ここは中川信子のホームページです。ことばの発達や障害について、
また、言語聴覚士に関連するさまざまな情報を配信していく予定です。

「そらとも」は「この空のもと、いたるところに、志を同じくする友あり」という意味です。
疲れて、ひとりぽっちと思えるときには、空を見あげ、胸いっぱいに元気を補給しましょう。
その曲がり角の先には、きっと新しい出会いと、すばらしいできごとが待っています。

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以前、PHP研究所から出版された「4歳までのことばを育てる語りかけ育児」は、会員向け販売というスタイルだったため、一般書店に並びませんでした。
今回、一般流通ルートに乗る形でリニューアルされました。


月齢・年齢ごとに、「ことばの育ち」の基礎知識と、語りかけのポイントをイラストでわかりやすく解説しています。
日々の忙しい子育ての中でも無理なく実践できると思います。

ことばの遅れとか、障がいの可能性には正面からは言及してありませんが、子どもの発達に不安を持っている、子どものことばを豊かに育ててあげたい、とお考えの親御さんに役立つ本です。
挿し絵がとてもかわいいですよ (^_-)-☆

今まで以上に、共同注意の成立を意識して、視線を合わせることの大切さや、テレビ、DVD,スマホに気をとられずに、子どもに気持ちを向けて、ということを強調したつもりです。

 項目例:赤ちゃんの視線を追う/気持ちにことばを添えてあげる/二人で同じものに興味を向ける/大人の行動をことばでつぶやく/など

どうぞ、よろしくお願いします。

「夢のみずうみ村」 をご存じでしょうか?OT(作業療法士)の藤原茂さんが山口県防府市で立ち上げた実にユニークな介護の場?です。詳細はホームページをごらん下さい。
夢のみずうみ村

千葉県浦安市と東京都世田谷区にもデイサービス等の施設が広がりました。

この夢のみずうみ村が、被災地の大槌町に子どもたちがいつでも駆け込めるハウスを作ろう、何でも相談んできる場所をつくろう、と一億円募金をしています。
第一期は2000万円以上が集まり、あっという間に「子ども夢ハウスおおつち」が生まれたそうです。

現在 第二期の募金運動を行っています。お金が集まれば「スープ屋 夢結び」(車による移動販売)が開始される予定とのことです。


募金方法はこちらから

大槌 表
大槌 2

pdfファイルはこちら  ⇒ 子ども夢ハウス大槌.pdf

同志として尊敬し、先達と仰ぐ海野健先生のHAC(Home Training for Autistic Children=自閉症家庭療育)プログラムは、お家で、今日からできる、やりがいのある子育ての視点と具体的方法を指南してくれます。
   
私は、担当しているお子さんがお父さんのお仕事の関係で海外に行くことになる場合に、「どうしたらいいでしょう?」と聞かれることがあると、「HACプログラムの本を取り寄せて、おうちでやってみるといいですよ」とオススメしています。
「海野先生は、メールでの質問にも応えて下さいますからね」とも。

自閉症のお子さん達の共同注意の成立に着目し、でも、共同注意を成立させようとするのではなく、「お仕事のできる子に育てよう」という視点からのアプローチをします。すると結果的に、共同注意の面でも成長が見られるので、あ〜ら不思議〜。

10年くらい前の「赤ちゃん学会」の会場で、海野先生が、ポスター展示をしておられたのを見て「これはスゴイ!」と ピン!と来て以来のお付き合いです。

着々と全国に広がっており、講座を聞いた方は「な〜るほど!」とヒサを打っていただけるのですが、いかんせん、まだまだ宣伝が行き届かなくて、講座の参加者が一桁だったりするそうです。
なんともったいない \(◎o◎)/!

そこで、この場を借りてお知らせします。

公開講座

4月 4月13日(日)  10時     基礎編
               13時30分 応用編

5月 5月9日(金)   18時  基礎編 

 

◎会場は  港区立青山いきいきプラザ

◎お問い合わせ・お申し込みは

     Eメール: 


詳細はHACの会 ホームページをごらん下さい

◆『発達支援実践塾〜開けばわかる発達方程式』◆
   発達障害臨床研究会 著
   木村順・川上康則・ほか編著
  学苑社     1500円+税
http://www.gakuensha.co.jp/cn61/pg468.html

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作業療法士の木村順先生たちのグループは、故・宇佐川浩先生(淑徳大学)主宰の「発達障害臨床研究会」を、宇佐川先生の没後も、続けておられます。

この本は、宇佐川先生の「感覚と運動の高次化理論」と「感覚統合理論」を手がかりに、子どもたちの発達の全体像をつかみ、子どもの行動をどう理解し、どういう手立てを講じたらいいかを学べるようになっています。

各項目の見出しの一部をご紹介します。(^_-)-☆
     たとえば

▲7▲ 軽トラで、アクセルべた踏み、きつい坂道
  長期の不適応=苦戦している子ども×少ない支援 

▲8 ▲「今のうち(強制)、そのうち(放置)、ココで(食事場面のみ)」は要注意
 「急がば回れ」で偏食指導
 膠着状態=「食べない」こだわり×「食べさせる」こだわり
▲11▲ オンリーユウ(言う)「おしゃべりばかり」も障害特性
  ことばの空回り=視空間認知のつまずき+知的能力あり

たとえが分かりやすく、日々苦戦している担任や担当者、そして、保護者の方たちに役に立つと思うので、オススメします。 

卒業式シーズンです。
今日は、近くの幼稚園の卒園式だったらしく、胸に造花をつけた坊やとお母さんがお話ししながら歩いていました。

2期務めた教育委員から卒業したので、入学式も、卒業式も参列しなくてすむようになりました。教育委員は来賓のトップ位置なので、校長先生に先導されて、体育館に入る時の順番が第一番なので、毎回、プレッシャーでした。
市長か市議会議長が列席される場合にはナンバー2の位置なので、助かったーと思うのでした。

そのうえ、演壇に上がるときに転ばないかしら、とか、スリッパが脱げないかしら、とか、せっかく指導室が書いてくれた祝辞を読む時にくしゃみ発作(花粉症の)におそわれたらどうしよう、とか、くしゃみ発作に備えてティッシュだけはフォーマルのウェスト部分に隠しておこうかとか、いやいや、隠したティッシュが、壇に登るときにポトンと落ちたら末代の恥だわ………とか、ばかばかしいことを心配しなくてすむようになりました。

リルケのことばに「人間にとって一番不幸なのは、これから起こるかもしれない不幸の数々を想像している時だ」とかなんとか、たしかそんなことばがあったと思いますが全くそんな感じ。

教育委員を8年間やったので、単純計算すれば、小学校中学校の入学式と卒業式それぞれ1回ずつ年4回を8年分=32回 式に参列した計算ですが、一度も転ばなかったし、くしゃみ発作にもおそわれずにすみました。

別の誰かのことば、「想像した最悪のことは、たいてい起きないものだ」です。

さて、こんなことを言いたいのではなくて、お子さんたちの成長は、本当に素晴らしい、といいたかったのです。

卒業式に出なくてすむようになってラクになった反面、特別支援学級併設校の卒業式で、幼児期、2歳、3歳でお会いしたお子さんが、りっぱなお兄さんお姉さんになって巣立ってゆくまぶしい姿を見られないのは。、とても残念です。

「2しゃい(歳)」「3しゃい(歳)」のころ、ベッタリ床にへばりついてベェベェ泣いていた姿は片鱗もなくスラリとした笑顔のステキな長身の少年になっていたり、
3しゃいころに、「マシラのごとく」多動で、お友達をひっかくわ、つきとばすわ、かみつくわ、だった問題児?が、下級生に頼られる兄貴に育っていたり、
はたまた、感覚過敏で、これじゃあ生きていくのが大変だよねぇぇぇぇと同情していたお嬢さんが、運動部で活躍して「高校ではバスケをがんばりたいと思います」などと述べるのを聞くと「あ〜れぇ〜。3歳のころは、ボールなんか、ゼッタイに取れなくて、逃げ回ってたじゃない?」とびっくりしてしまいます。

人は成長します。
子どもの成長は、なおさらすばらしいです。
だからこそ、今、先が見えなくて不安で不安でたまらない保護者には、先を歩いた保護者の体験談が、何より必要だな〜と思うのです。

両者をうまくマッチングさせる「場」と「しかけ」が必要で、これが難しいんですね。
狛江市では「家族まるごと支援」の方向を打ち出して、これから進んで行こうとしていますが、実際に、何をどう進められるのか、総論OKでも、各論は多難です。

 半年ほど自宅療養していた長男が、塾のセンセイに復帰しました。
一時は、一生寝たきりか、と覚悟するほどの状態だったので、このような日が来たことを奇跡かと思うほどです。感謝にたえません。
本人も、「書いていいよ」というので、心配かけた方々の目に留まって、安心していただければと思って、てんまつを書きます。

忘れもしない2013年9月14日。息子から電話がありました。
狛江市内にある勤め先(個人塾)からです。
「腰が痛くて動けなくなったから救援要請!」。
すぐに車で迎えに行きました。
階段なんて、降りられるはずもない状態でしたが、精神力(?)で降りて、家についたとたんに寝付いて、文字通り、身動きできなくなってしまいました。

と、ここまで聞けばたいていの人は「ああ、ぎっくり腰ね。私もやったことある。あれは痛いよね〜」とおっしゃると思います。
当然、私もそうだと思いました。
とりあえず、救急当番の病院に電話したところ「ぎっくり腰の場合は、来ていただいても、大した治療はできません。お家で痛みが治まるまで寝ているのが一番です!」といわれましたので、ようすを見ていました。

が、痛み方がただごとではなく、どうやら、神経や筋肉にも異常が来ているような症状の数々。
もしも、興味のある方は「脊髄炎」の闘病記などを読んでいただくと、どんな症状だったのかが分かりますが、それこそ「ひと言では言えない」状況が続きました。
ちょっと触れるだけでも全身に電流が走るような痛みでエビ反りになって体が飛び上がってしまうので、病院に運ぶなんて、とんでもない。
もともと痛みにはがまん強い息子なのに、「ぎゃーっ!」と叫ぶほどの痛み。
軽いタオルケットも重くてたえられず、フリース素材の軽いケットだけが体に乗せられました。
痛みで、夜も昼もほとんど寝られません。時々、うとうとする程度。

食べることだけは、続けられました。それこそ、親鳥がヒナにエサを与える…状態で、一口ずつ口に運びます。とろみのあるシチューなどは、食べにくくて却下。むせたりしたら大変!!!!

飲むのはストローか吸い飲みで。頭を横に向けることもできないので、熱帯魚に空気を送り込むチューブを買ってきてストロー代わりにしました。曲がりやすいので、長めに切って、口に差し込めば、飲めるのです
こんな所に、仕事上、手に入れたさまざまなノウハウが役に立ちました。

あたためたり、冷やしたり、ともかく、本人が少しでも痛みが少なく、気持ちよく過ごせるように、と、我ながら、よく工夫して介護したな、と思います (^_-)-☆

また、ネットで探して、訪問して下さるという、鍼灸整体の先生を捜し当て、寝付いた2日後から毎日のように来ていただきました。
お若いのに、腕は確かで、これまた、とてもよい勉強になりました。
お父様も、鍼灸整体の先生をしておられるとか。知識や守備範囲の広さ、深さがただものではない!感じです。

治療院を構えてはおらず、出張専門とのこと。
出張範囲は、おおむね都内とのこと。
依頼が集中して、うちに来てくださらなくなると困るのですが、特別にお教えします!

三華堂整体出張治療院
鍼灸治療と整体をなさいます。

さて、最初の何日間か、息子は「左足、ある?」と聞いたり、「体の位置がどういうふうに向いているのか把握できない…」と言ったり、「起き上がる、ってイメージが全くつかめない」などといいました。
腰も足も、筋肉が明らかに萎縮してタプタプになってしまっていたので、これは、単なるギックリ腰ではゼッタイないぞ、神経筋萎縮系の何かの可能性が高い、と覚悟しました。私は病院づとめをしたこともあるので、神経筋萎縮系の患者さんたちのことを知っていましたから。
ただ、マヒではなく、触られる感覚はしっかり保たれていましたし、動かすことができていたのが、一縷の望みでしたが。

体の位置感覚や、足の動かし方が分からない状態についてはニキ・リンコさんたちの本「自閉っ子、こういうふうにできてます」(花風社)に「コタツに入ると足がなくなる」というエピソードが有名ですが、私や息子の周辺でお会いする発達系のお子さんたちは、同様のエピソードを山と抱えています。
私はそういうことがありうるだろうな〜と想像して理解するのですが、息子は今回、体験して深く理解し、共感できるようになったそうです。
それにしても、叫ぶほどの痛みと眠れなさのさなかに、「体の位置情報がつかめないってこういう感覚なのかぁ」などと考えたり、話したりするのは、かなりヘンな親子ではあります。

鍼治療も回を重ねて、少しずつよくなる方向が見えてきたので、東洋医学系の方法に賭けようと思ったものの、昼夜続く全介助の生活で、私も体力の限界になりそうでした。
そこで、3週間たったところで、「死ぬ気で」介護タクシーをお願いし、4人がかりでタンカに乗せてストレッチャーに移し、(取り落としそうになりながら)病院にかつぎこみました。

病院の先生は「どうしてこんなになるまでほっておいたの!!?」とお怒りでした。
ほっておいたわけではなかったんです。病院に連れて行ったときは、最初の状態よりずっとよくなっていたのですが………
そして、やっとのことで入院させてもらいました。

なぜ、こんなになるまで病院に来なかった!!とセンセイには叱られましたが、でも、もし、すぐに病院に入ったとしても、確たる治療の方法があったとは思えないし、鍼治療を一回受けるたびに、明らかな変化が生まれるのを実感していたので、今でも、あれは最善の選択だったと思っています。

受診する前に、「入院後も、鍼の治療を病室で続けさせてもらえないか」と交渉したのですが、一言のもとに却下でした。残念。
西洋、東洋の医療を両方実施してくれる統合医療の病院がもっともっと増えれば、医療費の削減にもつながると思うんだけどな………
病院で、鍼、お灸、漢方、整体、ヨガ、などなどが併せて受けられたらいいと思いませんか?

さて、入院した病院は、近くのアットホームな小規模の病院で、入院中にも、思い出すと笑えて来る、いろんな楽しいエピソードの数々。

息子は、以前からそうでしたが、痛みやつらいことがたくさんあっても、面白いことや楽しいことを見つけ出すことにかけては天才といえる能力を持っています。そのことも、再確認しました。

レントゲン、MRI,血液検査、髄液検査やら、いろいろやっていただき、原因は不明。
でも、やがてリハビリも始まり、これまた、親身になってくださるPTさんたちに恵まれ、動きは改善しましたし、ST以外のセラピストの患者への向き合い方は、これまた、いろいろ勉強になりました。

1ヶ月ほど入院して、11月半ばに、杖をついて、ヨロヨロとなら歩けるようになり、退院したのですが、そこからなぜだか、また、全然歩けない寝たきり状態に逆戻りし、それでも、また、徐々に回復して立ち上がれるようになり、杖なしで足が一歩前に出るようになったり、前にかがめるようになったり、しゃがめるようになったり、それこそ、フツウの人たちにとっては、何でもない一つずつの動作が、「できるようになった!」という喜びを生んでいます。

介護ベッドを借りて、1階に設置。もう二度と2階には昇れないかと思いましたが、今はスタスタとは行きませんが、一日に何回でも上がったり降りたりできるようになりました。

思えば、彼が大学生のころ、乳幼児期から持っていたアトピーが成人期劇症型アトピーに進行しました。これ以上、病院で言われる治療を続けても、先は見えない。よし、クスリから離脱しよう!と親子で決心し、それこそ、「ワラにもすがる思い」で水、食べ物、漢方、気、整体など、あれこれにトライしました。
人間にこんなことが起きるのか!と 人に言っても、経験した人ではないと信じてくれないような激しい経過をたどりました。
やめずにすんだのは、ネット上の、体験者たちの記録でした。
あまりの症状のひどさに、途中で投げ出して病院に頼ったとしても、それこそ、「どうして こんなになるまでほっておいたんだぁぁぁぁぁ」とクスリ漬けに逆戻りするのは目に見えています。先を歩いた人たちの体験が一番の力になる、とそのとき感じました。

その間、生体が持つ自然治癒力とそれを助ける種々の摩訶不思議な「力」について知ることができましたし、結果、生命力のほうがまさりました。
人間は「生かされている」、と、心底思えるようになったのも、この時の経験のおかげです。
10年かかりましたが、ステロイドも、他のクスリも何も使わずに、まあまあ健康になってきて、少しずつ社会生活への参加が可能になりました。

その後、アトピー由来の網膜はく離の手術以外、お医者さんにはほとんどかからず、クスリは花粉症の時期に飲むだけで、しのいで来ました。
風邪で熱が出ても、安静にして経過を待つと自然に治るものですし。
なので、今回は、久々の大事件でした。いやー、大変でした。

まだまだ痛みはあり、フツウの生活とは行きませんが、確実に快方に向かいつつあるようなので、こんなふうに書けるようになりましたが、病気は、ある日突然やってくる、と痛感しました。

私自身、病院のリハビリのセクションに身を置いたこともあり、突然降りかかってきた病気や障害と付き合って行かねばならない方やそのご家族のやりきれない気持ちを身近に感じていました。
つらい時期を抜けていけるように、寄り添い、できることをする………ように、自分に課してきたつもりです。

今回の息子の「急性腰痛症」を通して、ほんとにいろんなことを考えさせられました。(すごい症状だったのに、ついたのはありふれた名前なので残念です。もっとも、腰痛の8割以上は原因が定かになっていないのだそうですね。)
重いものを持ったり、ムリな姿勢をして「ぎくっ!」となる………って思っていますが、腰は「体の要(かなめ)」と書くとおり、疲労や栄養の偏り、ストレス、その他、生活全般のムリが腰に来る………ものなのだそうです。

皆さまも、気をつけて下さい。


弱い側の立場になると、人の親切や善意が身にしみます。
病院の先生の辛らつだけど底にあたたかさが感じられることばとか、給食を運んできてくださる方が言ってくれた「いいお箸ですね!」とか、点滴用の針がなかなか入らないときに「全力でやるからね」という同じ高さに立ったことばかけとか、「よくしてあげたい」「治してあげたい!」と思ってくれていることがはっきり分かるリハスタッフや、鍼灸の先生のことばなどなど。本当にありがたかったです。

勤め先である塾は、ちょうど彼の父親世代にあたる塾長と長男とで、一対一または二対一のていねいな個別指導を行う塾です。
もともと体力がなく、9時−5時フルタイムの勤めにはとても耐えられそうにない長男にとってはもってこいの仕事でした。
通常の塾であれば、突然休み始めて5ヶ月も休んでしまえばクビになってもおかしくないところですが、塾長は「みんなが、中川先生が戻ってくるのをクビを長くして待ってますよ」とニコニコ笑いながら、休みの間、生徒さんを代わりに引き受けてフル回転して下さっていました。
病院のリハスタッフは、皆さん、仕事のことを気にして「こんなに長く仕事を休んで大丈夫?」と聞いて下さいましたが、そんなわけで「大丈夫」だったのです。

まだまだ、目も手も離せませんが、やっと、通常運転に戻りつつあります。
鍼灸整体の先生には「毎日お灸をするといいですよ」とアドバイスされ、一日二回、あれこれのツボにせっせとお灸をしています。
一ヶ所ずつの時間はせいぜい5分くらいなのですが、腰、背中、足、手、と場所の数が多いので、結構時間をとられます。
待っている時間に、ついでに、自分にもお灸をしています。ひじのところにお灸をすると、肩こりが、あ〜れぇ〜 ラクになるのは実に不思議。
これは確かに効き目があるわ!と実感するので、息子にも、休まずせっせと続けています。
一方、ごたぶんにもれず、高齢者介護問題も進行しつつ………です。

仕事は、いざというときには家族を優先させられるよう、今まで以上に選り好み(?) してボツボツやって行きますので、よろしくお願いします。

 3月11日(水)午後10時ー11時13分、NHK総合テレビでドラマ「生きたい たすけたい」が放送されます。
NHK広報
http://www2.nhk.or.jp/pr-movie/detail/index.cgi?id=08_0029

【ドラマの内容】
宮城県気仙沼市で、着のみ着のままで公民館に避難した人々がいた。その数、446人。
避難した人々を容赦なく襲う、10メートルを超える津波。
小さな命を守るために、大人たちは子供らに優しく語りかけ、身をていして、寒さや火災、そして恐怖と必死に闘い続けた。
そんな時、ある奇跡の絆が窮地を救う。
母が公民館に閉じ込められているのをメールで知った息子が、ロンドンからそのことをツイッターに投稿。誰に届くかもわからないまま、救助を呼びかけた。
その小さな声は、人々の善意によって世界中を駆け巡り、ついには、東京都庁にまで届く。
そして、恐ろしく静かな朝を迎えようとしていた時、1機のヘリが公民館の上空に現れる…。

震災から3年。実際に起こった出来事やエピソードを独自に取材し、再構成した上でドラマ化。絶望の中から立ちあがる、人々の勇気と、その人々を支えたいという「絆」の物語が、いま描かれる・・・・・

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イギリスにからツイッター投稿をした息子さんのお母さんは、障害児のための療育通園施設の園長先生です。
私たち「子どもの発達支援を考えるSTの会」は、被災地のいくつかの療育機関などに、ST(言語聴覚士)を派遣する・・・という応援を継続的に続けさせてもらっているのですが、この園長先生のおられる通園も、その一つです。

2年前、気仙沼に行った時には、まだ間借りしての通園対応でしたが、今は近くに、ユニセフの援助で、新しい、ステキな建物ができたそうです。
園長先生を初めとする、関係者のご努力が実を結んだのですね。

世の中にはいろいろな不思議なご縁があるものです。
知り合えた縁に感謝して、ぜひドラマを見たいと思っています。

こちらのブログでも紹介されています。 
     ↓
http://blog.livedoor.jp/motive3034/archives/51911711.html

 

2014年

9月14日 日本自閉症協会山形大会
        シンポジウム③

10月1日 
「母子保健指導者研修会」
  
 講演②「子どもの発達障害と言語」 14:40−15:50
   主催   公益財団法人)母子衛生研究会
   会場   三重県津市  三重県教育文化会館

10月2日 発達障がい支援講座
   「子どものこころとことばの育ち」  17:45ー20:15
   主催   紀南圏障がい者総合相談支援センター あしすと
   会場   三重県御浜町役場 くろしおホール

10月12日(日) シンポジウム「よく分かる発達障害」13:00−17:00
       「『育てにくい子』」と発達障害〜幼児期、学童期の姿から」           
    主催  公益社団法人)青少年健康センター
        http://skc-net.jp/ 
    会場   
筑波大学 東京キャンパス 文京校舎

詳細はそれぞれの団体のHP等をごらん下さい。

 

 

ちょうど一年前に出版された「生まれたときからことばを育てる暮らし方」(保健同人社)、ひどすぎるスケジュールの中で、カットを担当してくださった林やよいさんと、「えーー、うそーーー」と悲鳴を上げながら、でも 励まし合いながら生み出された本なので、とても愛着があります。
多くの方に読んでいただきたいです。

この本の書評が一般社団法人家族計画協会の広報誌「家族と健康」に掲載されました。
評者は釧路の堀口クリニックの堀口貞子さんです。ありがとうございました。

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pdfファイルはこちら

    ↓

生まれたときからことばを育てる暮らし方.pdf

 3月8日(土)北海道日高地方の新冠(にいかっぷ)町にて保護者・保育者・保健師・教員・療育関係者・一般を対象として「子ども発達支援研修会」が開かれ、中川がお話をします。

演題は「子どものこころとことばの育ち」です。

日時  2014年3月8日(土)午後2時ー5時

会場  新冠町レ・コード館

会場に若干の余裕があるとのことで、ご希望の方は新冠町子ども発達支援センターまでお申し込み下さい。
    電話 
0146-47-1522(大塚さん) 

お問合せ・ご相談はこちら

「そらとも」は「この空のもと、いたるところに、志を同じくする友あり」という意味です。

疲れて、ひとりぽっちと思えるときには、空を見あげ、胸いっぱいに元気を補給しましょう。
その曲がり角の先には、きっと新しい出会いと、すばらしいできごとが待っています。

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