ここは中川信子のホームページです。ことばの発達や障害について、
また、言語聴覚士に関連するさまざまな情報を配信していく予定です。

「そらとも」は「この空のもと、いたるところに、志を同じくする友あり」という意味です。
疲れて、ひとりぽっちと思えるときには、空を見あげ、胸いっぱいに元気を補給しましょう。
その曲がり角の先には、きっと新しい出会いと、すばらしいできごとが待っています。

乳幼児のことばの発達や、発音の心配はとても多いものです。

「ことばの先生」である言語聴覚士が気軽に相談に乗ってあげられるといいのですが、

言語聴覚士の多くは病院や児童発達支援センターなど、はっきり「病気」や「障害」があると

決まらないとみてもらえないことが多いのがザンネンなところです。

ベネッセの「たまひよオンライン」に、乳幼児のよくある心配に、言語聴覚士の

寺田奈々さんが答えているインタビュー記事が載りました。

分かりやすく、根拠に基づいた説明なので、心配に思っている保護者の皆さんに

届くといいな、と思います。

それよりなにより、言語聴覚士がどこにでもいる、ありふれた職種になり、気軽に

子育て上のちょっとした相談に応じてくれるようになるといいのですが。

たまひよオンライン記事(全部で8つのトピックがあります)

https://st.benesse.ne.jp/tags/?id=3550

オンライン研修会のご案内です。

主催は岐阜県の病虚弱特別支援学校です。

特別支援学校が、その地域における特別支援教育のセンターとしての役割を持っていることは

あまり知られていないかもしれません。

この研修会は、特別支援学校のセンター機能を果たす企画として、ICTを利用した支援を

学ぶことができそうです。

研修会  「児童生徒一人一人に対応するためのICT活用」 

日時   2021年8月20日

開催方法 オンライン(Cisco Webex  Meeting)

内容   ・特別支援学校での個別指導事例、
     ・eスポーツ大会の取り組み、
     ・通常の小中高等学校での学習障がい・発達障がいを持つ児童生徒への 
      具体的支援の取り組み。全国の先進的な取り組み事例をまとめて紹介

対象    教育機関、療育機関
     (オンライン開催のため全国からの参加OK)

申し込み期限 2021年8月18日      

問い合わせ  岐阜県長良特別支援学校(病弱教育支援センター)

STに相談したい、継続指導を受けたい、という声をあちらでもこちらでも聞くのに

なかなか紹介先がなく、また、受け入れてくれる機関も限られていて、申し訳ない思い

をすることがたびたびあります。

「ことば」の力は、特別な機関で、特別な専門職に教えてもらわないと伸びないわけではなく

おうちでの生活の中での工夫や練習でできることもたくさんあるのですが・・・。

このたび、「ことばの相談室ことり」を主宰するSTコトリさんが企画された

おうちでできることばのドリルが発売されました。

道具で発達を応援 tobiracoさんの中の

「言語聴覚士が作った ことばの発達を支える ことばドリル Vol.1」

tobiracoさんのお店?には、いろいろ使い勝手のよさそうなものが沢山ありますよ。

6月23日に開始された署名活動
  (聴覚障害をもつ子どもたちの多様なあり方が確実に保障されること、   また、どこに住んでいても、手話での支援を望んだ時にその支援が可能と   なるよう環境の整備を要望する内容)

は開始後一カ月もたたないうちに1万筆の署名が集まり、7月16日に厚生労働大臣と

文部科学大臣に手渡しされたそうです。

そのようすが事務局である「ろう教育の未来を考える会」HPに掲載されました。       https://sites.google.com/view/the-future-of-deaf-education/

署名にご協力いただいた方々、ありがとうございました。

私も上記事務局に、個人賛同者としてメッセージを寄せました。

STでありながら、長い間、聴覚分野に心を寄せることができなかったことを反省し、

障害のある人が適切な教育を受ける権利、自分で自分のことを決める権利
                  (Nothing about us without us)
に対して、STとしてどういうスタンスを取るのか、STのあり方に深くかかわる話

として受け止めています。


◆ 手話で育った人たちの体験談などを集めた貴重な冊子があります。

冊子「手話で育つ豊かな世界〜〜その子らしさを実現する支援・教育を求めて」

市販はされていませんが、以下で入手できます。

http://nanchosien.com/publish/dvdcd/post_177.html

この冊子の副題「その子らしさを実現する支援」こそがST(言語聴覚士)に求められて

いるのだと私は考えていますが、ST業界を見渡すと、医療の色に染められている人

も多く前途はなかなかと多難です。

明晴学園の「バイリンガル・バイカルチュラルろう教育シンポジウム2021」

今週末(2021年7月10日 午前10時から)に迫りました。

このところ、ろう・難聴の人たちと私(いわゆる「多数派」)との関係を、あれこれ

考えたり勉強したりしています。

明晴学園のホームページからアクセスできる分かりやすい動画が多くあります。

「もっと知ってほしい 手話のこと」

その中のひとつに「聞こえないって可哀想なこと?」というのがあります。

聞こえないって、不便だろう、不自由だろう、可哀想に、って、一般の人たちは思い

ますよね。でも、実は、そうではない。環境が整えられてさえいれば。

そう思える楽しい動画でした。

多くの場合「障害(障壁)は社会の側にある」

その通り。

ただ、あくまでも多数派が中心を占めている社会で、障害や障壁を越え、破って行くのは

なかなかと大変・・・・。

さあ、何から始められるのか。

今日(2021年7月2日)朝、NHKの「あさイチ」をつけたら、

「世界ゆるスポーツ協会」代表理事の澤田智洋さんがゲストでした。

「ゆるスポーツ」、小耳にはさんだことはありましたが、こんなにおもしろいもの

だとは知りませんでした。

澤田さんのインタビュー記事のひとつはこちら  

運動もスポーツも大嫌いな私ですが、こういう遊び方ならきっとできる。

それに、うまく行かないところを抱えている子どもや大人も「つまらないリハ訓練」

「つらい反復練習」ではなく、楽しんでいるうちにいつの間にか機能もあがった・・・

っていうふうになれるのは最高ですよね!

強く投げるとボールが泣いちゃう「ベビーバスケットボール」
   「そ〜っと」「そ〜っと」ってうるさく言わなくても自然に
   「そ〜っと」ができるようになるノダ。

イスとりゲームのアレンジ   「イタイッス」
ソックスを組ませて整理もできる  「くつしたまいれ」

などなど、競技(?)種目もユニークだけど、ネーミングがすばらしい。

サイトを見ているだけで、笑顔になれますよ (^◇^)

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「そらとも」は「この空のもと、いたるところに、志を同じくする友あり」という意味です。

疲れて、ひとりぽっちと思えるときには、空を見あげ、胸いっぱいに元気を補給しましょう。
その曲がり角の先には、きっと新しい出会いと、すばらしいできごとが待っています。

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