛むとこりこりします。食べながら「ここの血管の内側にプラークが溜まるんですよねぇ」などと言う話題になるのも、医療系の職種ならでは・・・かな?
お開きになったのは、10時近いかったのに、松本城を、みんなで見に行きました。ライトアップされていて、とても美しかったです。
ホテルに戻ってから部屋で見た信濃毎日新聞の記事によれば、電球をLEDに取り替えていく途中なのだそうです。LEDの電球は高価ですが、何でも、10年間の電気代2300万円が500万円代になるとか。
そういう話題に目が向くのも、行政と協働して何かをやろうという立場にいるからかもしれないな・・・などと思いつつ。
日ごろ、STの人たちとの交流はめったにありませんし、異質の人たちとの交流の方が楽しいと思っているのですが、同業の人たちの中にいると「やっぱり同じ思いの人たちはいいなぁ」「ことばが通じるってうれしいなぁ」「STってステキな人たちだなぁ」とつくづく思いました。