ここは中川信子のホームページです。ことばの発達や障害について、
また、言語聴覚士に関連するさまざまな情報を配信していく予定です。

「そらとも」は「この空のもと、いたるところに、志を同じくする友あり」という意味です。
疲れて、ひとりぽっちと思えるときには、空を見あげ、胸いっぱいに元気を補給しましょう。
その曲がり角の先には、きっと新しい出会いと、すばらしいできごとが待っています。

11月13日(金)  長野県諏訪市
 諏訪保健福祉事務所管内保健業務研究会研修会 
 対象:保健師及び子どもの支援にかかわる方
 テーマ: 「ことばと心の発達支援」

11月14日(土)午後  長野市
 発達支援あんしんネットワーク事業「地域発達支援研修会」
 対象:幼稚園・保育所職員 学校・福祉・保健関係者
 テーマ:「この子たちをよろしく
      〜〜〜子どもたちのすこやかな育ちを地域で支えるために〜〜

11月15日(日)  午前 飯田市
 飯田市子ども発達センターひまわり 講演会
 対象:一般
 テーマ:子どもの心とことばの育ち

11月30日(月)  午後 兵庫県明石市
  東播地区市町村保健師協議会研修会
  対象:東播地区市町村保健師

12月2日(水) 午後  南房総市
  第39回 安房地方特別支援教育振興大会
  対象:教員 保護者
  テーマ: 「発達に課題を抱えた子ども
        〜早期からの支援を地域でつなぐ」

12月4日(金) 午後 福島県須賀川市 
   対象:保健師  母子保健関係者

12月18日(金) 木更津市
   対象:保健師、母子保健関係者

12月20日(日) 大阪市
   家族計画協会「親と子の元気セミナー」
   対象:保健師 母子保健関係者

12月24日(木) 多摩市保健センター
   対象:保健師 母子保健関係者

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20151031 チラシ裏面.JPG

pdfファイルはこちら ↓↓ 

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10.31講演会チラシ裏面印刷用.pdf

知人であり「同志」でもある森村美和子さんが登壇される講演とシンポジウムのご案内をいたします。

森村先生は、通級担任として、狛江市内の小学校の子どもたちと、「当事者研究」にあたる「自分研究所」の活動を通して、自己認知を深めるすぐれた実践を重ねてこられました。

通級で共に育った子どもたちの、自己への洞察の深さと、他者への想像力の豊かさには、驚かされます。
単なる「ポジティブシンキング」や「いいところ探し」「ソーシャルスキルトレーニング」を超えた「自己実現を目指す新しい支援」の形になるだろうと感じます。

なお、「当事者研究」をご存じない方もおられるかと思います。
北海道・浦河「べてるの家」(精神障害の人たちの集まり)の実践をご覧になって下さい。
べてるの家に関連する本はたくさん出ていますが、「悩む力ーーべてるの家の人々」(斉藤道雄  みすず書房) が私は好きです。

講演とシンポジウム  
    「生きづらさ」の正体を探る  困っていることを研究する!?
         〜当事者研究から見えてくるもの〜〜

■2015年10月31日(土)  1時30分ー4時30分
  早稲田大学 早稲田キャンパス14号館102教室

■内容
13時30分  第一部  基調講演
   「当事者研究の可能性」    
        熊谷晋一郎さん
          東京大学先端科学技術研究センター准教授
          車いすユーザーの小児科医

14時    第二部 実践報告
  ○ 「自閉症スペクトラム症 内側からの世界とその検証
                  〜発達障害当事者研究より〜
      綾屋紗月さん
         同センター特任研究員 当事者研究当事者
  ○ 「自分研究所を通した自己理解を深める実践事例
                   〜小学校通級の実践より〜
      森村美和子さん
         早稲田大学大学院教職研究科  小学校教諭
    
15時30分  第三部 ディスカッション
16時30分  終了予定

■主催 早稲田大学 教育総合科学学術院 教育会 
  企画 早稲田大学大学院教職研究科 有志
  
■申し込み不要 参加費無料 先着250名

■問い合わせ先
   waseda_kyousyokuken_1031@yahoo.co.jp

 

吃音や選択性(場面)緘黙に関する本を精力的に出版している学苑社から、またまた、すばらしい本がでました。

「なゆたのきろくーー吃音のある子どもの子育てと支援ーー」
    阿部法子・坂田善政 著
    学苑社   2015年8月発行
           1800円+税

3歳でどもり始めたなゆた君の5年間の記録です。
帯の推薦のことばをそのまま引用します。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜   
「変動することばの状態に心を揺らすお母さんと言語聴覚士の詳細なやりとり。“チームなゆた” のサポートと本人の成長。
吃音に関する情報と対応も分かりやすく解説されており、「うちの子、どもってる?」そんな不安を持つご家族、そして吃音に悩む親子を支援するすべての臨床家にとって、多くを受け取ることのできる一冊です」  
            by   原由紀氏(北里大学 言語聴覚士)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

吃症状の一進一退に一喜一憂し、担当の言語聴覚士に疑問をストレートにぶつけるまっすぐなお母さん。
いろいろな疑問に、ぶれずに、丁寧に、本質的なことを伝え続け、「親子を支える」を実現しようと奮闘するST坂田さんの誠実な姿。

なゆた君の吃音がどう変容していくか、も興味深いテーマですが、阿部さん(お母さん)が吃音を通して、3人のお子さんの「子育て」に、深く向き合ってゆくようすも感動的です。

お母さんとST坂田さんとの「関係性」には、人と人との“出会い”を出発点とするSTという仕事の本質が見えるように思います。

学苑社ホームページ
     吃音や緘黙についての本が多く掲載されています。
     皆さんの身の回りにも、きっと吃音や緘黙の子どもがいます。
     ぜひ、理解を深めて下さい。


吃音理解に役立つパンフレット    

坂田さんのようなSTが全国にいるわけではないので、現在、お子さんの吃音に悩んでいる方は以下のホームページから、幼児用または学童用パンフレットをダウンロードしてお読みになるよう、お勧めします。

全国言友会連絡協議会」(吃音当事者団体)
      ↓
  出版物のご案内
      ↓
  幼児用パンフレット
       「うちの子は どもっているの?」
  学童用パンフレット
       「どもる子どもがクラスにいたら」

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pdfはこちら⇒⇒  気仙沼研修会 pdf.pdf


子どもの発達や地域支援にかかわるSTは、STの世界で極めて少数派で、肩身の狭い存在です。
でも、「子どもの発達支援を考えるSTの会」では700名近い全国のお仲間たちがメーリングリストでつながっていて、言いだしっぺである私自身と、会員とのより所になっています。

私もトシを感じることが多くなり、いっしょに会を立ち上げた同級生も徐々にリタイアの方向。会の維持ができるかどうか危ぶまれましたが、若い会員の方たちが力強く「続けましょう!」と言ってくれて、継続の見通しが生まれました。

そんな、私にとって、いちばん大切な会の今年度の研修会が予定されています。


日時 11月28日(土)午後から 11月29日(日)昼まで。
◆場所  気仙沼市 海の市 コミュニティスペース

◆テーマ 「子どもSTに求められるもの
         〜〜被災地支援から見えてきた療育の未来〜〜」

28日(土)のプログラム(講演、シンポジウム、ひかり場体験会)は、会員外の方も参加できます。
興味ある方のご参加をお待ちしています。
申し込み締め切りは27年10月25日です。

詳細は「子どもの発達支援を考えるSTの会 研修会」 をご覧下さい。

この研修会が企画されたいきさつは以下のとおりです。
2011年3月11日の東日本大震災で、各被災地の療育施設は津波で流されたり、破損したりなどの大きな被害を受け、療育の継続が危ぶまれる状態でした。
子どもST会員の中から被災地に何かできる支援はないだろうかとの声が上がり、会として募金を始めました。
 そして、各被災地の療育施設に教材などの物品の寄付からはじめたのですが、もともとSTがほとんどいない地域だったこともあり、募金を原資にして、子どもSTの会の会員を定期的に派遣することになりました。
大阪から、名古屋から、東京から、「行きます!」との声があがり、交通費を会で負担して、気仙沼、陸前高田、釜石の療育機関等へのST派遣を続けてきました。

今は、会としてのST派遣は終了しましたが、当時のご縁で、いまだにST支援は続いています。
そんな被災地支援から見えてきた多くのことは、STという仕事そのものを問い直し、今STに求められていることは何かを考えるための貴重なきっかけであるように思います。
今回の研修会は、そのような問題意識から、企画されたものです。 
ごいっしょに考えることができれば幸いです。

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「そらとも」は「この空のもと、いたるところに、志を同じくする友あり」という意味です。

疲れて、ひとりぽっちと思えるときには、空を見あげ、胸いっぱいに元気を補給しましょう。
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