ここは中川信子のホームページです。ことばの発達や障害について、
また、言語聴覚士に関連するさまざまな情報を配信していく予定です。

「そらとも」は「この空のもと、いたるところに、志を同じくする友あり」という意味です。
疲れて、ひとりぽっちと思えるときには、空を見あげ、胸いっぱいに元気を補給しましょう。
その曲がり角の先には、きっと新しい出会いと、すばらしいできごとが待っています。

  リンクで紹介してある、青森県総合学校教育センターの特別支援教育課のぺージを私は時々訪問します。情報量の速さと確かさには圧倒されます。
http://www.edu-c.pref.aomori.jp/tokushi/

   私はここ数年、青森のセンターに続けてお招きいただいていますが、ここの方たちの「こころざし」に触れるたびに 「よっしゃ!」と自分にも言い聞かせます。

「リンクしてあります」だけではもったいないので、トップページの全文(青森県総合学校教育センター 特別支援教育課長 風晴冨貴さんによる)を貼り付けておきます。

http://www.edu-c.pref.aomori.jp/tokushi/kayori.html

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特別支援教育は、『教育』の片隅にわずか数%存在する「日陰の教育」ではない。

特別支援教育は『教育』の基礎・基盤となる部分に位置づけられるべき教育である。

『教育』の基底の部分に特別支援教育というブルーの部分があるとすると、それが徐々に色を薄めて、〝限りなく透明に近いブルー〟となるまで上へ広がっていく。

 

 特別支援教育の対象となる子どもかどうかの線引きはできないし、境界線も存在しない。

障害のあるなしにかかわらず誰でもが程度の差こそあれ個別の教育的ニーズを持っている。

それに対して支援していくのが〝特別支援教育〟つまり〝誰もが必要に応じて受けられる教育〟である。

 

 「この世の中に支援を必要としない子どもは一人もいない。

  子どもというのは支援を必要とすることを前提とした存在である。

   だからこそ〝子ども〟なのである。」 

 

特別支援は、『特別な子』のための『特別な扱い』ではない。

特別支援は、『一人一人違ったニーズを持つすべての子』のための『個別の配慮』のことである。

『一人がみんなのために、みんなが一人のために』のスローガンこそ、特別支援教育の精神である。

つまり、「一人の(教師)が(子ども)みんなのために、(教師)みんなが一人の(子ども)のために」力を出し合い協働で進める教育である。

特別支援教育においては、いわゆる「学級王国」は存在しえない。

 

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通常学級の担任(担当)の先生に以下の三点について、もう一度見直しをお願いします。

(1)画一的な子どもの見方を

   子どもとはこういうものだという思いこみや子どもはみんなこうあるべきだという一律の考え 

(2)旧態然とした授業を

   子どもを自分の教え方に従わせようとするばかりで、子どもに合わせて自分の教え方を変えようとしない指導方法

(3)教師集団のあり方を

   あの先生にはあの先生のやり方があるので、という縄張り意識

    ・学校、学年全体の足並みを乱さないで、というしばり

 

校長(教頭)先生にお願いがあります。

 

(1)特別支援教育は学校の共通課題として、自校のすべての子どもを対象に全教職員が取り組んでいくという明確な認識を示して、特別支援教育に対する教職員及び保護者の意識改革を図っていただきたい。

(2)  特別支援教育は、校長(教頭)先生のリーダーとしての存在が重要となるので、教職員を支援するとともに、『学び』のリーダーシップを発揮していただきたい 

 

(3)   特別支援教育に関わり、不安を抱えて相談にきたり、協力や支援を要請したりする担任や特別支援教育コーディネーターを、「能力がない」、「要求が多すぎる」、「自力で課題解決ができない」などのマイナス評価をしないでいただきたい。

 

  特別支援教育という名称で、私たち教師は、どのような意識改革を図る必要があるのか。

 私たち教師は、子どもの何を支援しようとしているのか、そしてそれは、何のために行っているのか、教師一人一人が問い直しを求められているのだと思います。

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