ここは中川信子のホームページです。ことばの発達や障害について、
また、言語聴覚士に関連するさまざまな情報を配信していく予定です。

「そらとも」は「この空のもと、いたるところに、志を同じくする友あり」という意味です。
疲れて、ひとりぽっちと思えるときには、空を見あげ、胸いっぱいに元気を補給しましょう。
その曲がり角の先には、きっと新しい出会いと、すばらしいできごとが待っています。

 

2020年7月11日(土)に学校法人明晴学園主催のシンポジウムが開かれます。
 

テーマは人工内耳か手話か」から「人工内耳も手話も」へ
     〜ろう児・難聴児の言語と概念を育てる〜」


新型コロナ感染症予防のために、オンラインでの開催になりました。
ご案内サイトはこちらです ↓
   https://www.meiseigakuen.ed.jp/event/symposium

どなたでも自由に申し込めます。オンラインの恩恵ですね!
 

 

「学校法人 明晴学園」東京都品川にあります。
2008年 日本語と手話の二つの言語を学ぶ学校(バイリンガル)として日本で
はじめて開校された私立のろう学校です。
  学校法人 明晴学園  https://www.meiseigakuen.ed.jp/

「聞こえない」「聞こえにくい」「手話」って、どこか遠い所の話のように感じがちでしょうが、「ことば」や「コミュニケーション」について考えるための大事な入り口でもあると私は思っています。
もっとも、私は「いつか勉強しなくては」と思いながらいまだに手話ができないので、ST(言語聴覚士)として
申し訳ない、といつも思っていました。今回をチャンスに、せめて日常会話につかう簡単な表現を覚えたいと思っています。


明晴学園は特区で申請して学校法人になる前は「龍の子学園」という名前でした。
NPO法人運営のフリースクールという扱いだったので、多くの不都合がありました。

 旧・龍の子学園HP http://www.bbed.org/archive/tatsunoko/
  龍の子学園とは http://www.bbed.org/archive/tatsunoko/

 

   <ろう児にとって聞こえないことは自然です。>
   <ろう児が明るく楽しくありのままに成長して行くことを願って>


関連して、丸山正樹さんの三冊の著書をご紹介します。
「デフ・ヴォイス  法廷の手話通訳士」丸山正樹 文春文庫
「龍の耳を君に  デフヴォイス 新章」丸山正樹 東京創元社
「慟哭は聴こえない デフヴォイス」  丸山正樹 東京創元社

デフファミリーの中に生まれた「聞こえる子」CODAのこと
      (
CODA= Children  Of  Deaf  Adults)
聴者家族の中に生まれた「聴こえない子」のこと・・・・
多数派にとっての当たり前が、少数派をどんなに苦しめているのか。
ミステリー仕立ての小説が、声高にではなく、見えていなかったことを見せてくれます。


本を読む時間のない方は「読書メーター」に寄せられた「デフヴィス」の感想をご覧ください。
    https://bookmeter.com/books/4016932

 

2015年に亡くなられた吉川武彦先生(精神科医)のことを時々、なつかしく思い出します。
2008年に狛江市で開始された「療育相談」でご一緒させていただきました。
狛江市の保健相談所(当時)所長時代に、狛江市の精神障害や発達障害の人たちへの施策について大いに貢献されたと聞いています。
先生とご一緒できたのは月に1回の相談
事業、1年間だけ。当時、私は公的な療育資源のない自治体で親子さんを支える、ということで精一杯だったのですが、もっともっと精神科医療について、地域づくりの視点についてお話をうかがえばよかった、と思います。

先生が出された本に載っている「こころの三角錐」の絵は、時々引用させていただいています。

今回、ふと「こころの三角錐」を検索してみたら、ありました!!

◆シリーズ「こころの健康 こころの病い」連載第1回
「健やかなこころとは〜こころはどのような形をしてるのか、どのように発達するのか〜」
(一般財団法人地域ライフプラン協会発行の「情報誌 ALPS」93号 2009年)

教える、指導する以前に、「自分らしさ」自我、自己のを確立が必要、という当たり前のことを、これだけ分かりやすく示している絵はない、と思います。

◆連載第2回(94号)「こころの健やかさが侵されるとき
〜こころを脅かすのはストレス、ストレス回避はどうするか〜」

◆連載第3回(95号)こころが病むとき、つぶれるとき〜誰がどのように支えたらいいのか〜
も勉強になりますよ。

コロナでみんなが不安になっている今だからこそ。


吉川先生の本はたくさん出ています。私が好きだったのは
「いま こころの育ちが危ない」(毎日新聞社 1998)、
「『引きこもり』を考える  子育て論の視点から」(NHKブックス 2001)など。
今は中古でしか手に入らないようです。
時は流れましたが、子どものこころの育ちの危機は、深まる一方のように思います。
なによりも、「自分らしさ」に自信を持てないことが心配です・・・・。


余談ですが、吉川先生が話して下さった古式(日本)泳法の話は、よく覚えています。
私は「横泳ぎ」は結構得意でしたからね。海で長距離を泳ぐにはラクで最適なんですよ!
横泳ぎを教えてくれた父が「ひとえのし」って言っていたのですが、今、youtubeを見てはじめてその漢字と意味が分かりました。「抜き手を切る」の意味もね。
日本泳法 水府流水術 youtube
ちなみに、吉川武彦先生は「古式泳法の水府流太田派 桐游倶楽部の免許皆伝」だったそうです。


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