場面緘黙(かんもく)、選択性緘黙と言われる子どもたちがいます。おうちで、また、慣れた人や安心できる場所でなら、何不自由なくお話しできるし、むしろおしゃべりだったりもするのに、園や学校で、あるいは、外出するとひとこともお話ししない(できない)状態になる子どもたちです。
日本では、なかなか支援が広がりませんでしたが、当事者と支援者が運営するサイト「かんもくネット」の活動や、本の出版などを通して、少しずつ理解が広がってきているようです。
ご紹介するのは、本人やお友だちに、この「緘黙(かんもく)」という状態を理解してもらうためにうってつけの絵本です。
「なっちゃんの声〜〜学校で話せない子どもたちの理解のために」
はやし みこ 文と絵
金原 洋治 医学解説
かんもくネット 監修
学苑社 1600円+税
ISBN978-4-7614-0735-3
「お家では話せるのだから」と、園や学校でも話すように強いるのではなく、園や学校が安心できる居場所になるように、大人たちが配慮することが何より大事なことです。
正しい配慮の前提は正しい理解。この本は、理解の助けになります、ゼッタイ。
かんもくネットが手がけた本「場面緘黙Q&A 幼稚園や学校でおしゃべりできない子どもたち」(学苑社)と合わせてお読みになり、“困っている”緘黙の子たちの味方になってあげてください。
医学解説をされた山口県下関の金原(かねはら)先生がどんな人か見たい(?)方はこちらをどうぞ。かねはら小児科
金原先生、かんもくネットの角田さん、学苑社の杉本さん、よい本を出してくださり、ありがとうございました!! 活用させていただきます。