20年10月12日記
私は「障害」ということばが好きではありません。「障碍」と言おうが、「障がい」と
言おうが、やっぱり好きではありません。特に、発達「障害」については、周囲が
「特性」「独特な個性」として広くとらえて手立てを講じればさえすれば、あまり問題なく
暮らしていけるような場合にも「障害、障害!」と、騒ぎ立てるきらいがあるように
思えます。
「障害」にあたる英語のひとつに「disorder」という単語があります。
order の意味には、命令とか順番とか秩序とか体制とか整理とか
いろいろありますが、中に「調子」とか「好調」とか「順調」とかいう意味あい
も含まれています。
接頭語のdis- は「欠如」「否定」「反対」の意味を表わします.
そこから考えると、disorder= order が disされた状態 つまり
「調子がよくない」「順調でない」、「列からちょっとはみ出した」
といったイメージなのではないのでしょうか?
確かに、私の知ってるAくんもZちゃんも「列からはみだしがち」な、かわいい子
たちです!!! 運動会の時なんか、だから目立ちます。
だったら・・・・と私は思うわけです。
「列の方を、こんなに整然としなくてもいいことにすれば、目立たないんじゃ
ないの?」って。
こういうことを保育園や幼稚園や学校の先生方に言っても、あまり取り合って
もらえませんけどね。
東京学芸大学の上野一彦先生は「障害とは支援を必要とする個性である」と
いつもおっしゃっています。私も、ほんとにそうだなーと思います。
WHOが出した「ICF分類(国際生活機能分類)」を、世の中の人がみんな
知ってくれるといいのに、と思います。
そして、「支援」のレパートリーの中に、「自分たちのほうが、もう少しアバウト
になる」っていう項目も加えてくれたらいいな・・・とも。