2012年11月30日

「当事者研究の現象学」3  11月29日

UTCP(=東京大学大学院総合文化研究科・教養学部付属共生のための国際哲学研究センター)主催の「当事者研究の現象学 3」が11月29日ー30日に東大駒場の教養学部で開催されました。

メーリングリストで紹介してくださった方があり、たまたま29日は時間があったこと、べてるの家から向谷地さんはじめ、メンバーの方たちが登壇し、また、4月に狛江に狛江に講演でお呼びして以来、興味津々の(「追っかけ」というほどは追っかけることができていない)熊谷晋一郎さんと、綾屋紗月さんもメンバーとして参加されるということで、聞きに行って来ました。

会場の東大教養学部(駒場)に足を踏み入れるのは何十年ぶり?だったでしょうか。建物が新築され、カフェやラウンジがたくさんできて、私が知っている頃とはずいぶん様変わりしているのにも驚きました。

べてるの家からは早坂さん、森さんをはじめとするメンバーが参加、向谷地さんをファシリテーターとして当事者ライブが繰り広げられ、後半は綾屋紗月さん主催のneccoメンバーによる当事者研究が公開されました。

一昨年の夏、北海道浦河べてるの家に見学に行ったときも、運良く向谷地さんが札幌から戻って来られる月曜日だったため、「べてるの家」と「浦河日赤」と、2回の当事者研究に見学参加できたのですが、その時と同じトーンの、何とも不思議な時間と空間が作り出されていました。

2日目のプログラムに参加できなかったのはとても残念でしたが、「当事者」が「苦労」を「研究対象」にして自分を知り、「苦労」との付き合い方を知ってゆく「当事者研究」は、どんな人にとっても、実は大事なことだよな・・・・と思いました。

「現象学」というものは何か難しいものだ・・・・程度の認識しかありませんでしたが、対象と意味との関係、現実を相互主観的にとらえられるかどうかの「共同性」の問題と、妄想・幻覚との関連を簡潔に説明してくださった主催者の石原孝二准教授の文章を読み、なーるほど、自閉症の人たちや精神障害の人たちの世界理解を読み解くには、脳科学とか神経生理学からのアプローチも役に立つけど、哲学からのアプローチもありえるんだな・・・と、とても感心しました。
依然として、難しくてよく分からないながら。

久しぶりに「べてるの家」のホームページを訪問し、変わらぬ空気を感じました。
昆布や手帳やカレンダーを売ってますよ。

posted by 中川信子 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 徒然のぶこん