今夜は(狛江)市内にある、和泉児童館の「運営協議会」でした。
狛江市の子ども家庭支援センターと児童館とはともに雲柱社という社会福祉法人に委託されてから、どんどん活性化して、来館者数も市の直営時代から比べるとうなぎ上りになっています。行政の運営はどうしても「とりあえずやります」「最低限のことはやっています」という感じになってしまいがちですが(無理もない部分もありますよね。つい先月まで水道課だったり、住民票を出したりする部署にいた方が異動したりするのですから・・・)この雲柱社は、とても熱心な取り組みをしてくれています。障害のある子どもたちを含む児童館活動を作り出す、という方向にも。
今日の会議で館長は(まだ若いのですが)、「ユニバーサルデザイン」ということばで、児童館の運営の理念を話してくださいました。障害のある子もない子も一緒に生活するのが当たり前になるために、ということで。そのための目標として五つのことが挙げられていました。
①私たちは、みんなの≪居場所≫となる児童館を目指します。
②私たちは、子どもたちが多くの人と出会い、遊びや行事など
への参加を通じて≪社会力≫を培う児童館を目指します。
③私たちは、子どもたちやその家族の抱えている問題を受け止め、
≪共に担う≫児童館を目指します。
④私たちは、世界の人たちと≪共に生きる≫ためのための学習や
異文化体験、ボランティア活動に取り組む児童館を目指します。
⑤私たちは、子どもたちが≪平和≫を愛し、差別や偏見に立ち向かう力を
育む児童館を目指します。
「支援とは、≪共にある≫ことから始まる」と誰かが言っていました。
共にあること。共生。
言うは易く、実行はとても難しいけれど、この狛江市和泉児童館は一年ごとにその歩みを着実に積み重ね、深めていると感じながら帰ってきました。