ここは中川信子のホームページです。ことばの発達や障害について、
また、言語聴覚士に関連するさまざまな情報を配信していく予定です。

「そらとも」は「この空のもと、いたるところに、志を同じくする友あり」という意味です。
疲れて、ひとりぽっちと思えるときには、空を見あげ、胸いっぱいに元気を補給しましょう。
その曲がり角の先には、きっと新しい出会いと、すばらしいできごとが待っています。

12月24日、クリスマスイブのその日、池袋の東京芸術劇場に第九(合唱つき)を聞きに行きました。

10月に新聞に都響の演奏会の広告を見つけたその日に衝動的にチケットを申し込んだのでした。

席の希望の欄に「舞台に向かって右の方」と書いて購入したのですが、な、な、な、なんと右も右!!  舞台の真上の右でした。

指揮者の表情は手に取るように見え、息づかいも聞こえ、楽団員がページをめくるようすや、ラッパ(?)係の人が吹き口をさかさまにして水分を出す様子や、ティンパニーの人がマレットを取り替えたり、響きを確かめながら演奏する様子も、実に興味深かったです。

あ、そうそう、バイオリンやウヴィオラの人が坐る椅子は普通の椅子なのに、チェロやコントラバスの人が坐る椅子は高さが調節できる椅子なんですね。知らなかったなぁ〜。考えれば当然ですね。楽器の大きさが一定なのに、背の高さが違うのだから、椅子で高さを調節しないと、弾きにくいですから。


第九の第2楽章では、ティンパニーがモノスゴク大きな役割を果たしていることも、よ〜〜く分かりました。
メロディが出せない打楽器で“歌う”ことができるなんて、思いもしませんでした。

4名のソリストも真上から見えるので、その歌声に魅了されました。
声楽は体じゅうを楽器にする、って教えられましたが、ほんとにそうでした。

15年以上前でしょうか、豊島区の「
ゆきわりそう」主催の障がいのある人と一緒に第九を歌う会(私たちは心で歌う、目で歌う合唱団)に参加して、ソプラノパートを歌ったことがあります。
上野の文化会館大ホールの舞台に乗れるというのが魅力でして。

自分が歌った時は、一番高い音を、長〜〜く伸ばすところでは、いくら「コーラスの人は、代わりばんこに息つぎをしてもいいですよ」って言われていても、貧血になりそうだったという記憶が鮮明です。

が、24日の二期会合唱団はさすが、でした。
どんなに高い音も、ラクラクと、声がひっくり返ることもかすれることもなく。
まあ、プロだから当たり前といえば当たり前ですけど、それにしてもスゴイと感心しました。

♪♪引き裂かれた者たちが、ふたたび結びつけられ、人はみんな兄弟となる♪♪ というテーマは、何回聞いても感動です。

音楽は、久しく自分に封印(?)していたのですが、人生も、明らかに、残りの方が短くなってきている今日この頃。
再び 音楽に触れることをしたいなぁ、という気持ちが強くなってきています。

聞くより、歌ったり演奏したり、作り出す方がゼッタイ楽しいと私は思うんですが、そうなると、騒音で周りに多大な迷惑(!)がかかるので、そこが思案のしどころ。

12月16日の自主講演会は無事終了しました。
急な選挙で、行政などにかかわる方のキャンセルなどもありましたが、地震や大きな災害に遭遇することなく、スムーズに運んでよかったです。
ありがとうございました。

ほっと一息ついたりすると、風邪につけ込まれるスキを与えることになるかもしれませんが、幸い(?)一息つく間もなく、次々と用事が山積みです。。。
山積みにしちゃった私の責任もありますけど。

世田谷の実家に、高齢の母がいるので、可能な限り行くようにしています。世田谷通りを使って往復するので、成育医療センター前を通ります。
昨日、いつものように、夜11時近くに、成育医療センター前を通ったら、木がイルミネーションで飾られていました。
街のクリスマスのイルミネーションは、とてもきらびやかなものが多いですが、成育医療のイルミネーションは、抑えた色調のシックなものでした。

病室から、また、病院の行き帰りに、このイルミネーションを見る人たちはどういう思いなのかな〜と思いました。
夜、暗くなってから病院に行く、または付き添いから帰る方たちの中には、重篤な病気の子の親ごさんもいるのだろうな、と。

未熟児で生まれた長男が入院していた新生児室の隣には、白血病のお子さんたちの入院している病室がありました。

わが子は、「高濃度酸素を与えたので、未熟児網膜症になる可能性があります」との宣告は受けていたものの、生まれた直後の危機を脱し、今には退院できるだろうという状態での入院でしたが、すぐ近くに、生命の危機と背中合わせのお子さんたちがいる・・・ということが、若い母親であった私には、直視するのが難しい課題でした。

成育医療センターの、美しいイルミネーションを見ながら、そんな、40年近い前の気持ちを思い出し、入院しているお子さんたちが順調に回復し、ご家族に笑顔がもどりますように、と祈る気持ちになりました。

東京・お茶の水で 【星野富弘 花の詩画展 in お茶の水 「いのちより大切なもの」】が開かれています。2013年3月2日までです。


画像のサイズが大きすぎたのですが、時間がないので、このまま貼り付けます。

悪しからず。

詩画展に関するホームページはこちらから
   こちらにも

講演会に招かれるのには慣れていても、自分が主催する講演会の時には、忘れていることがないかどうか、心配になります。

特に、今回の講演会は主催が「そらとも」。実態は、私と長男の二人だけです。
各地にお招きいただくチャンスは多いのに、保健師限定や、言語聴覚士などの支援者限定であることが多く、なかなか情報が届かないので・・・・といわれ、開催することにしました。
それこそ、北は北海道から、南は沖縄まで、ご参加の方々、ありがとうございます。

保育士、保健師、教員、小児科医、子ども支援の職種、保護者など、多種多様な方たちの参加名簿を見るとびっくりしてしまいます。

家内工業的催しなのですが、周辺の方たちが受付やら、いろんなことを快く手伝ってくださり、また、資料の印刷は、狛江市内にある
「フリースクールコピエ」にお願いして、ボランティアみたいな、ささやかなオシゴトみたいな形で、作り上げていただきました。

おっと!!  会場はほんとに予約してあったかしら!!と一週間前に心配になって問い合わせたら、ちゃーんと予約されていて一安心。

会場があり、資料があり、プロジェクターとパソコンさえあれば、もう安心です。

本の販売は、例によって、「スペース96」さんに依頼しました。
毎回、講演テーマとぴったりの本を品揃えしてくださるのはさすがです。

ちなみに、「スペース96」さんは、クレジットカード支払いに限り、送料無料サービスとなっていました。
「障害者関係専門書店」との触れ込みの通り、新しい本、マイナーな本、多分、すべて揃っていると思います・・・・。

今日はおもしろいことがありました。

用事があってさる所にお邪魔しました。何人か一緒に行きました。
着いた時、靴を脱いで上がるお部屋には、人が大勢集まっていました。
集まっていた方たちがお帰りになったあと、お話ししたり、いろいろ予定を済ませて、さあ、帰りましょう という段になって、あれぇぇぇぇ、私の愛靴(?)がない!!

とても、似たクツが一足残されているものの、大足の私にはゼッタイに入りっこない小さいサイズ。居合わせたお仲間たちと「ええっ〜〜〜」と驚愕し、その場の方が心当たりに問い合わせてくれたりしましたが、残念、真相は分からず。

「大は小を兼ねる」って言うから、きっと、私のクツを履いて帰った「小足」の方がいたのではないか、というのが、みんなの推理でした。ブカブカだったんじゃないかな、転ばずに帰れたかしら・・・・。

で、その会場に備えてあった花柄のかわいらしいサボ風のサンダルをお借りして、帰りました。
久しぶりに通る、多摩センター。
狛江よりずっとにぎわっている大きな街。
多摩センターにはデパートもあり、その中のクツ屋さんで、同じ型のクツがないかと探しましたが、残念、ありませんでした。

お店の方が足元をジロジロ見るわけでもないでしょうが、何となく「足元を見られている」ような気がしてそそくさとデパートを後にしました。
ズボン姿のオバサンがかわいらしいサボ、ってのも、ちょっと・・・ね。
おかげで、ムダな買い物をしないですんでよかった!
クリスマスセールとて、いろんなきれいなものが一杯あったんですけど。

私が最近愛用しているのは「ヨネックス」の「パワークッション」です。
歩くのが大きらいな私ですが、これにめぐり合って以来、次の一歩が勝手に前に出る、という感じで、歩くのが苦にならなくなりました。
えんえん長い羽田空港内通路だって、新幹線のホームだってスタスタ歩けますから。

とても履きやすいので、この一足だけを履き続けていて、だいぶクタビレテ来ています。今朝、家を出るときに、「この靴もだいぶクタビレテ来たから、そろそろ次の一足を用意しておいた方がいいかも・・・・」とチラッと思ったのでした。
クツくん、私の心を声を察して、「ふん!  じゃあ、よその家の靴(カ)になるからいいもん!」っていなくなっちゃったのかな、と、ちょっと反省しました。

靴クン、帰ってきてちょうだい。
ボロボロになるまで大事にするから (^_-)-☆

足元を固める」って言いますが、足元は大事。
足に合った靴は、歩きやすいだけではなく、気持ちも安定します。
普段着姿とはいえ、この季節に、つっかけ姿で電車に乗るのはちょっと気が引けることでした。
が、とても、興味深い体験でもありました。
つまり、こちらがいくら「気が引けて」いても、周りの人は、多分、ほとんど気にしていないだろう・・・・ということ。

もう一つ、思い出したことがあります。
中学一年生の新学期始まってまもなく、登校すると、下駄箱に上履きが見つからず頭が真っ白になったことがあります。
その時は、五十音順で私の隣の下駄箱の主がそそっかしく間違えただけのことでしたが、「靴がない」って、途方に暮れる体験でした。
中学生の時には、途方に暮れて、ほとんど泣きそうになりましたが(確か先生に言って、先生がクラスにきいてくれて見つかったのだと思います)、今回は、「まあ、そういうこと、あるよね!」程度で、全くうろたえることはありませんでした。

長く生きてきて、成長したんだな(?)と、実感しました。
いえ、単に、面の皮が厚くなっただけかもしれませんけどね。

 言語聴覚士の全国組織として「日本言語聴覚士協会」があります。そして、各自治体に県(都、府)士会が組織されています。
 最初はメンバーがとても少なかった県も、この数年でどんどん人が増えています。その多くは病院のリハや高齢者施設で摂食嚥下等にかかわる方たちであり、幼児や子どもの発達にかかわるポストはなかなか増えないのが悲しいところです。

12月2日(日)には、長野県言語聴覚士会のお招きで、長野に行きました。
会場は安曇野にある「
長野県立こども病院」でした。
午前は講演、午後の研究発表会にも参加させていただきました。
ST以外にもOTさんや保健師さんの参加もあり、日曜日というのに100名近い参加者がありました。こんなにたくさん集まるのは珍しいとのことでした。

午後の研究発表では、事例報告がありました。一人のお子さんとその家族を地域の中でどう支えてゆけるのか、そのためのスキルアップをどうしたらいいかと、休日返上で真剣に考え合っている皆さんの姿に、感動しました。自分もその一員なんですけど。

分からないことだらけで、反省することばかりの臨床ですが、それでも、長くやってきたご褒美なのか、発表へのコメントを求められると、それなりに言えることがいろいろあるので、自分でも驚きました。

前日到着した松本は、この冬一番の冷え込みとのこと。きりっとした空気でした。
一度泊まりたいと思っていた「
松本ホテル花月」に泊まって念願を果たしました。
以前松本に来た時、喫茶室でお茶を飲んでいたら、その横をとおって別館の宿泊室に行く人たちがいて、とてもうらやましかったのでした。

前夜に県士会の役員の方たちがお食事会を開いてくださり、馬肉やキノコのてんぷらなどの郷土料理を味わいました。馬の「タテガミ」や「大動脈」なども食べました。
大動脈は想像どおり、白っぽい色で、強靭な組織でした・・・・。噛むとこりこりします。食べながら「ここの血管の内側にプラークが溜まるんですよねぇ」などと言う話題になるのも、医療系の職種ならでは・・・かな?

お開きになったのは、10時近いかったのに、松本城を、みんなで見に行きました。ライトアップされていて、とても美しかったです。

ホテルに戻ってから部屋で見た信濃毎日新聞の記事によれば、電球をLEDに取り替えていく途中なのだそうです。LEDの電球は高価ですが、何でも、10年間の電気代2300万円が500万円代になるとか。
そういう話題に目が向くのも、行政と協働して何かをやろうという立場にいるからかもしれないな・・・などと思いつつ。

日ごろ、STの人たちとの交流はめったにありませんし、異質の人たちとの交流の方が楽しいと思っているのですが、同業の人たちの中にいると「やっぱり同じ思いの人たちはいいなぁ」「ことばが通じるってうれしいなぁ」「STってステキな人たちだなぁ」とつくづく思いました。

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疲れて、ひとりぽっちと思えるときには、空を見あげ、胸いっぱいに元気を補給しましょう。
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