ここは中川信子のホームページです。ことばの発達や障害について、
また、言語聴覚士に関連するさまざまな情報を配信していく予定です。

「そらとも」は「この空のもと、いたるところに、志を同じくする友あり」という意味です。
疲れて、ひとりぽっちと思えるときには、空を見あげ、胸いっぱいに元気を補給しましょう。
その曲がり角の先には、きっと新しい出会いと、すばらしいできごとが待っています。

朝日新聞育児ファイル「ことば」  第1回 20061015日掲載

うちの子、遅いかな?

 「うちの子、ことばが遅いんです」。そんな不安でいっぱいのお母さんたちの相談に、約20年かかわっています。言語聴覚士(ST)はことばの障害に取り組む専門家。成人対象に仕事をする人の方が多いのですが、私は一歳半健診後のことばの相談を長くやってきました。

 ここ数年、子どものことばやコミュニケーションをめぐる親御さんの不安がどんどん大きくなっている、と感じます。「ふつうにしていればいい」と言っても、「ふつうってどうすればいいんですか?」と戸惑う方たちも多いのです。

 ことばの育ち方は人それぞれ。10カ月くらいからお話を始める子もいれば、2歳半ころまで「アー」「ウー」しか言わなかったのに、突然ぺらぺらしゃべり出す子もいます。

 でも、親としてはマニュアル通り「1歳ころに『ママ』など意味のあることば、2歳ころは『ママおいで』などの二語文を使い始める」ようにならないと、心配になるんですよね。

 もちろん、障害の可能性もないとはいえません。でも、ことばが少々遅くてもあまり心配せず、遅咲きの花を楽しみに待つ気分でつきあうことを勧めます。ぐっすり寝て、元気に遊び、おいしいものを食べる。そういうことが全部、言葉の発達の基礎になっているのです。この連載では、ことばが育つ過程での心配ごとについて書いていきます。

お問合せ・ご相談はこちら

「そらとも」は「この空のもと、いたるところに、志を同じくする友あり」という意味です。

疲れて、ひとりぽっちと思えるときには、空を見あげ、胸いっぱいに元気を補給しましょう。
その曲がり角の先には、きっと新しい出会いと、すばらしいできごとが待っています。

お気軽にお問合せください