「 続・自閉症の僕が跳びはねる理由」
東田直樹 エスコアール出版部
ISBN 978-4-900851-59-7
発行日 2010.10.10
税込み価格 1680円
筆談援助という方法から入り、いまや、一人で
パソコンで発信する方法を獲得した東田直樹くんの本です。
外見上は「重い知的障害を伴う自閉症の人」としか
見えない東田くんの内的世界の豊かさにはいつも
驚かされます。
徐々に理解者、応援団が広がっているようで、
私もとても喜んでいます。
今回の本も、前の「自閉症の僕が跳びはねる理由」と同じく、
一問一答の形で成り立っています。
■コミュニケーション ■感覚 ■時間 ■行動
■興味・関心 ■感情・思考 ■援助 ■今、そしてこれから に分かれています。
この本の「おわりに」から一部引用します。
nnnnnnnnnnnnnnnnnnおわりに からnnnnnnnnnnnnnnnnn
自分の思いを書くことは、心を見つめなおすことです。それは、ときに残酷で、ときに幸福な時間を僕に与えてくれます。
自閉症とは何でしょう。その答えを一番知りたいのは、僕たち自身です。僕は、自閉症という障がいが、どこから来てどこへ向かおうとしているのかに、とても興味があります。
〜〜〜中略〜〜〜〜
ひとりひとりが大切な人であるように、僕が自閉症として生まれてきたことには、きっと大きな意味があるに違いありません。それが、何なのか見つけることが、これからの僕の人生の目標だと思っています。
nnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnn
自閉症の人たちの世界、(東田くんのことばを借りれば「国が違えば、文化や習慣が違う」ように、多数派の人たち(みんな)とは「様々なことが少しずつ違うだけ」の世界)を、周りの私たちがもっともっと知ることを通して、「自閉症者にとって、今よりずっと生きやすい世の中になる」ことを、私も心から願います。