ここは中川信子のホームページです。ことばの発達や障害について、
また、言語聴覚士に関連するさまざまな情報を配信していく予定です。

「そらとも」は「この空のもと、いたるところに、志を同じくする友あり」という意味です。
疲れて、ひとりぽっちと思えるときには、空を見あげ、胸いっぱいに元気を補給しましょう。
その曲がり角の先には、きっと新しい出会いと、すばらしいできごとが待っています。

以前に講演会案内でお知らせしましたが再掲します。
http://www.soratomo.jp/article/16174436.html

コメディカル(リハ職)向けのセミナーを開いている(株)gene(ジーン)主催のセミナーです。

日時 2020年2月2日(日)  10時ー16時

対象は、「言語聴覚士 その他」となっていますが、作業療法士、保健師、助産師等 発達に課題の ある子どもに関わる方ならどなたでもご参加いただけます。

次のような内容でお話しします。
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1 言語聴覚士(ST)という仕事、STが対象とすることばの心配
2 STを目指すに至った個人的事情と基本的立場
3 子どもの発達について
4 子どもの現状を知る アセスメント
5 「ことば」について
  ことばの仕組みと脳のはたらき「ことばのビル」
6 望ましいかかわり
  感覚統合を意識した遊び 子どもとのじょうずな話し方
7 地域で育つ子どもたち 地域連携の必要性
8 動画で学ぶ子どもとのじょうずな接し方

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高齢者も 子どもも 障害のある人も 住みなれた町で ゆるやかにつながりながら 安心して生きて行きたい・・・。

たいていの人が願うこんな「あたりまえ」のことが、なぜ、できなくなっちゃったんだろう?
人と人の間に線を引いて、「はい、あなたはこちらね」「君はあっちだよ」と分けるようになっちゃったんだろう?

法律や行政は、ある枠に入るかどうかを見定めて、入ると決まったら給付を行い、入らない人には「自立できるんだから、自分でがんばってね」と言う。

税金で回していることだから、それは、ある程度しょうがないことだけど、行政の担当者の中にだって、ほんとは、これではいけない、何とかしないと、って思っている人は多いはず。


この本を読んで、今の日本ではムリなのかな?と思っていたことを、実現している「場」があるというだけで、少し将来に希望が持てる気がしてきました。

小金井で、民間アパートを改造して、一つ屋根の下で介護保険、地域福祉、子育て支援の三つの事業を行っているNPO法人「地域の寄り合い所 また明日」のルポです。

「地域の寄り合い所 また明日ーー新しい時代の共生のカタチ」

   太田美由紀  風鳴舎  2019年12月20日発売

発売1カ月たたないうちに、早くも重版。

ここで、長々と私が感想を書く必要もありませんが、一言でいえば「みんなでいっしょにやって行こうよ、楽しいよ」ってこと。

地域福祉の試みの先進として、注目され、あちこちで紹介されているそうです。
たとえば 東京ホームタウンプロジェクト の中の 多世代交流プログラムの中で。
 風鳴舎のプレスリリース記事の中で。

おじいちゃん、おばあちゃん、赤ちゃん、スタッフ、訪問者たちの とびっきりの笑顔の写真が、ここが「よい居場所」であることを示しています。

「すごい人がいるなぁ」
「すごい所があるなぁ」
「うちの地域ではムリだわ」
で終わらせず、
自分の住んでいる地域で、どうやったらこういう場所ができるのか、考えて行けたらいいな、と思います。

山登敬之先生のあたらしい本が出ました。
いろいろな本や雑誌に寄稿されたものを中心に編まれています。帯の文句には
「『あたりまえ』を大切にしながら
 親子の悩みを 軽やかに解きほぐす
 ベテラン精神科医の アプローチ」 とあります。

そしてまた

「わからないという前に 言葉に耳を傾ける
 わかるように 教えてあげる
 あるいは患者に なってみる」   とも。


私は、狛江で「療育相談」を長年ご一緒させていただきましたが、保護者に対しても、子どもに対してもいつもフラットな構えで、安心して本音の言える「場」を作りだしておられた山登先生の姿を思い出します。

狛江の市民団体「サポート狛江」で、山登先生と自閉症作家・東田直樹さんとのコラボ講演会を企画したこともあります。
行動を見ただけでは、「知的障害を伴う自閉症」と分類されてしまうであろう東田さんですが、その時も、山登先生は、完全に「フラット」な対話をなさっていました。
「ひとりずつを大切にする」「人権を尊重する」ということばは 美しいだけにともすると一人歩きしてしまいますが、そのことを「行動」をもって示すってこういうことだなー、と思いながら、ファシリテーターとは名目だけで、私は同じ壇上にいました。


ショーガイ ショーガイ と言い立てて「ふつうじゃない子」とレッテル貼りして自分と切り離して安心する・・・・みたいな風潮が強まっている今、子どものミカタ(見方)を知り、子どものミカタ(味方)になって、「ひとりずつを大事にする」「連続線上の存在としてとらえる」ということの意味を考えていただきたいと思います。

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ぜひぜひ読んで下さいね!!

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「そらとも」は「この空のもと、いたるところに、志を同じくする友あり」という意味です。

疲れて、ひとりぽっちと思えるときには、空を見あげ、胸いっぱいに元気を補給しましょう。
その曲がり角の先には、きっと新しい出会いと、すばらしいできごとが待っています。

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