ここは中川信子のホームページです。ことばの発達や障害について、
また、言語聴覚士に関連するさまざまな情報を配信していく予定です。

「そらとも」は「この空のもと、いたるところに、志を同じくする友あり」という意味です。
疲れて、ひとりぽっちと思えるときには、空を見あげ、胸いっぱいに元気を補給しましょう。
その曲がり角の先には、きっと新しい出会いと、すばらしいできごとが待っています。

【gene】というリハ職向けのセミナーを企画している会社があります。

   HP http://gene-llc.jp/

   Facebook http://www.facebook.com/gene.seminar

 リハノメチャンネル https://www.pt-ot-st.net/
リハノメラーニング 等で研修会や講演会のライブ配信や動画の配信を行っています。

とっても勉強になります・・・・

この【gene】の依頼で、2020年2月東京開催のセミナー講師をいたします。

受講料が高いんですが、10時―16時だからしょうがないのかも・・・・・

病院づとめのリハ職知人に言わせると、「当たり前の料金設定だと思うよ」とのことでした・・・・

福祉分野にいると、お金の感覚が医療職とは異なるのかもしれません(涙。

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テーマ: 「育てにくい子、発達障害かもしれない子のことばとコミュニケーションの支援〜毎日の暮らしの中でできること〜」

日時  2020年2月2日(土)
会場  東京
講師  中川信子

対象  言語聴覚士、作業療法士、保健師、助産師等 発達に課題の ある子どもに関わる方

    詳細はお問合せ下さい

申し込み・問い合わせ :https://www.gene-llc.jp/seminar_info/?id=1567836919-515711


お話ししようとしている内容はほぼ「いつも通り」で

 

1 言語聴覚士(ST)という仕事、STが対象とすることばの心配2 STを目指すに至った個人的事情と基本的立場
3 子どもの発達について
4 子どもの現状を知る アセスメント
5 「ことば」について
  ことばの仕組みと脳のはたらき「ことばのビル」
6 望ましいかかわり
  感覚統合を意識した遊び 子どもとのじょうずな話し方
7 地域で育つ子どもたち 地域連携の必要性
8 動画で学ぶ子どもとのじょうずな接し方

 

 

 

 

      などです。

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仕事仲間で連絡を取り合うために便利に使っていた「メーリングリスト」。

SNS全盛で時代遅れになったためか、サービス終了の通知が来ました。

それで、私以外の人たちは(みんな私より若いので・・・)

「じゃあ、今後はLINEで連絡とることにしましょ」

「そうしましょ」

という話になりました。

が〜〜〜〜ん。

やむを得ず、使っている「らくらくスマホ」でLINEの設定とやらをしたところ、電話帳登録している500人件以上に一挙に中川信子がLINEを開設した!との情報が送信されたようす。
「〇〇畳店」とか「「△△屋」にもね。

20年以上音信不通の友人から「LINE始めたんだって?元気?」っていう連絡をもらいました。それは、まあ、うれしくないわけではなかったんですが、ただでさえ、何百人かそれ以上の人と知り合ってしまい、これ以上、知り合いは増やしたくないナカガワ。

大急ぎで らくらくスマホからLINEを削除しました。
こっちから連絡したい人だけを登録する方式にできないのかどうか、ドコモショップで相談してくるつもりです。

同様の理由からFacebookにも近づかないようにしています(笑
だって、望まない情報がじゃんじゃん入ってくるなんて、とんでもない!
現状で十分すぎるほど十分です・・・・。

そんなことでてんやわんやしていた時、近いうちに伺うことになっている園の園長先生と
当日使用機材の打ち合わせ。

パソコンは私が持参することになっているんですが

先方「差し込み口は大丈夫でしたっけ?」

私「はい、確か、そちらのプロジェクタのコードは、
  ずぼっと差し込む式のじゃなくて、ピンが出てる
  ヤツでしたよね?」

先方「はいはい、台形をしていて、細いピンが何本か並んでる・・・・」

私「ああ、それなら、私のパソコンとつなげます」

それで十分通じました。
そして二人で「いやー、世の中について行くのは大変ですね」と笑いました。
HDMIケーブルだの、sub15ピンだの VGAだの、用語を知らなくたって
ちゃんと通じるのですから、大したものです。



幼児期の子どもたちに「あれ?」と気がかりがある時、まずは、手がかりになる情報がほしいものです。

LCスケール(Language Communication Development Scale)は、ことばやコミュニケーション発達、認知や社会性にも目配りしながら、子どもの姿をとらえられる貴重なツールです。

一般的な発達検査、〇〇検査では、結果の数値が出ても、「では、この子に何をしてあげたらいいの?」という一番大事な課題にはお手上げ、という状況におちいりがち。

でも、この「LCスケール」は子どもの「その後」の育ちの姿に目を向ける手がかりを与えてくれる貴重なアセスメントです。ずいぶん広がって来たとはいえ、まだ、知られていないのが残念です。


ご紹介するのは、「LCスケール」の考え方に基づき、発達過程の理解を深めるための情報が整理された解説書(改訂版)で、2019年9月27日に発売されます。


前書きで著者の大伴潔先生(東京学芸大学教授)は「まえがき」でこう述べておられます。

◆「アセスメントは子どもを深く理解し、効果的な支援の指針を得るプロセスです。

評価法の結果はそのための素材に過ぎません。家族などからの情報や日常のエピソードと統合させ、主訴の背景を探るとともに、本人や家族の願いも踏まえながら、どのような側面が伸びれば子どもの「生活の質」(QOL Quality of Life)が豊かになるか、という観点を大事にしていきたいものです。
また、支援の内容やスタイルは、個別・集団といった支援の場の特徴や、大人自身が得意とするかかわり方によってもさまざまです。
アセスメントツールの活用に熟達したいという方々だけでなく、発達について多面的に理解を深めたい、子どもの特性を踏まえた目標設定のあり方について考えてみたい、かかわりのレパートリーを広げたい、といった方々にも本書は役に立てば幸いです」◆

解説書:「言語・コミュニケーション発達の理解と支援        

LCスケールを活用したアプローチ」
    
2019年9月27日発売   2800円+税

本体: LCスケール増補版 (発行:学苑社  各テスト販売会社からも購入可能

    4800円+税

2019年9月11日をもって、狛江市健康推進課の「ことばの相談」を卒業しました。

あとは安心してお任せできるSTさんに引き継ぐことになっています。

調布市健康推進課の「こどもの相談室・ことば」は、2017年3月をもって卒業させてもらったので、これで個別相談事業からすべて卒業したことになります。

かねてより「相談の仕事からは70歳までに卒業する!」と決めていました。

70歳は越えてしまいましたが、老害にならないうちに卒業できてよかったです。

終わってしまうのを寂しく感じるのかと思っていましたが、ほっとした気持ちの方が強く、自分でも意外でした。

1歳6カ月、3歳児健診後の相談は、昭和59年?から調布市で、平成15年から狛江市で、ずっと続けてきた、大好きな仕事でした。

1歳代、2歳代、そして3歳代のお子さんの「ことばが遅い」という相談は、のべで何千人か(ちょっと大げさ?)お受けしてきました。いろんな親子さんとお会いしました。
「相談」は覚悟を決めて来所して下さった保護者にとって、一期一会、支援への最初の入り口になるかもしれない場所です。

一言ずつに注意を払っていても、専門職として背負う責任はとても大きいです。

あたたかく迎えてもらった、適切なアドバイスをもらえた、応援してもらった、というよい思い出を持っていただきたいと思ってやってきましたが、果たして、どこまでできたのか・・・・。
最近は、あまり致命的な見立て違いはしなくてすむようになったかな、とは思うものの、一人のお子さん、一組の親子さんの人生にコミットする怖さは、年を追って強くなっていました。

調布でも、狛江でも、いっしょに組んで仕事した保健師さんや心理職の方たちが「子どものために!」を共通の目標とする、親切な方たちばかりだったことも、幸せなことでした。


講演のご依頼も、可能な限り「子どもの発達支援を考えるSTの会」のお仲間たちに分けもっていただくようにしたので、スケジュール的にはだいぶ楽になって来ました。


今後は、2020年夏前に開設予定の狛江市児童発達支援センターのスタートを見届けること、
「発達教育」と「チャイルドヘルス」の連載、
「子どもの発達支援を考えるSTの会」の活動の広がりを後押しすること
「狛江市子ども・子育て会議」の副会長職
など、まだ卒業できていないものがいくつかありますから、ぼつぼつとできる範囲でやって行きます。

高齢になったから見えるものもたくさんあります。肩に力が入っている
若い専門職の方たちにそのことを伝えていこうと思います。

書類やモノを減らし、ピアノの上に積み重なっているいろんなものをどけたら、しばらく封印していた音楽にまた出会いたいともくろんでいます。
目が見え、耳が聞こえ、手が動くうちに。
母を送り、義母を送り、順当に行けば、次は自分たちが送られる番です。

残された時間はそう長くはありません。母や義母の生き方、去り方を思いながら、このあとをどんなふうに生きて行こうか、何ができるか、切実に考えています。

千葉県市川市で私設のことばの相談室「わかばルーム」を開いているSTの友人がいます。奧山信爾さんという方です。
ことばの遅い孫クンを連れて行ったら楽しいだろうな、と思ったこともあるのですが、何せ片道1時間半くらいかかるので行くのが難しく、お世話にならずにいるうちに、孫クンは、3歳まで一言もしゃべらなかったのを取り返すかのようによくお話しするようになったので、行きそびれてしまいました。

が、久しぶりに「わかばルーム」のホームページに遊びに行き、本当に大事なことが書いてあるなぁと奥山さんの許可をいただいて、講演の折に配布したりしています。

私もSTとして、いかにも「科学的」なよそおいを見せつつ、こうするのがいい、その理由はかくかくしかじかとお話ししたりもしますが、ほんとは、奥山さんのようなスタンスで親子さんとお付き合いできたらな、と思うのです。

ご紹介したいエッセイはたくさんあるのですが、一番お読みいただきたいのは次の二つです。

「幸せな子育ての八十八段」(1)
「幸せな子育ての八十八段」(2)

わかばルーム ⇒ わかばのことば(随筆集のようなもの)からも見つけることができます。

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「そらとも」は「この空のもと、いたるところに、志を同じくする友あり」という意味です。

疲れて、ひとりぽっちと思えるときには、空を見あげ、胸いっぱいに元気を補給しましょう。
その曲がり角の先には、きっと新しい出会いと、すばらしいできごとが待っています。

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