大きな本屋さんに行くついでがあって、「そうそう、本を探してみましょう」と思いつきました。
しばらく前にテレビで作者との対談を放送していて、中味がおもしろそうだった本です。
何でも音楽を志す自意識過剰な高校生が、いろいろな挫折や体験を経て、成長していく・・・・とかいった内容のようでした。
でも肝心の題は何だったっけ? えーと? 「何とかに何とかしろ!」ってな題だったっけ・・・・。と考えて、あ、そうだ「橋を渡れ!」だったかな、と思いつき、お店の人に調べてもらうと「ホラーですけどいいんですか?」と言われました。
いや、ホラーじゃなくて、ジャンル的には青春小説、って感じ。それと、三冊連続して出てるはず。
おかしいなぁ・・・・と数日間、割り切れない思いでいたある日「そうだっ!」とひらめきました。
「船に乗れ!」でした。
早速ネットで(私は極力アマゾンではなく、近隣の書店を経由するe-hon(いい本)で買っています)注文して読み終えました。
「船に乗れ! Ⅰ 合奏と協奏」
藤谷治 著
JIVE 発行
おもしろかったです。合奏と協奏のちがいについての主人公の捉えかたも、興味深かったです。
早速2冊目、3冊目を注文したいところなんですが、1600円×2冊をすぐに読み終えてしまうともったいないなぁ、図書館でリクエストして読むことにしようかなぁとまだ決められずにいます。
そうこうしているうちに一冊目のストーリーを忘れてしまうかもしれません・・・。
複数の人たちで音楽を作り出すことって、地域でいろんな考えの人たちと目的に向かって進むことと似ている気がします。一人ずつの主張をきちんと出しながら、全体の目的にむかって出っ張ったり引っ込めたり。
以前参加していた合唱団の指揮者はいつもこうおっしゃいました。 「(他のパートの声を)聴こうとすれば響くんだよ。響かせようと思わなくても、聴けばいいんだ」って。