ここは中川信子のホームページです。ことばの発達や障害について、
また、言語聴覚士に関連するさまざまな情報を配信していく予定です。

「そらとも」は「この空のもと、いたるところに、志を同じくする友あり」という意味です。
疲れて、ひとりぽっちと思えるときには、空を見あげ、胸いっぱいに元気を補給しましょう。
その曲がり角の先には、きっと新しい出会いと、すばらしいできごとが待っています。

2月11日 長崎市で、東田直樹さんの講演会が開かれます。主催は長崎市(障害福祉課)です。

東田君のブログ(「東田直樹オフィシャルブログ 自閉症とは FCとは 筆談とは」)にチラシを含めた詳細が載っています。

          ↓↓
【日 時】  2012年(平成24)2月11日(土・祝) 
             開場13:00 開演13:30

【演 題】  東田直樹:自閉症の僕が語る自閉症の世界
       東田美紀:わが子の可能性を信じる子育て

【場 所】  長崎ブリックホール 3階 国際会議場
〒852-8104 長崎市茂里町2-38
JR浦上駅から徒歩5分
TEL095-842-2002

【参加費】 無料 (事前申し込みが必要です  2月/5日(日)締め切り)

【定 員】 500名 

【主 催】 長崎市

私は直樹くんのブログを、ほぼ毎日チェックしています。
思い通りにならない体(脳の働き方も含めて)の奥で、豊かで深い思索が潜んでいることに、毎回のように驚き、謙虚な気持ちにさせられます。
外見と内面のギャップは、東田くんに何回会っても、なかなか納得できません。
なぜ、こんなことが起きちゃうんだろう、と思います。

1月27日のブログで東田くんは

「自分の気持ちを表現できない人が、何もわからない人だと
決めつけないでください。
その人が、本当に何もわからないのかどうか、真実は
その人だけが知っているものだからです。」

と書いていました。

私は、ずいぶん気をつけているつもりですが、ともすると人を外見だけで決めつけて、不思議に思わずに過ごしてしまいます。

とても反省し、考えました。

九州、長崎地方の方たち、せっかくの貴重なチャンスです。どうぞ、東田くんの心を聞いて、「相互理解」や「先入観なしに人と対等に付き合う」ということについて考えてみてください。

 10年前にST(言語聴覚士)になるための養成所の時の同期生3人で立ち上げた「子どもの発達支援を考えるSTの会」(略称 子どもSTの会)です。

 最初は「100人も仲間ができたらうれしいね」と言っていたのですが、今や、800名近いお仲間ができたことは前に書きました。
北海道から沖縄まで、STの中でもごくごく少数派の、子どもの発達支援に取り組むSTや、「ことばの教室」の先生方、そして「1割を超えない範囲で入っていただこう、STだけだと井の中の蛙になっちゃうから」と、入っていただいている小児歯科の先生、教員や保育士さんなどがメンバーです。

昨28日に第9回の研修会を開催し、東日本大震災の被災地への支援についての現地からと、「子どもSTの会」事務所の担当者からの報告がありました。
東日本大震災の被災地にある療育機関で、私たちの会の仲間のSTが関わっていたところがいくつかありました。

建物は流され、療育スタッフの中にもなくなられた方があったと現地のSTから聞き、でも、遠く離れた東京で、いったい何ができるのだろう・・・・・と、みんな考えがまとまりませんでした。
でも、会員の中から「何かできることはないか、どこに配分されるか分からない義捐金ではなく、必要な所に渡るように支援金を集めて現地に送りたい」との提案があり、4月の会費納入に合わせて、支援金を募ったところ、総計100面円を越えるお金が集まりました。

そのお金で、現地に応援に行くというSTの交通費を出させてもらうなどのささやかな支援をしていました。
そして秋になり、子どもSTの会事務所として、被災地での療育担当の部署と積極的に連絡を取ってくださった結果、いくつかの市町村に具体的な支援が動き始めました。

特にかかわりが深いのは陸前高田市「ふれあい教室」です。
今回の研修会では、陸前高田に関わっているSTさんからの現地からの報告がありました。
テレビの画面で、死者何名、行方不明者何名、壊滅的被害・・・などと何回も何回も聞いていましたが、目の前のパワーポイント画面で、療育が行われていた部屋がガレキに埋まっている有様や、「ここに建物がありました」と今は何もない地面を示され、また、直接関わっている人から、被災前のようすと、被災後にどんな形で療育を再開して来たのか・・・・をうかがいました。
保育園の園長先生たちの思い、療育機関職員の思い、園児たちのけなげな姿、いろいろ聞いて、あらためて、STとして何ができるのかを考えずにいられませんでした。

でも、たくさんの人の努力で、別の場所で療育が再開されたことを聞き、また、支援金で修理した箇所や、寄贈した物が生かされている様子を画面で見せてもらい、本当に微力ですが、「人から人へ」気持ちが渡ったことに満たされた思いにもなりました。

ガレキ撤去などの力仕事では全くお役に立たない私ですが、被災地とのやり取りの中で、今年の6月と7月に、講演会を企画して、お話しに行くことが決まりました。
講演なら任せてください!  
子どもの発達について、大人のかかわりについて、保健師、保育士、教員、保護者、みんなが一緒に聞いて、思いを共有していただければうれしいと思います。
現地以外からも人を募って、一緒に行く計画が立てられています。一種のツアーです。詳細が決まりましたら、このHPでもご紹介します。

何ができるわけでなくても、「気にかけている」「忘れない」だけでも、少しは力になれているのかもしれません。
何ができるわけでなくても、「現地に行く」こと自体が応援になりうるかもしれません。

子どもSTの会の会員の暖かい気持ちを誇りに思うと共に、こういうすばらしい人たちが集っている会の「代表」を務めさせてもらっていることに感謝しました。

研修会でも、また、研修会後の懇親会でも、いつもはメーリングリスト上だけの知り合いと顔見知りになれて、やっぱり「顔の見える関係」って大事だなぁ、って痛感しました。



   

  「星槎(せいさ)大学」または、「星槎国際高校」などの名前を聞いたこと、おありでしょうか?
星槎大学は通信制の共生科学部を中心に、特別支援教育をはじめとする多彩でユニークな教育活動を展開しており、 
星槎グループ 全体もあちこちに広がっています。

 創設者の宮澤保夫さんが「宮澤学園」に始まる星槎創設の思いを、星槎グループのホームページに書いています。
これを読んで「その通りだ! 同感だ!」と思う人はたくさんいるでしょうが、思いを実行に移せる人は、数少ないのではないでしょうか。私も、「同感だっ!」までは思う一人です (=_=)

宮澤さんが、星槎創設から、展開までの苦闘の歴史を書いた本を出版されました。

「人生を逆転する学校」 宮澤保夫  角川書店  1575円

夢はかなえるためにある・・・・   とのことばを思い出し、「お互いがんばりましょう!」と元気になれる本でした。

 市内の小学校に巡回の仕事で行きました。
久しぶりの雨だったので、みんな傘を持ってきていました。
1年生の傘立ては、一人分ずつプラ製の筒をセットして、で整理しやすくしてありました。その隣の筒なしの傘立てと比べると差は歴然。

 ちょっとした工夫ですが、これだけでも、うろたえやすかったり、整理が苦手だったり、探すのがへただったりする子のイライラや困り感は、う〜〜んと減らしてあげられて、おだやかな学校生活を送る助けになるだろうな〜〜と感心して帰って来ました。

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「子どもの発達支援を考えるSTの会」は、今年で結成10年を迎えます。
会員は、STや、ことばの教室の先生方などです。

ST=言語聴覚士は、まだまだマイナーな職種です。
リハビリや高齢者の介護施設で摂食嚥下の援助に当たる人としての存在は以前よりも知られてきましたが、子どもの発達にかかわるSTは本当に本当に希少です。
 
そんな、少数派の人たちの「ひろば」を目指して活動開始したのですが、会員は800人を数えるまでになりました。

1月28日に 東京で、第9回の研修会を開きます。
「子どもの発達支援とSTの役割」と題する中川の講演もあります
ST以外の方も大歓迎です。
子どもの育ちを、地域で、生活の場で支えようとする方ならどなたでもご参加ください。

ささやかにですが、東北の被災地の支援もしています。
詳しくは「子どもの発達支援を考えるSTの会」HPからご覧下さい。
今回の研修会で集まったお金は、被災地への支援に使われます。

申し込みは「子どもSTの会」ホームページ上からできます。

 

紅茶が好きです。たっぷりのミルクで「あ〜 おいしい〜」というのが至福のひととき。
最近、紅茶やコーヒーを飲みすぎないように注意しているので、なおのこと、おいしい紅茶はしあわせのもと。

おいしい紅茶といえば、釧路空港で飲んだミルクティーは最高でした。
数年前の冬、講演を終えて、雪の中をすいすいと釧路空港まで来てみると、なんと! 東京が積雪のため、羽田行きは欠航になるかもしれないとの掲示。ええ〜〜、うっそ〜〜〜。
釧路は積雪30センチでもすべての交通機関はすいすいなのに、東京はたった5センチやそこらでアウトとは。


最終便ですから、飛ばないと決まったら、空港で寝るか、釧路市街まで引き返してもう一泊するしかありません。
ガックリしながら、空港内のカウンターでミルクティーを頼みました。熱々で、ミルクの味がたっぷりして。
これほどおいしい紅茶は、生まれて初めてだ!というくらい感動しました。

2時間ほど待って、結局、飛行機は飛ぶことになったので、その日のうちに雪の東京に戻ることができました。

何年かたって、再度釧路に行くことがありました。
あの時は、危機的状況だからものすごく美味しく感じたのかも・・・・と思いつつ、また、同じお店でミルクティーを頼みました。
同じようにおいしかった〜〜、うれしかった〜〜〜。

家では、もっぱら「ウィリアムソン&マゴー」という銘柄の「ピュアアッサム」でミルクティー
をいれていました。ところが、最近、この会社のピュアアッサムがどこにも売ってないという悲劇。
やっとのことインターネットで探し当てたのですが、どこの店も売り切れ、入荷予定なし。
とっても残念です。

しょうがないので、いろんな銘柄の紅茶を試して、よく似た味のを見つけたものの、どうしても、なれ親しんだ味と比べてしまうので、気に入りません。
こういうのを「こだわり」って言うのね、と思いつつ。

お米とか、しょうゆとかには、強い「こだわり」はないので、助かります。
食べ物のことごとくにこういった「こだわり」があると、その特定の銘柄を探しまわるのに、ずいぶん時間がかかるでしょうからね。

 私と夫の母は、それぞれ91歳と89歳。あちこち悪い所はありつつも、健在です。
毎年お正月は、それぞれの実家に行くのが恒例になっています。両方とも同じ小田急沿線なので助かります。

私の実家の母は、この数年、「おせち料理を作れるのは、もう、今年が最後かも」と毎回言い続け、私たちもほんとにそうかもしれない・・・・と覚悟するのですが、年が明けて、お年始に行ってみると、たくさんのご馳走が並びます。子どもや孫の喜ぶ顔が見たい一心でがんばってしまうのですね。
母は、ありがたきかな、です。

今年も、「これが最後かも・・・」というおせちの写真を撮ってきました。ちょっとナナメに構えた構図ですが。
(お寿司は、まさか、自家製ではありません、念のため)


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