ここは中川信子のホームページです。ことばの発達や障害について、
また、言語聴覚士に関連するさまざまな情報を配信していく予定です。

「そらとも」は「この空のもと、いたるところに、志を同じくする友あり」という意味です。
疲れて、ひとりぽっちと思えるときには、空を見あげ、胸いっぱいに元気を補給しましょう。
その曲がり角の先には、きっと新しい出会いと、すばらしいできごとが待っています。

 小学館の動画サイトもごらん下さい。
http://www.shogakukan.co.jp/pr/90th/311412.html
                 2014年8月18日追加情報

『小学校で困ることを減らす親子遊び10
ーー発達が気になる子を理解して上手に育てる本』
    木村順     小学館    1300円+税
     2014年6月発行

授業態度が悪い、授業中に席を離れる、読み書き計算が苦手、やる気がない、人の気持ちが分からない、極端に不器用、忘れ物が多い………
小学生になってからの「困った」ことの数々。親はほんとに頭が痛いです。

この本は、「小学校で困ること」にぶつかった子どもたちに対して、「家庭で何かできることはないか」と考える保護者向けに作られています。
家にある物、安価で入手できるものを使って気軽に取り組める遊びです。

「わかってくれるかな 子どもの高次脳機能障害 
    発達からみた支援」
      太田令子編  クリエイツかもがわ
      2014年5月   1500円+税

病気や事故によって、高次脳機能障害の状態になるお子さんは、決して少なくありませんが、理解も支援もなかなか進みません。

この本は、(高次脳機能障害の子どもを持つ家族会の)「活動の中から見えてきた子どもの気持ち、親の気持ち、こんなことが周囲に分かってほしかったのにという思いを
何とか伝えたい、もっと多くの人たちにわかったもらいたいということから編集されたのが本書です」とあります。

「人の一生を左右するもっとも大切な臓器である脳に後遺症を残してしまった子どもたちのために『生きていてよかった』と思える人生をプレゼントしたいものです。
それは私たち大人の責務であり、どのような配慮をして彼らの長い人生を支えるべきか?

本書が高次脳機能障害支援拠点機関の支援コーディネーター、教育関係者、家族、当事者団体関係者の活動の一助になればと願う次第です」
と前書きにあります。

内容は
1  私たちはこんな本を出したかった
2  子どもの高次脳機能障害を考える
3  子どもの育ちを考える
4  高次脳機能障害を持つ子どもの行動特性
5  家族会の活動
               に分かれています。

同じクリエイツかもがわ から出版されている高次脳機能障害関連の本に
◆「ふたたび楽しく生きていくためのメッセージ
     高次脳機能障害の子どもを持つ家族との対話」
     栗原まな アトムの会
◆「よくわかる 子どもの高次脳機能障害」
          栗原まな
◆「なるほど高次脳機能障害」 橋本圭司  
                      があります。

 何年か前(十年?)に五十肩と思われる症状が起きました。何しろ病院がキライなもので、「五十肩?そのうちに治る」を信じて、痛いのをガマンしているうちに、確かにひどい痛みは治りました。
が、左右の肩とも、ある動きをすると「いててて!」が起きるので、ついつい動くのがおっくうになったりしていました。

 病院とかに行ったって、「ま、加齢現象の一種ですからしょうがないですね」と言われるにちがいない、と、不自由ではあっても、しのぎしのぎ生きて(大げさ!)おりました。

以前から、よく通る道ぞいに「接骨院」という看板がかかげてあり、とても気になっていましたが、骨が折れてるわけでもないから、接骨でもあるまい、とも思っていました。
ある日、意を決してそこの受け付けで、「あのー、接骨院と整骨院ってどうちがうんでしょうか?」と「聞いてみました。
院長先生は、「同じですよ」とこともなげなお返事。へぇ、
「肩と腕と痛いんですが」というと「お時間があるときに、来てみて下さい」と。

で、通い始めまして、なんと!!
痛みはほんとに軽くなりました。
洋服の袖に手を通すのも、自転車の前カゴにいれたバッグを取るのも、洗濯物を干すのも、高い棚に入っている調理器具を出すのも、「ああ、前はこんなふうにやってたわよ!」と、いちいち感激しております。
首の痛いほどのコリも、肩のバリバリ感も、併せて改善。

施術していただいている間の、先生との他愛ない会話とか(他の患者さんたちとの会話も筒抜けですし)、わっはっはっはという笑いとか、なんとも言えず楽しいひと時です。 

「一生この痛みとは付き合っていかなくちゃならないと思ってたんです」と言うと「どうして、そんな風に思っちゃったんでしょうねぇ。肩でも腰でも、ともかく、痛かったら、我々の所にどうぞ」と不思議がられました。

ちなみに、日本柔道整復師協会 ホームページを見ると「接骨院や整骨院では、柔道整復師によって、骨・関節・筋・腱・靭帯などに加わる急性、亜急性の原因によって発生する骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷などの損傷に対し、手術をしない『非観血的療法』によって、整復・固定などを行い、人間の持つ治癒能力を最大限に発揮させる治療を行っています。」とあります。

まだ、完全に治ったわけではないのですが、一生治らないと思っていた症状が治るかもしれない、少なくとも、改善する、と思えるのは、本当にありがたいです。


このたび、「そらとも」主催の講演会を開くことにしました。


題 : 中川信子講演会「子どものこころとことばの育ち」

内容
:   子どものことばの発達と脳のはたらき 
      「ことばが遅い」とは?
      こころの育ちと周りのおとなの接しかた
      毎日の暮らしの中でできること
      「育てにくい子」のことををどう考え、どう接したらいいか 
      共同注意の発達について
         
DVD「ことばが育つ語りかけ育児」を用いて解説

対象 : 保健師 保育士 幼稚園の先生、 療育関係者
      教員、 保護者   などどなたでも         


日時 :2014年11月2日(日)
         10時30分ー12時
         13時ー15時30分


会場 : 全労連会館2階ホール
         〒113-0034
           東京都文京区湯島2-4-4


アクセス       : JR総武線・中央線御茶ノ水駅より徒歩7分
その他のアクセス詳細はこちら

参加費 : 5000円(当日会場でお支払い下さい)

定員 :  おおむね80名程度

申し込み : 以下の申し込みフォームからお申し込み下さい。
      

主催 :  そらとも

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チラシ 印刷用ダウンロード  ↓
 11月2日 そらとも講演会 チラシ.pdf

こころの科学175号  日本評論社  2014年5月

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わが敬愛する精神科医 山登敬之先生(東京えびすさまクリニック)の企画による特集「思春期の“悩み以上、病気未満”」は、さすが!!と言いたくなるような内容満載でした。

企画・編者のことばとして
「精神科医の目から見れば、思春期の年代には、病気の輪郭が曖昧なケースが少なくない。また、慌てて白黒をつけるよりも、グレーはグレーのまま経過をみたほうが、のちに本人に利益をもたらす場合もある。この時期、そんな子どもの傍らには、彼らの悩みに耳を傾け、適切な助言のできる大人が一人でも多くいてほしい」
とある所に、山登先生の立ち位置が現れていると思いました。

記事の内容は
勉強ができない・学校に行きたくない・友だちという存在・いじめにあっている・家に帰りたくない・イライラする、キレてしまう・ケータイ依存・友だち未満、恋人以上!?・性への違和感・自分がどう見られているか気になる・自分のことがイヤでたまらない・リストカット、OD(薬物依存)・死にたくなる・大人になりたくない?
と多岐にわたります。

「友だちという存在」(岩井秀人氏)から、心に残った一節。
他者とこころ同士のつながりをもつきっかけとなるのは、自分が「何ができる」とか「何をもっている」というようなこころの中の「強い部分」ではなく、「何ができない」とか「何をもっていない」という、こころの「弱い部分」だと思っている。
「お互いひどい目にあってきたけど、まあ、頑張ろーよね!」という関係。生きてきた中で遭遇した理不尽なことというのは、時を超えて意外なところで人と人を結びつける。それを共有できたとき、「えー! 自分だけじゃなかったのー! あなたも大変だったのねけ!」とお互いにその理不尽さを共有できる。
この「共有できる」ということがとても救いで、一人でもちきれないものだって、何人かでもてば軽くなるものだ」 P26

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