ここは中川信子のホームページです。ことばの発達や障害について、
また、言語聴覚士に関連するさまざまな情報を配信していく予定です。

「そらとも」は「この空のもと、いたるところに、志を同じくする友あり」という意味です。
疲れて、ひとりぽっちと思えるときには、空を見あげ、胸いっぱいに元気を補給しましょう。
その曲がり角の先には、きっと新しい出会いと、すばらしいできごとが待っています。

 11月8日、練馬区大泉の旭出学園内 三木安正記念館主催のセミナーにお招きいただき、久しぶりに旭出学園に行ってきました。
 大学を卒業してから、STの養成校(国立聴力言語障害センター付属聴能言語専門職員養成所)に入学するまでの1年間弱、週に3回通いなれた道です。吉祥寺から「都民農園セコニックゆき」のバスに乗り、「西村」で降りると、体が自動操縦のように、自然に旭出学園の方向に向かいます。高圧線の鉄塔を目印にして角を曲がると、懐かしい旭出学園の2号館(1階は旭出養護学校小学部、2階は旭出学園教育研究所)の建物が見えてきます。セミナー会場は懐かしいこの2号館でした。一歩足を踏み入れると、弱冠22歳の私と、当時小学部2年生、3年生だったY子ちゃん、T郎くん、H夫くんが今にも現われそうな気分です。ご本人たちは、もう40歳を越えているのですが・・・。
 出迎えてくださったのは、当時、研究所でご一緒させていただいた松田祥子先生。ちょうど、先生がマカトンサインの日本への紹介を始められた頃でした。
  2階では、とうに80歳を越えていらっしゃるのに、40年近く前、私が大学で教わっていた頃とほとんどお変わりなく柔和でお元気な肥田野直先生が待っていてくださいました。肥田野先生が教えてくださった統計学は、私の脳ミソには全然理解不能な学問だったなぁ、と、あらためて思い出しました、先生のお情けで、単位だけはいただきましたけど・・・・・。
  当時教頭先生だった坂本豊(とよ)先生も、全然変わらずお元気でした。

  いつも三木先生と一緒だったこの3人の大先輩にお会いしていると、研究室のドアをあけて三木先生が「やぁ、いらっしゃい」と笑顔で出迎えてくださりそうな不思議な感覚に包まれ、旭出は、やっぱり私の古巣、ふるさとなんだなーと思いました。   この3人の先達に習って、私も、80歳過ぎても現役で、こういうふうに仕事ができるかも・・・・と、ちょっと、希望を持ちました。

  セミナー参加者は、旭出の職員と外部からの聴講者とのことでしたが、大変熱心に話を聴いていただき、光栄でした。

  障害のある人たちへの生涯にわたる一貫した支援の必要性、障害を持ちつつも幸せな人生を送るために周りのおとなが何をしたらいいのか探しながら、子どもと「共に」成長し続けることの大切さを、旭出学園と、そこにいる子どもたちと、先生たちに教わったのだったなぁ、と思いながら、帰路につきました。

 旭出養護学校は、年間を通して学校見学を行っています。ぜひ一度、マカトンサインが生活の中に使われているようす、子どもたちが、のびのびと、自分らしく楽しげに生活しているようすをごらんになってください。見学の日程は以下のサイトに掲載されています。 旭出養護学校 学校見学日
   

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