ここは中川信子のホームページです。ことばの発達や障害について、
また、言語聴覚士に関連するさまざまな情報を配信していく予定です。

「そらとも」は「この空のもと、いたるところに、志を同じくする友あり」という意味です。
疲れて、ひとりぽっちと思えるときには、空を見あげ、胸いっぱいに元気を補給しましょう。
その曲がり角の先には、きっと新しい出会いと、すばらしいできごとが待っています。

終了しました

「講演会の予定はありませんか?」とお問い合わせをいただくので、このたび、主催の講演会を開くことにしました。

題 : 中川信子講演会「子どものこころとことばの育ち」

内容
:   子どものことばの発達と脳のはたらき 
      「ことばが遅い」とは?
      こころの育ちと周りのおとなの接しかた
      毎日の暮らしの中でできること
      「育てにくい子」のことををどう考え、どう接したらいいか 
      共同注意の発達について
         
DVD「ことばが育つ語りかけ育児」を用いて解説

対象 : 保健師 保育士 幼稚園の先生、 療育関係者
      教員、 保護者   などどなたでも         


日時 :2012年12月16日(日)
         10時30分ー12時
         13時ー15時30分


会場 : 全労連会館2階ホール
         〒113-0034
           東京都文京区湯島2-4-4


アクセス: JR総武線・中央線御茶ノ水駅より徒歩7分
       その他のアクセス詳細はこちら

参加費 : 5000円(当日会場で支払い)

定員 :  おおむね100名程度

申し込み : 以下の申し込みフォームからお申し込み下さい。
      

主催 :  そらとも 

暑い暑い日々。
省エネを心がける・・・・と言っても、高齢者の仲間入り間近な私としては、ガマンして熱中症になるよりは、冷房を適切に用いて、ダウンしないことが肝要。
遠慮なく、エアコンをつけることにしています。

でも、電気を消費することに、どことなく罪悪感もあるので、せめてもの罪滅ぼし?のために省エネを心がけ、必ずやっていること。それがすいかの皮の天日乾燥です。

すいかは発汗を促し、腎臓のはたらきを高めるというので、暑い時期には意識的に食べるほうがいいそうですね。
でも、皮がたくさん出ます。
水分の多い生ゴミを燃やすには、石油をたくさん消費する、少しでも水切りに協力してほしい、とテレビで言っているのを見ました。
「なるほどーーー」とガッテンして、それ以来、スイカの皮は、ギラギラの太陽の下で、カラカラに乾かして、容積と水分を減らしてからゴミに出すことにしています。

水気たっぷりのスイカの皮の姿と、カラカラに変わ
り果てたお姿とをアップしました (^_-)-☆  
干しあげた方は、「カラカラ」と音がします。 

そういえば、小学校の(多分高学年の)夏休みの自由研究で「野菜の水分量を測る」というのをやったことがあります。
大根やニンジンやきゅうりを小さく切ってカラカラに干して重さをはかりました。結果はよく覚えていませんが、何しろ、「野菜のほとんどは水分なんだなぁ!」と言うことが分かりました。

今回はスイカの皮の重さの変化は測定しませんでしたが、やってみたらおもしろかったかしら。

すいかの皮.jpg

新潟県南魚沼市で「子ども・若者支援ネットワーク形成のための研修会」として年間通しての連続講座が開かれています。

「困難をかかえる子ども・若者」とのとらえから、発達障害、引きこもり、不登校、就労サポートなどを地域ネットワーク構築を視野に取り組んで行こうと組み立てられた講座です。

詳細は、南魚沼市のHPに載っていますので、ご参照ください。
「子ども・若者支援ネットワーク形成のための研修会」
日程は7月22日(終了)  9月8日、10月20日、11月10日、12月1日
いずれも土曜日で午後13時開始、16時45分終了です。

ナカガワが登壇するのは、9月8日(土)13時30分〜15時
テーマは
「発達の遅れ、どうとらえ、どう支援するか〜〜保護者の気持ちに寄り添っうアプローチ〜〜」です。

世田谷区で一人暮らしをしている高齢の母から夜になってから「かかりつけ医のお盆休みを忘れていて、飲み薬が今日までの分しかなかった!」とメールが来ました。
あら大変。心臓とか血圧の薬なので、一週間くらい飲まなくても大丈夫、ともいえますが、薬で健康が維持されているとしたら、この暑さの中、一週間薬なしは心配。
近くにある医院は軒並み御盆休みのようです。

翌朝一番で、いつもお世話になっているケアマネージャーさんに電話して「この時期でもやっている病院を教えてください」とお願いしたところ、いくつも教えてくれました。
午前中しか診療していない公立の大きな病院には行かれません。私は午前中から四時までは仕事の約束があったので。
教えてもらった中に、下高井戸駅前のY小児科内科病院の名前があったので電話して聞いてみると、18時まで診療しているとのことだったので、そこに行くことに決めました。

そのY小児科内科病院には忘れられない懐かしい思い出がありました。
長男が3歳か4歳くらいだったでしょうか、夏の日曜日にアイスキャンディーを食べたら急にひきつけたことがありました。
私たち一家はそのころ、世田谷に住んでいて、当日の休日診療当番医がY病院でした。ひきつけはわりあい簡単におさまりましたが、ともかくも受診!!
かかりつけだった国立小児病院(当時。現・成育医療センターに統合)でのデータや、既往歴などは忘れず持参しました。

Y先生はやさしく「心配いらないでしょう」と言ってくださり、「心配いらない」と判断した理由をちゃんと話してくださいました。
そして、持参した書類を見ながら、「アレルギーの値(IgE)がこれだけ高いのに、喘息の発作は少ないほうですね」とおっしゃいました。
息子のIgE値は、かかりつけのアレルギー専門病院で「こんなに値の高い子は、この病院始まって以来だ!」といわれるほどでしたから。
「精神的には強い子だと思うのですが、そのおかげでしょうか?」と言うと、Y先生はにっこりして「お母さんの育て方が間違ってないからでしょう」とおっしゃいました。
私の最初の本「ことばをはぐくむ」(ぶどう社)のあとがきに書きました。
今でも、Y先生のこのことばを思い出すと涙が出てきます。ありがたくて。

昨日母を診てくださった若い先生は、多分、以前のY先生の次の代の先生だと思うのですが同じYという苗字でした。
事情を話すと、「わかりました、10日分でいいんですね?」とやさしい笑顔。
母が「こんなポカをするなんて。日に日に物忘れがひどくて・・・」と嘆くと、先生は「お歳は?え? 92歳? 92歳でちゃんと一人で薬の管理ができているなんてそれだけですばらしい!! 92歳で、忘れっぽいなんてことを悩める人は少ないですよぉ」と言ってくださいました。
「ガマンしすぎないで冷房はちゃんと使ってくださいね。」とも。

高齢者に対して親切なお医者さんやお店は最近いろいろあります。でも(これは私のひがみ根性かもしれませんが)「はいはい、おばあちゃん、大丈夫ですよ」「おばあちゃんだからどうせできないだろう」「どうせわからないだろう」みたいな前提があっての親切さ、上から目線の親切を感じることの方が多いのです。

Y若先生のおっしゃり方は、それらとは全然違っていて「ひとりの人として大事にしてもらった」という感じがありました。
母も「そんなふうに言っていただくと、元気が出ます!」とうれしそうでした。

私も日ごろ、「来てよかったです」とか「安心しました」と言っていただけるような相談を心がけているつもりですが、なかなか至らないことばかりで。
Y若先生のふるまいから、当事者側としてのいろんなことを、思いました。

年齢や立場や肩書きを超えて、人としての平等、対等。
仕事を通じて、その思想を表現するのは、言うは易く、行うは至難です・・・。

■後日談■
一週間ほどしてから、用事があって、下高井戸のY内科小児科病院の受付にいきました。
朝一番で、まだ患者さんもちらほら。
その時、目の前を、忘れもしない、30数年前に長男を診てくださったY先生が通りかかりました。ちらっと目が合っただけでしたが、そのやさしそうな目を見ただけで、思わず、うるうるっと涙がこみ上げてきました。こんな経験は、あまりしたことがありません。
あれは、何だったのかな〜と、不思議です。
オーラというものなのでしょうか・・・。

2012-08-12

 特に目立った産業や、これは!という特産品のない狛江ですが、狛江産枝豆は自慢の品だそうで、「枝豆アイス」を農協で売っています。

市内を自転車で走っていると、至るところに「産直」ののぼりのはためく野菜の無人販売所があります。朝早く行かないとすぐに売リ切れてしまいます。いつも無人とは限らず、おじさんやおばさんが店番をしている時もあります。

無人販売で困るのは、小銭がないときです。ナス一袋100円だけほしいときでも、財布に1000円札と500円玉しかなければ、やむなく、ピーマンやらトマトやらを買い足してムリヤリ500円にせざるをえません。
昨日は枝豆とトマトとナスを買って帰り、枝豆はさっそくゆでました。

採れたて、茹でたての枝豆の美味しさは格別ですからね。
でも、一つ、悲しいこと(?)がありました。ゆでたあとのお湯に、カナブンが一匹浮かんでいたのです。「かまゆで」じゃなくて「なべゆで」!!
枝から豆を一つずつはずした時にも、ウンともスンとも言わなかったなぁ。そのすきに逃げてくれればよかったのに・・・・。

家の中に飛び込んで、「ブンブンブンブン!!!」って飛び回るカナブンは敵みたいにおっかけ回すのに、ゆだったカナブンは「かわいそうに」って言うんですから、全く身勝手な理屈です。

など、考えながら、枝豆には罪はないので、おいしくいただきました。

狛江市は、東京都特別支援教育推進第三次計画のモデル事業を受けて、小学校全校への特別支援教室設置の可能性を探っています。

「学級」ではなく「教室」になってしまう点に大きな問題をはらんでいるとも思われますが、ともかく、小学校6校に対して通級学級設置校が3校ある、つまり2校に一つの通級学級があることを、生かしていかなければと思います。

さて、「特別支援教育」の「特別」が、いつも、とても、気に入りません。
「あの子は【特別】だから、【特別】の場所に行くべきだ」という排除の論理の裏づけになりかねませんし、実際、地域によっては、学校によっては、まさにそのような使われ方をしているところもあるからです。

狛江市は、特別支援教育のスローガンを
「全ての学校の、全ての教室で 全ての教員による 全ての子どものための特別支援教育」としています。

「あなたが担任する、その学級で、支援を必要とする子も、そうでない子も、しっかり見て、個に応じる教育をしようではないか!」という呼びかけです。
実際、「手のかかる子」「気がかりな子」を念頭に、わかりやすい授業、安心できることばかけを工夫することで、全ての子どもたちが安定し、授業に向かう態度が確実に改善することは、私自身が、あっちでもこっちでも見聞きしています。

私は日ごろ、保健師さんたちと一緒の仕事が一番多いのですが、地域住民の健康を守るためには、「地域の全数対象の」「予防的関わり」が必須であると感じています。
それは、学校においても、同じ構図だと思っています。

すべての子どもたちに望ましい、ていねいな関わりをしていくことが、何年か先の学級の荒れや、不登校の出現や、いじめの可能性を未然に防ぐ働きもしているのだろう・・・という意味で。

保健師の仕事でも、予防的かかわりをきっちりと、丁寧にやればやるほど、表面的に出て来る「問題」(育児不安からの親子心中とか、虐待とか)が少なくなるので、「この地域は問題がないじゃないか。人員を減らしても大丈夫だろ?」ってな話になってしまうのが、くやしいところです。

でも、出てきた問題に対処する後手後手のその場しのぎではなく、「全ての子ども」に視点を置いた、予防的介入のあり方こそ(就学前ー就学への情報の引継ぎ、ネットワークによる支援も含め)一番課題にすべきことだろうと思います。

日本LD学会会報に、狛江の特別支援教育の工夫について書けと言われ、いろいろ考えました。原稿依頼の陰にはどうやら上野一彦さんがいたようです。
上野先輩は、2月に狛江で開いたシンポジウムにお招きした折、「お世辞ではなく、狛江は、よくがんばってると思いますよ!」って言ってくださいました。
日ごろ辛口批評で有名な上野先輩なので、かなりの高得点だと私たちは気をよくしました。

狛江市が取り組んでくれていることは、方向として決して間違っていないと思っていますが、財源の乏しいわが市で実現していくには、さらに、さらに、知恵と工夫が必要そうです。 

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