『子ども・若者総合サポートシステム〜三条システムとは〜』
古川聖登(まさと) ジアーズ教育新社
http://www.kyoikushinsha.co.jp/book/0186/index.html

著者の古川聖登さんは、文部科学省で特別支援教育教育課課長補佐・兼・発達障害支援専門官として特別支援教育の推進を担当した後、新潟県三条市に出向。
平成20年から23年まで三条市教育部長を務め、平成23年4月に文部科学省に戻った方です。
私は平成22年に三条市の保健師さんのお招きで講演に行きました。
そのとき、古川さんを先頭に、一貫した子育て支援システムの構築に熱心に取り組んでいる関係スタッフの方たちと意気投合したのでした。
その、三条市で作り上げた「子ども・若者総合サポートシステム」と、そのシステムの根底にある「思想」、システムのマニュアル、そして実際のシート見本などの関連資料が公開された本です。
本に収録されている主要な資料は、三条市のホームページからダウンロードできます。 ↓↓
著者古川聖登さんからのメッセージ
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この本は、私が一年前まで新潟県の三条市教育委員会 教育部長をさせていただいていたときに構築した行政システムをまとめたものです。
このシステムは、虐待、障害、不登校、非行、引きこもりなど、支援が必要な子どもや若者を護るため、行政のタテ割りを乗り越えて各組織や機関が連携するものです。
また、このシステムは、国が推進している各支援ネットワークと響き合っています。
昨今の子ども・若者を取り巻く状況は厳しさを増しているように感じられますが、その支援者の方々に少しでもお役に立てば、という想いで出版を決意した次第です。
甚だ不十分な内容ですが、そのような想いをお汲み取りいただき、ご一読いただければ幸いです。
なお、拙著は行政資料が大半ですので、印税等はいただかないことにしました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここまで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
地域での一貫した支援のためには連携が大事だ、連携、連携、とたくさんの人が言います。言うだけなら誰にでもできるのですが、実行されている自治体はまだまだ少ないと思います。
実行できている自治体に学び、どこから取りかかればいいかのヒントを手に入れることができそうです。
また、「サポートシステムを、誰にでも分かりやすくプレゼンする」ための説明資料が、ありがたいです。
私はわが町狛江も大好きですが、三条市も、きっといい町なのだろうな〜と思いました。