保健師さんと一緒に仕事をしている人は、世の中にとても少ないと思います。
「保健師って何をする人?」って聞かれて、当の保健師自身が「えーーーと・・・もごもごもご」と説明に窮するわけですから。(それは、私たちST=言語聴覚士も、似た境遇です)
私は長い間地域で、保健師さんと一緒に仕事をしてきたので、保健師こそ、これからの地域の健康づくり、発達障害への支援にとって、もっとも必要とされる職種だと確信しています。ふえてほしいと思っています。でも、なかなか理解してもらいにくい仕事なので、人員を減らされることはあっても、ふえることはなかなかありません。
地域保健をになう保健師の仕事の特徴は、「地域の全数対象」と「予防的かかわりが可能」ということなのですが、これが両刃の剣。 ていねいに家庭訪問をしたり、健康教室を開いたり、ちゃんとした地域保健活動をすればするほど、それが、病気や問題の予防になるために、問題が顕在化せずにすみます。すると、結果の数値だけを見るのが習い性となっている行政の財政部門からは、「なんだ、問題はないじゃないか、保健師の数、もっと減らしても大丈夫だね」っていう見方をされてしまう・・・ということ。
保健師さんたちを対象にした雑誌『月刊 地域保健 21年9月号』(東京法規出版)の特集は「私の保健師必要論」です。「保健師って何をするの?」「なーるほど、だから、必要なのね!!」ということを分かりやすく説明してくれています。
あまりかかわりのない方も、ぜひ、これを読んで、保健師の応援団になってください。
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