ここは中川信子のホームページです。ことばの発達や障害について、
また、言語聴覚士に関連するさまざまな情報を配信していく予定です。

「そらとも」は「この空のもと、いたるところに、志を同じくする友あり」という意味です。
疲れて、ひとりぽっちと思えるときには、空を見あげ、胸いっぱいに元気を補給しましょう。
その曲がり角の先には、きっと新しい出会いと、すばらしいできごとが待っています。

朝日新聞 育児ファイル「ことば」 第2回  20061022日掲載

赤ちゃん「アプゥ」、自分も「アプゥ」

 赤ちゃんは周りのおとなのことばを聞いて、ことばを覚えます。「ことばかけが大事」と言われるのはそのためです。

 でも、意外に多くの親ごさんたちが「実際どんなふうにしたらいいの?」「赤ちゃん相手に話しかけるのって難しい」と悩んでいます。そんな方たちにいくつかのヒントをお伝えしましょう。

 まずは「赤ちゃんの出す音や声をまねること」です。赤ちゃんが「アプゥ」といったら自分も「アプゥ」とマネします。自分が出したのと同じ音をおとなが返してくれることで赤ちゃんは張り切ってたくさん声を出すようになります。

 次は、「赤ちゃんのやっていることや赤ちゃんの気持ちを代わりにことばで言う」こと。おいしそうな顔をしていたら「おいしいね」、自分でお口のまわりを拭いていたら「ごしごし、きれいきれい」という具合です。

お風呂の用意をしながら「タオルどこだっけ」、着替えさせ終わったときに「はい、できました!」と自然に言っていませんか?

このように「大人が自分のしていることを口に出していう」こともりっぱなことばかけの一つです。

 食事やオムツ替え、お風呂など、赤ちゃんの世話をする時に、あれこれ題材を見つけてみませんか。

また「おはよう」「いただきます」「ありがとう」「バイバイ」などのあいさつことばは、状況とマッチしているので覚えやすいもの。おとなが意識的にあいさつを交わすことも、赤ちゃんにとって、大事なことばの学習の機会になります。

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「そらとも」は「この空のもと、いたるところに、志を同じくする友あり」という意味です。

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