ここは中川信子のホームページです。ことばの発達や障害について、
また、言語聴覚士に関連するさまざまな情報を配信していく予定です。

「そらとも」は「この空のもと、いたるところに、志を同じくする友あり」という意味です。
疲れて、ひとりぽっちと思えるときには、空を見あげ、胸いっぱいに元気を補給しましょう。
その曲がり角の先には、きっと新しい出会いと、すばらしいできごとが待っています。

  狛江に長くお住まいだった中村哲夫さんという方が、昨年7月に亡くなられました。享年80歳。大きな病気から一度回復され、元気なお姿を見かけて安心した直後だったので、私は大ショックで、お通夜に行く道すがら、泣けて泣けてたまりませんでした。お通夜に行くのに泣きながら行く、なんて初めてのことで、私の中の中村さんの存在の大きさを感じました。

 中村さんは、事業を営む一方で、音楽大好き、スポーツ大好き、狛江大好きの方でした。私は市内でコーラスをやっていたころに「狛江市音楽連盟」の親分(?)役としての中村さんにお会いして、いっぺんに子分になりました・・・。

  ちなみに、狛江では毎年6月に「初夏の音楽会」と題して市内の音楽グループ(コーラス、吹奏楽、器楽等々)が総出演する音楽会が開かれています。音楽を愛するもの同士、地域の中での横のつながり、という点でユニークな音楽会だと思います。

  お通夜で会った人たちの間から自然発生的に「偲ぶ会」をしようという話が盛り上がり、昨日(3月29日)心のこもった偲ぶ会が行われました。

  中村さんは、音楽連盟、スポーツ振興にかかわっただけではなく、狛江のまちづくりにも大きく関与されました。

  狛江にいらしたことのない方はどうぞ一度来て、駅前の豊かな緑をごらんになってください。狛江市民の自慢の一つです。
  当初はこれらの緑地を取り払ってどーーんと大きなビルを建てる予定があったのですが、中村さんたちを中心とする市民が粘りづよい、でも、果敢な運動を起こして、この緑を残してくれたのでした。

  もう一つの狛江の自慢は「むいから民家園」です。旧荒井家住宅を移築したもので、今、市民の大きなよりどころになっています。この「むいから民家園」開園に際しても、中村さんの大きな尽力があったそうです。

  中村さんは、ほんとにフランクで懐の深い人、あったかい人でした。どこで会っても「やあ!」って手をあげて声をかけてくださいました。一度会うと、その「オーラ」というか、人間に魅せられてしまう・・・というか。

  私利私欲ではなく、「狛江のために」「音楽のために」「スポーツのために」働いているんだ、ということが傍目にもよく分かるような・・・。    昨今は、そういう、「大きな人」がいなくなっちゃったなぁ、私たちがその後に続かなくちゃいけないわけなのだけど、人としての器の大きさがとてもとても及ばないよなぁ・・・・とつくづく思いながら、偲ぶ会から戻って来ました。

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