実家の母は89歳になりましたが、元気に一人暮らしをしています。
元気といっても、あっちが痛かったり、こっちが具合が悪かったりはしますが、年齢に比べればとても元気で前向きです。本当にありがたいことです (*^_^*)
今まで世話になった分、恩返ししなくちゃ、と思っているので、週に一回は顔を出すように努力しています。たった10キロの距離ですが、クルマだと、世田谷通りが順調に流れていても、だいたい40分かかります。
北海道なら10キロだったら、10分足らずでつく距離なのにな・・・と、信号待ちをしながら考えます。
信号といえば、毎回、感動します。日本は、まだまだ大丈夫だぞ、って思います。
というのは・・・・・
実家に行くのはたいてい夕方から夜にかけてなので、帰りは11時ころになります。
大きな信号はもちろんですが、小さな道との交差点で、信号が赤だと、どのクルマも、おとなしく停まって待る・・・・んですよね。右からも、左からもクルマの来る気配がなくても、おまわりさんの姿が見えなくても、さーっと走り抜けて行く車がいないことに、なんだか、感動しちゃうんです。
特に、自宅の一番近くの交差点は夜11時も過ぎると、めったにクルマは通りません。
直線なので、曲がってくるクルマがなく、歩行者どころか自分以外に人っ子一人いないのが見晴らせるのに、やっぱり赤信号で停車して待つ、自分自身のことをも「君はえらい!」って思いつつ、なんとなくニヤニヤしてしまいます。律義というか、生真面目というか・・・・。
人はいつかは死にます、必ず。母がいなくなったら、この道を夜に走ることもなくなるんだなー、などと思いつつ、信号待ちがなんだかうれしいのでした。
生きているのって、ステキだな、人間って悪くないな、なんて思いながら。