「言語聴覚士のための言語発達障害学」
大石敬子・石田宏代編集
医歯薬出版株式会社 2008年3月刊
言語聴覚士養成校の学生を念頭においた教科書シリーズの中の一冊です。4400円+税と値は張りますが、言語発達障害を概観するには適した本です。
周辺分野の方たちが、ST(言語聴覚士)って、子どもをどういうふうにとらえるの? ことばの発達をどう考えるの?ということを知りたい時の助けになるでしょう。
1 言語発達障害とは
2 正常言語発達
3 発達障害学
4 評価
5 支援
に分かれており、「5 支援」に多くの紙数がさかれているのも、セラピストならではの視点だと言えるでしょう。
不肖ナカガワも「5 支援」の章の中で「家族支援」の部分を分担執筆しています。
本全体の印象は、もちろん専門書ではありますが、発達障害系の本を読みなれている保護者の方には、決して難解ではないと思います。