2012年09月12日

「気持ちを出せる」ということ

 私は一人30分とか45分とかに区切られた時間で2歳3歳の小さなお子さんたちと遊びます。
保健師さんが子どもの相手をしてくれて、私はもっぱらお母さん(お父さん)とお話しするときもあるし、私が一人で二役をこなす時もあります。

できるだけ楽しくなって、本当の力を見せてもらいたいと思うので、子どもの興味に合わせ、子どものペースに合わせ、笑顔が出るようにと心がけます。
なので、遊ぶのは、うんと楽しいはずです。

問題は帰るとき。
「さあ、そろそろおしまいに・・・・」と言っただけで、キッと私のことをにらむ子もいれば、「ええーっ」と棒立ちになる子もいれば、ことばが話せるようになっている子だと「やだ」とか「もっとあそぶ!」とか言います。

お母さん(お父さん)たちは、私たちスタッフへの遠慮もあるのでしょうが「早くおしまいにしないと、次のお友だちが来ちゃうから」と説得したり、「帰りに公園で遊ぼう」と取引したり、いろいろです。

本来子どもは、楽しいことからムリヤリ引き離されるのはイヤなのが当たり前。
「イヤ」とか「もっと遊ぶ」って言ってくれるのが自然。
「イヤ」「帰らない!」と言い張る子に、「そうだよねぇ、もっと遊びたいよねぇ」「まだ帰りたくないよねぇ」と、君の気持ちはよ〜〜くわかるよ・・・と共感しつつ「でも、そろそろおしまいにしないといけないから、困った」「そうだよね、もっと遊びたいよねぇ」と何回も行きつ戻りつしていると、徐々に、帰る方向に向かってくれるものです。

もちろん、どうしてもイヤで、大泣きするのを抱きかかえて部屋の外まで連れて行くハメになることもありますけれど・・・。

でも、「イヤだ」とか「帰らない!」と言ってくれると、私たちは「気持ちを出せていてよかった!」とほっとします。

逆に、「そろそろおしまいに・・・・」と言ったあたりで、さっと帰り支度を始めたり、お母さんが「先生にサヨナラして」というと、じょうずにサヨナラできてしまったりすると、「ええ〜、大丈夫かしら?」「自分の気持ち、ちゃんと出せてるのかな?」と心配になります。

2歳、3歳の子は、「イヤだぁぁぁぁぁ」とか「もっと〜〜〜するんだぁぁぁぁ」と、ダダをこねつつ、徐々に自分の気持ちをおさめていくことを学んでいる時期。
最初からお利口さんであることを要求しすぎるのはよくない。

「言うことを聞きすぎてるんじゃない?」「この時期に学ぶべきことを、ちゃんと学べているのかな?」「先に行ってから、揺り戻しがこないかな?」と考える視点も、必要と思います。

親としては、なるべく素直に、悶着をこさず従ってくれる子であるように求めるものです。私にも覚えがあります。その方がラクですから。
でも、子どもの育ちにとって「イヤだぁぁぁ」とちゃんと気持ちを出せるのは大事なのだということ、そして、その気持ちを受け止めてもらうことがとてもとても大事だということを子育て中の親ごさんたちに、もっと伝えていく必要があるように思います。

posted by 中川信子 at 23:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 徒然のぶこん
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