自閉症の人たちへの援助の方法のひとつとして名高い
TEACCH(ティーチ)プログラムの日本への紹介者は
佐々木正美先生は児童精神科医です。
私は直接一緒にお仕事をさせていただいたことはないのですが
接近遭遇、というか、実際にお会いすることはないのに、間接的に
一緒にお仕事・・・・という関係があります。
先日、たまたまネット検索していましたら、佐々木先生の息子さんが
立ち上げられたサイトを見つけました。
「ぶどうの木」 http://www.budouno-ki.net/
この中に、佐々木先生が書かれているコラムが載っています。
さすが、と思えるような深さが感じられ、しばし、ほっと息をつきました。
佐々木先生は、お母様の実家が狛江にあった関係とかで、
長い間、狛江の公立保育園の障害児保育の自主勉強会を保育士の
方たちと一緒にやってきてくださっていました。
狛江の保育園の中堅の先生方とお話しすると、佐々木先生の
ことがよく話題に上ります。そういう相談役がいてくださったからこそ
昭和40年代半ば、“障害”のある子どもたちへの療育や保育をどう
やっていけばいいか、前例も教科書もない中でも、ぶれずに積極的に
“障害”のある子どもたちを受け入れてきて下さったんだなと思います。
子どもたちをどう変えるか、成長させるか、ということにどうしても
目が行きがちですが、「一緒に成長してゆく」という謙虚で、かつ
長いスパンでの覚悟を持つことが、私たち対人援助職には欠くことの
できない資質、というか、臨床哲学なのだろうな、と思っています。
佐々木先生の本
「子どもへのまなざし」 福音館書店
「続・子どもへのまなざし」 〃
「育てたように子は育つ」 小学館(相田みつをさんとのコラボ)
心と体が疲れ気味の方に、オススメします。