ここは中川信子のホームページです。ことばの発達や障害について、
また、言語聴覚士に関連するさまざまな情報を配信していく予定です。

「そらとも」は「この空のもと、いたるところに、志を同じくする友あり」という意味です。
疲れて、ひとりぽっちと思えるときには、空を見あげ、胸いっぱいに元気を補給しましょう。
その曲がり角の先には、きっと新しい出会いと、すばらしいできごとが待っています。

 用事があって、狛江三中に行きました。二人の息子たちがお世話になった学校です。
中学の門から校舎へとつづく銀杏並木が自慢の学校です。
    (上記の三中のHPの表紙に並木の様子が載ってます)
ちょうど今は、キンナンが落ちる季節です。何の細工もしないで放置すると臭くてべとべとする 厄介者のギンナンですが、三中では、このギンナンで募金を行っています。

ちょうど、息子が在学していた年に雲仙普賢岳の爆発があり、多くの方が被災されました。
その年の生徒会担当の先生から、生徒たちでギンナンを拾って加工し、合唱祭などの折に来校者に募金してもらうお礼に配ろうと提案があり、みんなで大変な苦労をして、ギンナンを加工し、小袋に詰めました。
その結果、多くの募金が寄せられて、雲仙島原に贈ることができました。

その後も、この伝統は受け継がれ、毎年生徒たちがギンナンのクサイ皮をむいて、売れる状態にして、募金をユニセフに寄付してきたそうです。
どんな様子かは、こちらをどうぞ。http://www.komae.ed.jp/jh/03/index.cfm/1,210,13,13,html

ちょうど、昨日は、造園業を営む保護者がクレーン車を持ち込んで(木をゆさぶって)落としてくれた実を拾い集め、クサイクサイ皮をむく作業を、学年交替で行っているところでした。

今年は募金を東北大震災の被災地に送ることになっているそうです。

強烈な匂い、ねちょねちょの外皮。

思春期、カッコ悪いことはきらいだろうに、男女混じってみんなでゴム手袋をはめ、「くせぇ〜」とか言って閉口しつつも、粛々と、皮むきをしていました。
この苦労の結果が、お金を生み、人の役に立つとわかっていると、人はがんばれるんだな〜と、生徒たちのようすに感動しました。

同じような色のジャージーを着ているけど、「あれ?中年?」と思えた人は、先生でした。
すっかり生徒たちの中に溶け込んでいて、よく分からなかったのです。
号令や大声で生徒を動かす、という場面が見られない学校なので、生徒も先生もおだやかです。
地域の学校の卒業生保護者であることを誇りに思えるってうれしいな、って思いました。 

私は、ちょうど創立20周年の時に次男が在学していたため、行きがかり上 周年行事実行委員長をお引き受けしました。
その折に学校に記念品として贈呈したのが、「メモリーロード」と記念碑です。
メモリーロードは、門からのみごとな銀杏並木に沿って設置されたレンガの道です。

今年9月の台風の翌日、落ち葉が吹き寄せられていたのを、早朝練習の野球部の部員たちが自発的に掃除してくれたそうです。「学校だより」でそのことを読み、とてもうれしくなりました。
自分たちが思いをこめたものが、今も大切にされている、って、まるで自分が大事にしてもらえているようで。
狛江三中の紹介はこちら(わっこ=地域情報誌)

9月に発売された本のご紹介です。                

『子育てのモヤモヤ・ウツウツが晴れる本
       〜〜こころがラクになる考え方』

 (中川信子・花山美奈子・伊藤郁子) PHP研究所
       1260円(税込み)

私と、臨床心理士で子育て支援センターに長くかかわっていた花山美奈子さん、小児科の伊藤郁子さんと3人で子育てをめぐる質問に3人3様の答え方をしました。

第一章「子どもについて」    
第二章「人間関係について」   
第三章「自分について」     と分かれています。

たとえば第一章「子どもについて」の項目としては
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出産後、なぜか気持ちが落ち込みがちに。子どもを産んでよかったのかな? と思うときもある。

子どもがうっとうしいと感じたり、子どもに向き合えないときがある。これって変?

子どもに対してしょっちゅうイライラしてしまう。そんな自分に嫌気がさすことがある。

子どもに対してあまり愛情が持てない。こんな私はどうやって子どもを育てていけばいいの?

何を言ってもイヤばかりで、子どもが言うことをきかない。どうしてこんなに反抗するの?

子どもの発達が気になる。他の子より遅れたり、違っているように思えて不安。

子どもの性格が難しいと思うことがある。親子の相性が悪いのか、育てにくいと感じる。

自分の子どものころと時代が変わり、今の時代に合う子育てのしかたがわからない。

子どもが全然思ったように育ってくれない。子育てに失敗したかな? と思うときがある。

などの質問があります。

これを読んだある若いお母さんは

「どれも深く頷きながら、涙がだらだら出て、読み終わったら頭がスッキリしてこころがラクになりました。」

と書いてくださいました。

PHPの家庭用直販という形式での販売なので、購入するには

①PHP研究所に直接申し込む HPから ⇒ PHPへの申し込み
        又は  電話 075−681−8818

②書店に申し込む  かという方法でお願いします。

(アマゾン等、ネットには出ていません)

たくさんの子育て中の親ごさんに読んでほしいと思います。
そして、子育て支援に関わる関係者にも、子育て中のお母さんたちが、笑顔の奥に、こんな、モヤモヤ・ウツウツした思いを押し込んでいるんだということを知ってほしい、もっと、もっと応援団になってほしいと切に願います。

 吃音をめぐる情報2つ紹介します。

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その1  狛江で吃音学習会  11月3日(祝)
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 「サポート狛江」で一緒に活動しているメンバーが主宰する吃音サポートグループが吃音についての学習会「吃音を学ぼう」を企画しています。

11月3日(金 祝) 
午前  学童の保護者や先生むけ
    「吃音を持つ子の理解と支援」 

午後  STその他の関係者向け
    「どもっている子の理解と支援 
       〜〜言語聴覚士が行う支援の実際」  

講師の坂田善政さんは、長く吃音に取り組んでこられたST(言語聴覚士)です。
吃音をめぐっては、正しくないものも含めていろいろな情報が流布されていますが、現時点でもっとも「まっとう」なお話が聞けると思います。

吃音を学ぼう 保護者編.JPG

   ←午前(学童 保護者・先生向け)

 ←午後(言語聴覚士、関係者)

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   その2

<吃音キャンプ IN GUNMA 実行委員会・
群馬言友会主催 第3回講演会のご案内> 

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演題:『吃音のワークショップなどに学ぶ、ストレスや苦手に上手につきあうための方法』
         −「認知行動療法」による新しい吃音臨床の提案−

講師:日本吃音臨床研究会 会長 伊藤伸二 氏

○日時 平成23年11月12日(土)
         14:00〜16:30(受付13:30〜 開場13:50)

○対象 吃音のある子の保護者・通級指導担当者・学級担任・ST等どなたでも (定員100人)

○場所 国立赤城青少年交流の家 講堂

         前橋市富士見町赤城27 TEL 027-289-7224

○料金 500円(1コイン!)

○持ち物 上履き(スリッパ)※忘れた場合には売店で250円で購入できます。
      ロビーで中継をご覧になる場合は、防寒具を用意して下さい。 


<お問い合わせ先> 渋川市立三原田小学校 通級指導教室  
      担当:佐藤雅次
        メール:miharada12@po.kannet.ne.jp
        TEL:0279-56-2320

<お申し込み先> 伊勢崎市立境小学校 こども発達相談室
  申込方法:メール   sakaisyo-soudan@isesaki-school.ed.jp
         またはFAX   0270-74-1288   担当:尾内 典恵

< 締め切り : 10月27日(木)>

注: (中川)平成23年11月12日(土)〜13(日)に開かれる【第3回 吃音キャンプ IN GUNMA】のプログラムの一環として行われる講演会です。

伊藤伸二先生は吃音臨床研究会の主宰者です。

このキャンプは「吃音のある子どもやその親、吃音のある大人、そして吃音のある子どもたちを支える担当者や専門家などが一堂に集い、吃音について知り、同じ吃音のある人たちと語り、吃音があることに向き合いながら”暮らす”こととはどういうことかを感じられる二日間にしよう!」という趣旨で開かれます。

このHPでのご案内が遅れたので、申し込み締め切りは過ぎてしまっています。ゴメンナサイ。

ST(言語聴覚士)になるために通った養成校の時に遠藤尚志さんという、頭脳明晰、ものすごく優秀な同級生がいました。

失語症当事者の集まりである失語症友の会の生みの親の一人でもあり、自慢の同期生です。  NPO法人 全国失語症友の会連合会

その遠藤さんの弟さん(遠藤一佳さん)の研究室のようすのビデオが見られるよ、とメールがありました。これが面白かった!!

東京大学大学院理学系研究科・理学部 地球惑星科学専攻  です。

古代ゲノム学とか、地球の歴史の一部としての生物と地球とのかかわりを遺伝情報で探ってゆくとか。

中でも、巻貝の殻が実に美しい「対数らせん」を描いて大きくなってゆくこと、なども紹介されていました。

生物学も、とても進歩して、「この世界の成り立ち」に迫ろうとしているらしいです。
長沼毅「世界をやりなおしても生命は生まれるか?」(朝日出版社)という本があるそうですが、目の前のことにセコセコしてないで、そういう本も読んでみようと思っているところです。

サイエンス、って、ほーんと、魅力的です。

今日、用事で中央線中野駅を通りかかったら
「ホームレスが売る雑誌 ビッグイシュー日本版」の販売員の人がいました。

300円定価のうちの160円が販売者の収入になる、という

仕組みの雑誌です。  ビッグイシュー日本版

中味もいつも充実です。

東田直樹くんの連載エッセー楽しみのうちです。

「いつも」といっても、限られた場所でしか販売していないので、

今までに4回くらししか買ったことがありません。販売場所 

というのも、私は人ごみが苦手なため、都心方向にはなかなか出かけないので・・・・・

現在発売中の176号の特集は「隣人 ちんぱんじんと考える希望と絶望」。

興味深い内容でした。

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「そらとも」は「この空のもと、いたるところに、志を同じくする友あり」という意味です。

疲れて、ひとりぽっちと思えるときには、空を見あげ、胸いっぱいに元気を補給しましょう。
その曲がり角の先には、きっと新しい出会いと、すばらしいできごとが待っています。

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