ここは中川信子のホームページです。ことばの発達や障害について、
また、言語聴覚士に関連するさまざまな情報を配信していく予定です。

「そらとも」は「この空のもと、いたるところに、志を同じくする友あり」という意味です。
疲れて、ひとりぽっちと思えるときには、空を見あげ、胸いっぱいに元気を補給しましょう。
その曲がり角の先には、きっと新しい出会いと、すばらしいできごとが待っています。

毎年4月2日から8日は発達障害啓発週間。
4月2日(木)は、世界自閉症啓発デーです。
青色をテーマカラーとして、世界中で、自閉症啓発の取り組みが行われます。
シンポジウムや展示などもあります。

例年のこととして、日本国内のさまざまな場所を青色に染める「ブルーライトアップ」が企画されています。東京では、東京タワーブルーライトアップが行われるほか、都内の多くのビルも青に染まる予定です。

どこに行けば、青い建物を見られるのか。
それは、こちら からお探し下さい。(NPO法人あっとオーティズム内)
青く浮かぶ建物の数々は、夢の中のように、美しいですね・・・・・・。

徳島にすむSTの友人が、通りすがりの人にかけられて、心に残っているということば。「自閉症を啓発するんじゃなくて、自閉症感謝デーにしないとだめやで」

啓発しなくても、みんなの中に“当たり前”に、発達障害の人、自閉症の人への理解が根づく日。その日をめざして、あっちでも、こっちでも、取り組みが続きます。

西東京市にある武蔵野大学に、ST(言語聴覚士)養成コースが昨年4月に新設されました。コースは二つあります。いずれも大卒者対象で
・専攻科 言語聴覚士養成課程
 ・大学院人間社会研究科 人間学専攻 言語聴覚コース   です。

私はそのことを昨年6月に知人のSTから教えてもらいました。パンフレットがきれいな紫色だったことと、STの勉強を根本的にやり直す必要を感じていることから、食指は動いたものの、もろもろの事情から諦めました。
懸念材料は記憶力、集中力の衰えと視力の低下・・・・。

その、気になっていた武蔵野大学のST養成コースの創立一周年記念シンポジウムのシンポジストにお招きいただいたので、喜び勇んで参加しました。


「地域に根差した教育・研究・臨床機関を目指して」

スピーカー(シンポジスト)と演題は以下のとおり でした。
「連携」や「地域」の話は、言語聴覚士の本流では、なかなか語られないテーマなんですよ。これだけ「地域」「在宅」「あたりまえの生活」が叫ばれているというのに。
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 「人間学に立脚した言語聴覚療法学を目指して」 
           小嶋知幸(武蔵野大学)
 「八王子言語聴覚士ネットワークの10年ーー地域職能団体のミッションを考える−」
          東川麻里(八王子言語聴覚士ネットワーク代表、北里大学)
 「急性期から、そして再び社会へ」 
          小泉智枝(北原国際病院)
 「地域で活動するSTとしての取り組み−武蔵野市失語症会話パートナー養成事業を通して−」 
         松田江美子(生活リハビリサポートセンターすばる)
 「北多摩あたりを“たま多摩ST会”でつなげたい」 
         宮田睦美(北多摩地区ST会世話人)
 「子どもの発達支援−地域での連携とSTの役割」 
        中川信子(子どもの発達支援を考えるSTの会代表)

  総合討論

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言語聴覚士の養成コースは、さまざまなレベルや内容の養成校が乱立状態になっています。3年間の学校では無理ないとしても、4年の時間が与えられている大学のコースでさえも「これは、国家試験に出るからおぼえなさいよ!」的な技術者養成に偏った教育にならざるを得ないのが現状です。

対人援助職として、STのミッションは何か?といった、本当に考えるべき問いについて考える暇もなく流されてしまうのです。

そういう意味で「人間学に立脚した」を掲げる養成コースの誕生は、STの一人として本当に喜ばしいことだと思い、応援したいと思っています。

学費もわりとリーズナブルなんですよ〜〜〜。

シンポジウムは去る3月21日でしたが、その様子がケーブルテレビのJ−COMで放送されたそうです。
URLを貼り付けます。(番組の12分くらいのところから1分間ほどです)
   https://www.youtube.com/watch?v=7NhPsoy0K9Y

ただ、悲しいかな、言語聴覚士(ST)のことが、字幕では「言語福祉士」となっていました。認知度の低さに、あらためて愕然とした、私たちでありました・・・・。

毎年開かれている「子どもの福祉用具展」、2015年は第14回を迎えます。

期日  2015年4月18日(土) 19日(日)

会場  東京流通センター(TRC)

車イス、各種スイッチ、コミュニケーションエイド、食器、遊具など、障害を持つお子さんの生活をよりよくするためのさまざまな用具が一堂に会します。

この一年に1回のフェスタに、理学療法士(PT)協会、作業療法士(OT)協会はブースを出すのに、言語聴覚士(ST)協会がブースを出さないなんてもったいない、と考える一人のSTさんが、「子どもの発達支援を考えるSTの会」のメーリングリストで出資者、協力者を募りました。会の内外から次々出資者が現れ、また(株)学苑社、東京都言語聴覚士会、などの協力もあり、決して少額ではない出展資金がクリアされ、短期間の間に、出展の見通しがたちました。

肢体不自由のお子さん達が主たる対象ですが、発達障害のお子さん達のことも視野に、いろいろなおもちゃや、遊具を展示したり、遊んだりできるよう企画し、ミニセミナーなども計画中です。

自分で言うのもナンですが、STは、本当に面白い仕事ですし、一人ずつに合わせていろんなことができるんですよ! そして、ステキな人たちが多いんですよ。

皆さま、どうぞ、参加して、STの底力に触れて下さい。
特設ホームページが開設されました。
    ↓ ↓
ST@キッズフェスタ」 随時ニュースを掲載します。

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「そらとも」は「この空のもと、いたるところに、志を同じくする友あり」という意味です。

疲れて、ひとりぽっちと思えるときには、空を見あげ、胸いっぱいに元気を補給しましょう。
その曲がり角の先には、きっと新しい出会いと、すばらしいできごとが待っています。

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