ここは中川信子のホームページです。ことばの発達や障害について、
また、言語聴覚士に関連するさまざまな情報を配信していく予定です。

「そらとも」は「この空のもと、いたるところに、志を同じくする友あり」という意味です。
疲れて、ひとりぽっちと思えるときには、空を見あげ、胸いっぱいに元気を補給しましょう。
その曲がり角の先には、きっと新しい出会いと、すばらしいできごとが待っています。

  日本LD学会で、釧路の小児科医・堀口貞子さんに久しぶりに会いました。しゃべった、しゃべった!
堀口さんは、有名な「釧路マザーグースの会」生みの親の一人として、そのスジに名前がとどろいているのはよく知っていましたが、お会いしたことはありませんでした。
  数年前、保健師さんのお招きで釧路に講演に行った際、堀口さんが会場に来ていて(お仕事はどうしたんだろ?あの時)初対面のあいさつもそこそこに「昼ごはんを一緒に食べに行きましょ」、ということでラチされ、主催の保健師さんそっちのけで昼休みじゅう、ずーーーっとしゃべって、そのまま親友になった、という人です。

  何百キロも離れたところで生まれ、成長し、互いに全く知らないまま仕事をしていたのに、なぜか「赤毛のアン」などの愛読書の多くが共通、自分の暮らす地域で「顔の見える連携」を基本に、敵を作らず味方をふやすネットワーク作りを目指そうとしてきたこと、特別支援教育の方向をトクベツな子へのトクベツな支援ではなく、子育て全般の支援の一部に位置付けたい、など仕事に向かう発想も、なぜかとても似ているのでした。(行動特性は、まるで似ていないのですが・・・・)

  今回も、LD学会の会場で「あ、そうそう、堀口さんに、待ち合わせ場所を教えてあげなくちゃ」とメールを書き始めたところへ、メール受信中の合図がありました。「あ、堀口さんからのメールだな!」と直感したら、やっぱりそうでした。二人同時に「あ、連絡しなくっちゃ」と思った、というわけで、不思議なシンクロニシティ(共時性)。

  私の新刊「発達障害とことばの相談」(小学館)の中に書いたこと、(高校生のころ、「私にはこの木の葉は緑色に見えるけれど、それは、もしかしたら、あなたがピンクと呼んでいる色かもしれない。私とあなたがこの木の葉を同じ緑色だと感じている証拠はどこにあるんだろう?」などと考えていたこと)について、堀口さんも、全く同じように思っていたことがある、と知り、これまた不思議でした。

  昨秋、釧路に遊びに行ったとき、堀口さんのクリニックで大型本「ノーム」(ヴィル・ヒュイゲン著  サンリオ)を見つけて、話そっちのけで、隅から隅までよみふけりました。私が持っているのは小型本「ノーム くらし編」〔サンリオ 今は在庫切れのようです)だけなので。
  あ、そうそう「ノーム」というのは、見える人にだけ見える精霊・小人さんのことです。アイヌの人たちの間に伝わる「コロボックル」も、その同類。
  堀口さんが開いているホームページの名前は「コロボックル通信」。このページを見ると、釧路では、えりすぐりの先生方の講演を次から次へと開いていることが分かります。うらやましい。

 別れ際に二人で手帳を取り出し、「えーーと、何月だったら・・・・」と、来夏、釧路湿原散策の予定を立てたりしました。実現するかどうかは、分かりませんが、先に楽しみが待っているって、とてもうれしいことです。

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