ここは中川信子のホームページです。ことばの発達や障害について、
また、言語聴覚士に関連するさまざまな情報を配信していく予定です。

「そらとも」は「この空のもと、いたるところに、志を同じくする友あり」という意味です。
疲れて、ひとりぽっちと思えるときには、空を見あげ、胸いっぱいに元気を補給しましょう。
その曲がり角の先には、きっと新しい出会いと、すばらしいできごとが待っています。

東京都自閉症協会主催の篁一誠先生の講演会のご案内です。

「教える」ということをめぐって、「相手に寄り添う」ことをめぐって、誰にでもあてはまる深いお話が聞けると思います。


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◆自閉症の人の支援を語る   教える時に配慮すること◆

 

    何を教えていくのか?   
    その時期をどのように見きわめるか?
    教える時の環境をどう整備するか?
    教える時の手続きの工夫は?
    教えたことの効果をどう見きわめるか?   
    記録のとり方について


◇講師:篁一誠(たかむらいっせい)
   精神医学研究所を皮切りに、東海大学医学部付属病院、横浜やまびこの里、よこはま自閉症支援室などを経て、現在、NPO法人PDDサポートセンター・グリーンフォーレスト理事長。一貫して自閉症の人とその家族にかかわる。

 

 「46年に及ぶ経験の中から自閉症の人を支援する方法を具体的にお話しします」

 


◆日時:7月8日(月)  午後1時15分開場 1時半開演
     90分のお話+質疑応答30分(予定)

◆場所:ティアラこうとう(江東公会堂) B1 中会議室     江東区住吉2-28-36

 

◆定員:60名

◆参加費:東京都自閉症協会会員は無料、非会員1000円。
     事前に払込みをお願いします。
◆問合せ:東京都自閉症協会事務局
    TEL:03(3232)6169 
    FAX:03(3232)6171 
    メール:autism@bz04.plala.or.jp

詳細は東京都自閉症協会HPをごらん下さい。
     講演会の詳細や地図はこちら 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・以上・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

付け足し


なお篁先生の講演会記録の本が ぶどう社から出ています。
自閉症の人の一生を見通した支援について、ぜひ、お読みください。
  ①「自閉症の人の自立への力を育てる   幼児期から成人期へ」

  ②「自閉症の人の人間力を育てる」

余談ですが、ぶどう社のホームページを久しぶりにのぞいて、出版不況の中、がんばって、いい本を出し続けているんだなぁって、あらためて感心しました。

今年の初め、全特連の夏期セミナーの講師依頼を受けました。
何となつかしい! とお引き受けしました。
私の受け持ちは7月30日(火)横浜会場で午後の枠です。

日程等は ↓ ↓ (会場は 八戸、横浜、高知)

   全特連夏期セミナー 

なつかしい! の理由は・・・・
私の師匠、故・三木安正先生を思い出したからです。
全特連は、三木先生が創設された団体だからです。
三木先生は、
旭出学園においても常に「実践と研究。二つが車の両輪」「現場での実践に埋没せず、研究的視点を持て」といつもおっしゃっていました。
「研究のための研究ではない。子どものための研究なのだ」と。

全特連の前身 「特殊教育研究連盟」発足は昭和24年(1949年)。
機関誌 創刊のことば・・・・ 「余りにも立派な言葉はもうたくさんだ。貧しくとも心のこもった素朴な行いと言葉がほしい。この雑誌が実際家と研究者を結合させ、さらに海外の同志とも手を結ぶ機縁となることを期待する(三木安正)」

私は、旭出学園を離れ、STになって医療の場に身を置くようになったあと、久しぶりに三木先生のお話を聞こうと、全特連主催の、多分夏期セミナーに参加したことがあります。
いつもどおりのハスキーボイスのお話に、眠気を誘われましたが(!?)、終わったあと受講生の間を控え室に引き上げる先生を「先生!」と呼び止めると「ああ、来てたの?どう?元気?」といつもの笑顔で声をかけて下さったのが、思い出されます。

お会いしたのはそれが最後になりました。
昭和59年(1984年)にまだ72歳の若さでなくなったからです。

今はもっぱら発達障害、発達凸凹が世間で大流行(?)している感がありますが、知的障害のある人たち、特に、重い障害を持つ人たちのことを第一に考える視点が定まれば、おのずと、発達障害の人たちやその周辺の人たちへの立ち位置も定まるのだと思います。三木先生の思想と行動は、その中心をとらえていました。

全特連が三木先生の生誕100年を記念して編纂した
「知的障害教育の歩み〜〜三木教育論と戦後小史」。
ほんとは会員向けの本だったらしいのですが、事務局に無理やり頼み込んで一冊分けていただきました。表紙の三木先生の姿もステキで、思わず、「三木先生、お久しぶり!」って言いそうになります。中味も濃くて、時々、引っ張り出して読み返しています。

旭出学園やそれ以外の場所で、成人してもことばを持たない重度の知的障害の人たちと、ことばを使わないコミュニケーションの成立可能性について、人が分かり合うってどういうことなのか、共に生きるって? と真剣に考えていた若き自分をも、なつかしく思い出します。

三木先生の命日は5月31日。
奇しくも、62歳の若さでなくなった私の父の命日も同じ日です。
みずみずしい若葉の季節は、私にとっては、悲しい思い出の季節でもあります。

そうそう、二人とも180センチほどの、当時としては、とても大柄な人(たち)でした。
今も、たまに、180センチ超の方と話をすることがあると、少しだけ、父のこと、三木先生のことを思い出します。
そうそう、こんな具合に、首を傾けて見上げながら話したんだよね、と。

ふくしえほん「あいとぴあ」は、狛江市内の保育園・幼稚園に通う5歳児の幼児を対象に、毎月福祉に関するお話を1シートずつ配り、1年分をファイルすると一冊の「ふくしえほん」になる、という全国的にも非常に珍しい事業です。

狛江市社会福祉協議会が平成5年に開始して以来20年を迎えました。

現在保育園に通っている子どもたち、そして過去にふくしえほんを学び社会人となって活躍している方への取材などをまとめたものが6月4日(火)にNHK首都圏ニュース」で放送されました。

私は見逃してしまったのですが、再放送があるそうです。

〔番組名〕 NHK「Eテレ 週刊手話ニュース」

〔放映予定日〕 6月8日(土)午前11時40分〜午後0時

〔関連ページ〕 http://www.nhk.or.jp/shuwa/

なお「あいとぴあ」とは「であい ふれあい ささえあい」という地域福祉の心と「ユートピア」を合わせたことばです。ちなみに、狛江市の保健福祉センターの愛称は「あいとぴあセンター」です。

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「そらとも」は「この空のもと、いたるところに、志を同じくする友あり」という意味です。

疲れて、ひとりぽっちと思えるときには、空を見あげ、胸いっぱいに元気を補給しましょう。
その曲がり角の先には、きっと新しい出会いと、すばらしいできごとが待っています。

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